鹿島幸裕 (note CFO)

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鹿島幸裕 (note CFO)

note 取締役CFO / スタンフォード大学MBA / 東大法 / 外務省からキャリアスタートし、今はなぜかスタートアップCFO / スタートアップやファイナンス、MBA、ビジネス全般、それからnoteについてつぶやきます / 愛知県出身 / 証券コード【5243】

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    2022年12月に上場したnote株式会社のIPO経験を、上場準備メンバーが連載形式でお届けします。

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スタートアップ冬の時代に上場する。〜noteのIPOに際して〜

2022年12月21日、note株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しました。ここまで来るのに様々な困難があり、IPOを支えてくださった関係者の方々、なによりもnoteを利用いただいているクリエイターやユーザーのみなさまに感謝を申し上げます。 今年は長年続いてきた株式の上昇相場が転換期を迎え、グロース株を中心に株式マーケットが大きく崩れ、「スタートアップ冬の時代」とも呼ばれました。この特異な環境下でIPOに至った当事者の立場から、激動の2022年の振り返りも兼ねて、今

    • 上場して1年、どうだった?IPOのメリット/デメリット 〜noteのIPO連載最終回

      noteが上場したのは、今からちょうど1年前の2022年12月21日。 これまで「スタートアップ冬の時代のIPO」と題してnoteの上場準備メンバーでIPOに関する連載をやってきましたが、今回が最終回。テーマは、「上場して1年、どうだった?IPOのメリット/デメリットは?」です。 この記事は、IRアドベントカレンダー 2023 にも参加しています。 まず、一般的に言われる上場のメリット、デメリットとして、以下のようなことが挙げられます。 上場のメリット: 上場のデメ

      • IPOにおけるプライシングとオファリング

        これまでnoteのIPO連載では、上場審査の論点となりやすい内部管理体制や経理体制の構築、事業計画策定などについて触れてきました。それらの審査上重要な項目を一つ一つクリアして、いよいよ上場を2〜3ヶ月後に控えたとき、上場に向けての最後のハードルと言ってもいいのがプライシングとオファリングについてです。 IPOにおける、プライシングとオファリングとは?まず、オファリングとはなんでしょうか。IPOは、Initial Public Offering(新規公開株式)の略なので、オフ

        • 【YCC修正】今さら聞けない、金利と株価の関係、スタートアップへの影響(初学者向け)

          7/28(金)、日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正を決めました。YCCは、簡単にいうと金融緩和の一環で日銀が国債を買って、国債の金利が一定以上に上昇しないように操作することです(これがなければ、国債の価格と金利は市場原理で自由に決まります)。YCCは2016年に導入された金融政策ですが、日本国債の金利はインフレ目標を達成するためにYCCによって長らく0%近辺に抑えられていたところ、今回日銀の許容する金利の上限が押し上げられことで、今後金利が徐々に上がっていくの

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          note "スタートアップ冬の時代のIPO" 連載はじめます!

          noteが上場したのは2022年12月21日。2022年は10年くらい続いてきた株式マーケットの上昇相場が終了し、上場・未上場のスタートアップの資金調達環境が悪化するなど、「スタートアップ冬の時代」と呼ばれました。 それから約5ヶ月が経ち、株式市場に大きく影響を与えるアメリカの政策金利の引き上げはまだ続いています。金利が低かったコロナ禍のゼロ金利時代からは5%金利が上がり、さすがに今後は上昇幅が緩まり、段階的に下がっていくことが予想されていますが、3月のシリコンバレーバンク

          note "スタートアップ冬の時代のIPO" 連載はじめます!

          タクシー運転手さんから「日本は落ち目って知ってますか?」と話しかけられた話。

          タクシーは世相を反映すると言われます。 景気の良い時はなかなか捕まらなかったり、逆にコロナ禍ではお客さんが減ってしまいタクシー会社の廃業やリストラがニュースになったり。最近ではタクシー広告でDXや人材系のサービスのCMが多く見られたりして、そういった領域に課題を持っている会社が多いのかななんて思ったりもします。 タクシーは人の移動という経済の大きなダイナミズムを担っている産業なので、そこで交差する色々な人の人間模様や、社会の雰囲気を敏感に感じ取るのがタクシー運転手さんとい

          タクシー運転手さんから「日本は落ち目って知ってますか?」と話しかけられた話。

          (全文公開)メディアの進化とクリエイターエコノミー 〜世界を変える「個」の力

          0. はじめにインターネットの登場後、情報流通のあり方が大きく変わった。2000年代後半以降のSNSやスマートフォンの普及に伴って、それまで世の中に声を届ける手段を持たなかった個人が気軽に発信できるようになり、情報発信の民主化が進んだ。現在では個人が情報発信のみならず、十分なマネタイズ手段を得るようになったことで自らの発信や創作物から生計を立てることが可能になり、クリエイターエコノミーと呼ばれる経済圏が注目を集めている。 私は、これらの現在まで続く情報流通の変化のトレンドの

          (全文公開)メディアの進化とクリエイターエコノミー 〜世界を変える「個」の力

          「起業のエクイティ・ファイナンス」から考える、インセンティブの本質

          スタートアップの経営者やCFOのバイブル、磯崎哲也さんの「起業のエクイティ・ファイナンス」の増補改訂版がこの7月に出版されました。この本の初版の出版は2014年でしたので、8年ぶりの改訂となります。磯崎さんはベンチャーキャピタリストとしても有名で、私がCFOを務めるnote株式会社に出資いただいている株主でもあります。 この本は、エクイティ・ファイナンスに関わる様々な論点が書かれており大変勉強になる本ですので、テクニカルな内容については本書をぜひご覧いただければと思います。

