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スタートアップ経営

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他のスタートアップのいいところをどんどん吸収して、仲間を巻き込み、素敵な会社を創り、社会にインパクトを与えていきたい所存!
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#IPO

IPOを見据えてやってきた3つのこと

IPOを見据えてやってきた3つのこと

早いもので上場してから1ヶ月が経ちました。少し落ち着いてきましたので自分の備忘録も兼ねて、IPOのブランドコミュニケーションについてまとめておこうと思います。

東京証券取引所グロース市場に上場をしました2024年7月26日(金)、株式会社タイミーは東京証券取引所グロース市場へ新規上場しました。
当社サービスをご利用いただいているお客様、お取引先様、株主様をはじめ、創業以来支えてくださったすべての

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IPOにおけるオファリングサイズは極大化させるべきか、極小化させるべきか。

IPOにおけるオファリングサイズは極大化させるべきか、極小化させるべきか。

皆さん、こんちには。
2023年もあっという間に上半期が終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。

IPOに目を向けると、2023年は東証の証券会社ヒヤリングによると90社超で着地しそうとのことで、2020年/2022年水準と同程度となりそうです。
オファリングサイズで見ると、楽天銀行(5838)や住信SBIネット銀行(7163)が牽引し、2021年上半期を上回る水準で推移しています。

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IPOにおける主幹事証券の選び方

IPOにおける主幹事証券の選び方

僕は過去、国内投資銀行および外資系投資銀行にいたことがあり、かつ、上場事業会社 / 非上場のスタートアップで証券会社と接する機会が多かったことから、たまに、友人のCEO / CFOから、IPOを検討しているが、いつ証券会社を主幹事に選ぶのが良いか、どう選べば良いか、どこが良いか?などと聞かれることがあります。

結論から言うと、万人にとって良い証券会社はありませんし、状況によって適切なパートナーは

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4年で売上10倍以上、赤字から黒字転換でIPO。CFOから見たIPOまでの道のりと今後の成長について

4年で売上10倍以上、赤字から黒字転換でIPO。CFOから見たIPOまでの道のりと今後の成長について

スタートアップの成長と変化、そしてそれが上場企業へと成長するまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。私がCFOとしてアイデミーにジョインした4年前、当社はまだ小さなチームで、売上高も1.3億円で大幅な赤字企業でした。しかし、絶えず挑戦と努力を重ねることで、上場できる企業にまで成長しました。
今回は、私がCFOとして経験した資金調達、財務戦略、上場準備、そしてそれらを通じて得た学びや経験

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note "スタートアップ冬の時代のIPO" 連載はじめます!

note "スタートアップ冬の時代のIPO" 連載はじめます!

noteが上場したのは2022年12月21日。2022年は10年くらい続いてきた株式マーケットの上昇相場が終了し、上場・未上場のスタートアップの資金調達環境が悪化するなど、「スタートアップ冬の時代」と呼ばれました。

それから約5ヶ月が経ち、株式市場に大きく影響を与えるアメリカの政策金利の引き上げはまだ続いています。金利が低かったコロナ禍のゼロ金利時代からは5%金利が上がり、さすがに今後は上昇幅が

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全員、IPO経験無し。八方塞がりの上場準備チームで東証マザーズに上場した話

全員、IPO経験無し。八方塞がりの上場準備チームで東証マザーズに上場した話

本日2020年10月7日、28歳になりました。誕生日らしく、この1年間を振り返ろうと思ったのですが、1年の振り返りだけではとてもエピソードがまとまりそうにありませんので、記憶が新しいうちに、IPO責任者として過ごした25歳〜27歳の約1年半の話を書いてみようと思います。

なおこの記事は、あくまで個人的な思い出やエピソードをフォーカスしたもので、上場準備の実務やIPOの裏話は記載していません。興味

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未上場で創業者が株式を売却する3つの理由を解説/株式売却が業績に与える影響はあるのか?

未上場で創業者が株式を売却する3つの理由を解説/株式売却が業績に与える影響はあるのか?

