鹿島幸裕 (note CFO)
スタートアップのファイナンスやIPOに関するnoteをまとめています。
海外MBAに関するnoteをまとめています。
2022年12月に上場したnote株式会社のIPO経験を、上場準備メンバーが連載形式でお届けします。
2022年12月21日、note株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しました。ここまで来るのに様々な困難があり、IPOを支えてくださった関係者の方々、なによりもnoteを利用いただいているクリエイターやユーザーのみなさまに感謝を申し上げます。 今年は長年続いてきた株式の上昇相場が転換期を迎え、グロース株を中心に株式マーケットが大きく崩れ、「スタートアップ冬の時代」とも呼ばれました。この特異な環境下でIPOに至った当事者の立場から、激動の2022年の振り返りも兼ねて、今
noteが上場したのは2022年12月21日。2022年は10年くらい続いてきた株式マーケットの上昇相場が終了し、上場・未上場のスタートアップの資金調達環境が悪化するなど、「スタートアップ冬の時代」と呼ばれました。 それから約5ヶ月が経ち、株式市場に大きく影響を与えるアメリカの政策金利の引き上げはまだ続いています。金利が低かったコロナ禍のゼロ金利時代からは5%金利が上がり、さすがに今後は上昇幅が緩まり、段階的に下がっていくことが予想されていますが、3月のシリコンバレーバンク
タクシーは世相を反映すると言われます。 景気の良い時はなかなか捕まらなかったり、逆にコロナ禍ではお客さんが減ってしまいタクシー会社の廃業やリストラがニュースになったり。最近ではタクシー広告でDXや人材系のサービスのCMが多く見られたりして、そういった領域に課題を持っている会社が多いのかななんて思ったりもします。 タクシーは人の移動という経済の大きなダイナミズムを担っている産業なので、そこで交差する色々な人の人間模様や、社会の雰囲気を敏感に感じ取るのがタクシー運転手さんとい
0. はじめにインターネットの登場後、情報流通のあり方が大きく変わった。2000年代後半以降のSNSやスマートフォンの普及に伴って、それまで世の中に声を届ける手段を持たなかった個人が気軽に発信できるようになり、情報発信の民主化が進んだ。現在では個人が情報発信のみならず、十分なマネタイズ手段を得るようになったことで自らの発信や創作物から生計を立てることが可能になり、クリエイターエコノミーと呼ばれる経済圏が注目を集めている。 私は、これらの現在まで続く情報流通の変化のトレンドの
スタートアップの経営者やCFOのバイブル、磯崎哲也さんの「起業のエクイティ・ファイナンス」の増補改訂版がこの7月に出版されました。この本の初版の出版は2014年でしたので、8年ぶりの改訂となります。磯崎さんはベンチャーキャピタリストとしても有名で、私がCFOを務めるnote株式会社に出資いただいている株主でもあります。 この本は、エクイティ・ファイナンスに関わる様々な論点が書かれており大変勉強になる本ですので、テクニカルな内容については本書をぜひご覧いただければと思います。
noteは2014年にサービスがスタートしてから、この4月に8周年を迎えることができました。 今回はnoteにまつわる様々な数字を公開していて(以下)、クリエイターエコノミーの広がりを感じていただけるのではないかと思います。 また、上記の記事ではクリエイターの売上についても触れています。簡単にまとめると、以下のような数字です。 note上で収入を得ているクリエイターの数が10万人を突破 年間トップ1,000のクリエイターの売上平均は667万円 これまでnoteで累計
あけましておめでとうございます。 2022年を心機一転、飛躍の年にしようと思う皆さんは、仕事、学業、恋愛…などなど、色々な分野で様々な抱負があることでしょう。 中でも、社会人の毎年の抱負として挙がりやすいのが「英語の勉強」ではないでしょうか。毎年今年は英語を頑張るぞと決め、挫折してきた方も多いと思います。 このnoteは、今年こそ英語を頑張りたいという方に向けて、私のおすすめ英語学習法を紹介します。 最初に、私の経歴です。 な〜んだ、留学してるじゃんと思ったあなた。
タイトルのとおり、少し前ですが、いわゆる話し方教室に行ってスピーチのレッスンを受けていました。 元々自分の話し方やスピーチに課題意識があったのですが、仕事のミーティングも去年からもう一年以上Zoom主体で、Zoomで録画した自身のスピーチを振り返ったときにかなり酷かったので、これはなんとかしないといけないと思いました(自分の話を聞くのってストレスですよね)。 また、今年初めにClubhouseが流行って登壇したことや、去年note CXOの深津さんが発声練習をしていたこと