          「起業のエクイティ・ファイナンス」から考える、インセンティブの本質

          note 8周年と、自分でコンテンツを販売してわかったこと

          noteは2014年にサービスがスタートしてから、この4月に8周年を迎えることができました。 今回はnoteにまつわる様々な数字を公開していて(以下)、クリエイターエコノミーの広がりを感じていただけるのではないかと思います。 また、上記の記事ではクリエイターの売上についても触れています。簡単にまとめると、以下のような数字です。 note上で収入を得ているクリエイターの数が10万人を突破 年間トップ1,000のクリエイターの売上平均は667万円 これまでnoteで累計

          note 8周年と、自分でコンテンツを販売してわかったこと

          聴ける・話せる、レベルアップのための英語学習法

          あけましておめでとうございます。 今年を心機一転、飛躍の年にしようと思う皆さんは、仕事、学業、恋愛…などなど、色々な分野で様々な抱負があることでしょう。 中でも、社会人の毎年の抱負として挙がりやすいのが「英語の勉強」ではないでしょうか。毎年今年は英語を頑張るぞと決め、挫折してきた方も多いと思います。 このnoteは、今年こそ英語を頑張りたいという方に向けて、私のおすすめ英語学習法を紹介します。 最初に、私の経歴です。 な〜んだ、留学してるじゃんと思ったあなた。その気

          有料
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          割引あり

          聴ける・話せる、レベルアップのための英語学習法

          話し方教室に行ってみたよ

          タイトルのとおり、少し前ですが、いわゆる話し方教室に行ってスピーチのレッスンを受けていました。 元々自分の話し方やスピーチに課題意識があったのですが、仕事のミーティングも去年からもう一年以上Zoom主体で、Zoomで録画した自身のスピーチを振り返ったときにかなり酷かったので、これはなんとかしないといけないと思いました(自分の話を聞くのってストレスですよね)。 また、今年初めにClubhouseが流行って登壇したことや、去年note CXOの深津さんが発声練習をしていたこと

          話し方教室に行ってみたよ

          スタンフォードの空気感から考える、スタートアップ業界に人を呼び込む方法

          Clubhouse、話題ですね。Clubhouseの創業者のPaul DavisonとRohan Sethはともにアメリカ西海岸のスタンフォード大学の出身です。そのClubhouseで私も週末にスピーカーとして話す機会がありました。 イベント名は「noteのCFOとバフェコと企業分析ハックが話す、スタートアップに飛び込むということ」というタイトルで、企業分析サービスで有名なバフェット・コードさんからお誘いいただき、こちらも企業分析で有名な企業分析ハックさんもモデレーターとし

          スタンフォードの空気感から考える、スタートアップ業界に人を呼び込む方法

          2021年、ベンチャーに飛び込む魅力とは?

          あけましておめでとうございます。 2020年はコロナで一色でしたね。暗いニュースの多い一年でしたが、コロナをきっかけとしたリモートワークの普及や価値観の変化などで、働き方やキャリアを見直すことになった方も多いのではないかと思います。 私のはたらくnote社も、ありがたいことに昨年社員が大幅に増え、100人を超える規模になりました。入社する社員も大企業から小規模な会社まで業界を問わず様々な仲間が集結しています。優秀な仲間が増えていてすごく心強く、この勢いを2021年も続けて

          2021年、ベンチャーに飛び込む魅力とは?

          【ノーベル経済学賞2020】セカンドプライスオークションとはなにか?

          ※追記2020/10/13 元記事は2020年5月のゴールデンウィーク中に投稿したnoteですが、2020年10月にこちらで解説しているセカンドプライスオークションを含むオークション理論がノーベル経済学賞を受賞したため、タイトルを変更しました。 以下では、セカンドプライスオークションの解説と、身近な実生活への当てはめについて紹介しています。記事下部に日経電子版へのリンクも付けていますので、そちらもご覧ください。 今年のゴールデンウィークは新型コロナウイルスによる外出自粛で、

          【ノーベル経済学賞2020】セカンドプライスオークションとはなにか?

          note6周年と昨今の情勢と雑感

          2020年4月7日、noteはサービスリリースしてから6周年となりました。 私は2018年にnoteにjoinしたのですが、私が入社してからもnoteは毎月すごい勢いで成長し、定量的な数字の伸びには中の人間ながら毎月驚かされます。 我が社(note株式会社←社名も同じ日に変わりました)は数字を至上命題としている会社ではなくあくまで結果指標なので、数字に関しては以下のインフォグラフィックをご覧いただければと思います。 (と言いつつ綺麗にまとまっているので見てほしい…笑)

          note6周年と昨今の情勢と雑感

          なぜカルロス・ゴーンの報酬は高いのか?

          年末年始のビジネス系の話題は、日産の元CEO、カルロス・ゴーン氏の日本脱出・レバノンへの渡航で一色という感じでしたね。 そもそも保釈中の人物が国外に脱出するというのも映画さながらで異例な事態ですし、日本の司法制度に対する是非なども取り沙汰されており、先日はゴーン氏がレバノンで会見を開くなど、話題には事欠きません。 本件に関しては色々なソースから様々な情報が出ていますし、私はそれ以上に詳細な事実関係を知っているわけではないで、このnoteでは本件の善悪には踏み込みません。

          なぜカルロス・ゴーンの報酬は高いのか?