「目論見書分析note」とは

目論見書分析noteは、起業家、スタートアップで働く方、スタートアップ企業の成長背景に興味がある方を主な読者として、noteを書いています。

「IPO企業は、どんな業績変化をだとってきたのか」
「過去の資本政策でどう工夫をしてきたのか」
など

スタートアップ企業に関わる方・興味がある方に、ヒントになる情報を提供させて頂くことを目的としております。
※記事の内容に

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【スライド約300枚】ベンチャーマネージャーのマニュアル

【スライド約300枚】ベンチャーマネージャーのマニュアル

\マネジメントスクール&コミュニティ「Emo」受講生募集中/

本マニュアルの概要本マニュアルは、「ベンチャー企業のマネージャーに必要な行動の型・知識」を、私のマネジメント・経営の実践経験、及び様々なベンチャー企業の経営アドバイザーとして観察したことを元に体系化してまとめたものです。
総論だけではなく各論に突っ込んだ、ベンチャー企業のマネージャーのための”実務マニュアル”です。
(ベンチャー企業の

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[加筆]ROUTE06の信託型ストックオプションについて

[加筆]ROUTE06の信託型ストックオプションについて

[本記事でご紹介した信託SOは本コメント加筆時現在(2024/6/27)において解散済みであり、代替として新たなSOを発行している]

ここ数年でスタートアップの労働環境は大きく様変わりした。ひと昔前に比べて、創業期に生活費を限界まで切り詰めながら働くような起業家の話を聞くことも少なくなったように思う。資本市場におけるテック銘柄への相対的評価の高まりなどにより、スタートアップの資金調達規模が大きく

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新しいIPOへの挑戦。映像から未来をつくる仲間づくりを目指したセーフィーの資本施策の話

新しいIPOへの挑戦。映像から未来をつくる仲間づくりを目指したセーフィーの資本施策の話

はじめまして。セーフィー株式会社のCFOの古田と申します。

当社は、2021年9月29日に東京証券取引所に新規上場を果たしました。
無事にこの日を迎えることができたのは、本当に色々な方々に支えられたお陰であり、大変感謝しております。
何よりもSafieをご利用いただいているお客様、そして一緒に事業を作り上げてきた仲間の社員、またリスクをとって支援してくれた従来からの株主の皆様とSafieの未来を

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Memo:上場時(IPO/PO)のコーナーストーン投資家とアンカー投資家

Memo:上場時(IPO/PO)のコーナーストーン投資家とアンカー投資家

こんにちは。
中国大好きな竹内雄登です。
現在は、SPEEDAというデータベース向けに中国産業調査をしていますが、
前職は、ソフトバンクでベンチャー投資などのM&A業務をしていました。

日々の仕事やプライベートの時間を通して得た新しい知識などを
noteに残していくことにしました。

今日は「コーナーストーン投資家」と「アンカー投資家」についてメモを残します。

きっかけは、以下2つのニュースで

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第3回週末企業分析: セーフィー、Photosynth

第3回週末企業分析: セーフィー、Photosynth

【本noteは一部を有料購入者限定で先行公開後、2021年11月15日より加筆修正のうえで全編を無料公開しています。】

はじめに「週末企業分析」の第3回として、セーフィー株式会社(以下、セーフィー社)と株式会社Photosynth(以下、フォトシンス社)を取り上げます。両社はいずれも2021年秋に上場し、上場時期だけでなく会社設立もほぼ1ヵ月違い、かついずれもIoT(Internet of Th

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第5回 なぜグローバル・オファリングか?そこから何を学んだか?/ プレイドIPOの軌跡

第5回 なぜグローバル・オファリングか?そこから何を学んだか?/ プレイドIPOの軌跡

こんにちは、プレイドの武藤です。みなさま、いつもこちらの連載をお読みいただき、ありがとうございます。毎回、多くの皆様にお読みいただいており、大変ありがたく思っております!

グローバル・オファリングは通常は大規模な案件で用いられるオファリング手法です。マザーズ市場においてグローバル・オファリングでIPOを実施したのはメルカリさんとフリーさんだけだと理解しています。当社は公開価格では600億円強の水

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第4回 IPOにおけるCEOの役割とは?/ プレイドIPOの軌跡

第4回 IPOにおけるCEOの役割とは?/ プレイドIPOの軌跡

プレイドのIPOプロセスをリレー形式で振り返る連載企画。第4回はCEOの倉橋健太が、IPOプロセスにおけるCEOの役割、超えなければならない“ハードシングス”を語ります。聞き手はCFOの武藤健太郎が務めました。

我々は今回のIPOのプロセスを通じて、ありがたいことに、多くの魅力的な投資家の方々と新たに関係を結ぶことができました。また、これまでお世話になってきたVCの方々にも、ある種経済合理性を超

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