Clubhouse、話題ですね。Clubhouseの創業者のPaul DavisonとRohan Sethはともにアメリカ西海岸のスタンフォード大学の出身です。そのClubhouseで私も週末にスピーカーとして話す機会がありました。 イベント名は「noteのCFOとバフェコと企業分析ハックが話す、スタートアップに飛び込むということ」というタイトルで、企業分析サービスで有名なバフェット・コードさんからお誘いいただき、こちらも企業分析で有名な企業分析ハックさんもモデレーターとし
あけましておめでとうございます。 2020年はコロナで一色でしたね。暗いニュースの多い一年でしたが、コロナをきっかけとしたリモートワークの普及や価値観の変化などで、働き方やキャリアを見直すことになった方も多いのではないかと思います。 私のはたらくnote社も、ありがたいことに昨年社員が大幅に増え、100人を超える規模になりました。入社する社員も大企業から小規模な会社まで業界を問わず様々な仲間が集結しています。優秀な仲間が増えていてすごく心強く、この勢いを2021年も続けて
※追記2020/10/13 元記事は2020年5月のゴールデンウィーク中に投稿したnoteですが、2020年10月にこちらで解説しているセカンドプライスオークションを含むオークション理論がノーベル経済学賞を受賞したため、タイトルを変更しました。 以下では、セカンドプライスオークションの解説と、身近な実生活への当てはめについて紹介しています。記事下部に日経電子版へのリンクも付けていますので、そちらもご覧ください。 今年のゴールデンウィークは新型コロナウイルスによる外出自粛で、
2020年4月7日、noteはサービスリリースしてから6周年となりました。 私は2018年にnoteにjoinしたのですが、私が入社してからもnoteは毎月すごい勢いで成長し、定量的な数字の伸びには中の人間ながら毎月驚かされます。 我が社(note株式会社←社名も同じ日に変わりました)は数字を至上命題としている会社ではなくあくまで結果指標なので、数字に関しては以下のインフォグラフィックをご覧いただければと思います。 (と言いつつ綺麗にまとまっているので見てほしい…笑)
年末年始のビジネス系の話題は、日産の元CEO、カルロス・ゴーン氏の日本脱出・レバノンへの渡航で一色という感じでしたね。 そもそも保釈中の人物が国外に脱出するというのも映画さながらで異例な事態ですし、日本の司法制度に対する是非なども取り沙汰されており、先日はゴーン氏がレバノンで会見を開くなど、話題には事欠きません。 本件に関しては色々なソースから様々な情報が出ていますし、私はそれ以上に詳細な事実関係を知っているわけではないで、このnoteでは本件の善悪には踏み込みません。
ズッコケ三人組という本を知っていますか? 有名なシリーズなので読んだこともある人も多いかと思いますが、読んだことがない方向けに簡単に紹介すると、三人の小学生、ハチベエ・ハカセ・モーちゃんが日々の生活で巻き起こす色々な物語が描かれている児童文学のシリーズで、番外編などを除くと50巻が刊行されています。 基本的に各巻ごとに話が完結するので読みやすく、小さい頃は年2回の新刊の発売日を楽しみにしていました。 50巻もあるので色々なエピソードがあり、面白い話が多いのですが、その中で
略歴仕事官僚(外務省)から始まって、コンサル、IT、美容室(!)など、様々な業種・業界を経験しています。 CFOとしてファイナンス、コーポレート系全般を見ているほか、以前の会社で事業開発(新規事業立ち上げ)も経験しており、事業への解像度を高く保ちながら、攻めのCFO、コーポレートを心がけています。 Education東京大学法学部(2002年 - 2006年) スタンフォード大学MBA(2008年 - 2010年) 出身地愛知県名古屋市(生まれも育ちも) 高校は、名
少し前の話ですが、以下のプレスリリースにあるとおり、noteで「note.com」というドメインを取得しました(これまでは「note.mu」というモーリシャスのドメインでした…笑) そもそも「note」という言葉が非常に短く汎用性の高い単語であるため、「note.com」というドメインも価値が高く、サービス運営上の意味合いも大きいためこうしてプレスリリースを発表するに至ったわけですが、「note.com」というフラットなドメインを取得して思うのは、「note」というサービス