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海外MBAまとめ

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海外MBAに関するnoteをまとめています。
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記事一覧

Oxford MBA 1学期(Michaelmas)の振り返り

あっという間にオックスフォードでのMBAプログラムが始まってから4ヶ月が経ちました。このたび奨学金をいただいている財団向けに振り返りレポートを作成する機会があったため、少し修正を加えてこちらにも掲載します。 1. 生活について 4ヶ月オックスフォードで生活してみて、自分次第でいつでも刺激を得られる環境にあると感じています。63カ国から来た多様なバックグラウンドを持った338人のMBAクラスメイトとともに濃密なプログラムをビジネススクールで過ごすことはもちろんですが、やはり

仕事と2人の育児をしながらMBAに挑んだ感想をつらつら語る

前回の記事から2年経ち、仕事で新たに知り合う方に「noteを読みました」と言っていただけたりして、古い記事が読まれていることに焦ったため、久々に書いてます。雑記です。 今年の大きなアップデートは、IE Business SchoolのMBAを取得したことなので、それについて書こうと思います。MBAの体験は一人ひとり違うものなので、あくまで「この人はこうだったんだ」というN=1の感想として流し読みいただければ幸いです。 自分について 2021年2月、IE Business

【米国就職】就活に全てを捧げたMBA生活

背景: 最近MBA在学中の方から現地就職の相談を受けることが多いのですが、正直卒業して半年経つとあんなに苦労した就活の記憶も薄れてきています。。今更ですが覚えているうちに何かしらの形でまとめてみようと思い筆を執ることにしました。少しでもMBA→現地就職を目指す人の参考になれば幸いです。 自己紹介: 日本の大学を出た後、総合商社に入社。9年間で事業会社管理→トレーディング→米国駐在→新規事業開発等を経験しました(典型的なジェネラリストコースです)。幼少期に米国東海岸に住んでい

コロナ禍の旅行系スタートアップに何が起きていたのかをケーススタディ風に書き残しておこうと思う

少し前のことですが、2023年7月、ボーダー株式会社は、約1.2億円の資金調達を発表しました。 はじめに会社のことを紹介すると、ボーダー株式会社は、出張管理システム(BTM)という事業領域に属し、法人に対して出張の手配と管理を一体的に提供するサービスを展開しています。 https://border.co.jp/ 前回のラウンドは2020年1月でした。事業も順調に伸びており、調達も完了、ここから一気に伸ばすぞというタイミングで新型コロナウイルス感染拡大が始まりました。その後

ウォーレン・バフェットの投資手法は、結局何が凄いのか

コロンビア・ビジネススクール(Columbia Business School, 以下CBS)の代表的な卒業生として、最も名前が挙がるといっても過言ではない、投資家ウォーレン・バフェット(他にも著名なところでは、大手PEファンドKKRの創始者ヘンリー・クラビスなどもCBSの卒業生)。先日ツイートした下記のAdvanced Corporate Financeの一環でウォーレン・バフェット、及び彼が保有する投資会社バークシャー・ハサウェイの投資手法を詳細に分析したため、そちらを日

【まとめ】アメリカ大学院留学 1年間でできたこと/まだできていないこと

NIMOです。日本で経営コンサル業を経験したのち、アメリカの大学院(MBA)に2年間留学に来ています。(筆者の自己紹介記事はこちら) 留学に来て1年が経ち、今は1年生と2年生の間の夏休みにあたります。夏休みはスタートアップ企業でインターンの仕事をしたり、いろいろな都市を旅行したりして過ごしていますが、少し時間ができたので留学1年目でできたこと・まだできていないことを振り返ってみようと思います。費用対効果的な意味でも、留学に興味のある方・検討されている方の参考になれば幸いです

オックスフォード大学のMBAに進学します🇬🇧

このたび、2023年9月からイギリスのオックスフォード大学経営大学院(University of Oxford, Saïd Business School)のMBAに進学します。本noteではそのご報告と、経緯について書いてみようと思います。 なぜ、今MBA留学に行くのか新卒からの4年間は、スタートアップ複数社の現場で多岐にわたる経験をさせていただき、本当に充実した時間でした。 ただ、自分の限りある人生のなかで、どうしたら最も大きなインパクトを社会に残すことができるのか。そ

MBAで使うおススメのデータベース一覧

マクロ市場分析、業界分析、企業分析に使えるDBの一覧を下記に纏めています。コンサルファームや投資銀行の人には馴染みのあるデータベースもありますが(EuromonitorやFactiva等)、一方で米国に来て感じるのは、各国の学生が日本で知名度のあるデータベース以外にも多くのデータベース(PITACHBOOKやIBISWorld等)を活用し、様々な分析・提案を深化させていることです。企業・大学によっては、下記のデータベースを使用できるところもありますし、一部機能は無料で使えるサ

楽しくてつらいコロンビアMBAでの2年間が終わりました

アメリカに来ても面倒くさがり屋な性格は変わらず、バタバタしているまま時が過ぎ、気がつけば2年ぶりのnoteとなってしまった。 上記のノートで報告させていただいたように、アメリカ/ニューヨークにあるコロンビア大学のビジネススクール(経営大学院)に通っていたが、2023年5月に無事に卒業することができた。 記憶が新しいうちに、2年間の海外大学生活奮闘記をここに綴ってみる。 とにかく楽しかったし、とにかくつらかった海外留学と聞くと「海外生活を楽しんで、さらにパワーアップして帰

私がIELTS Speakingで4.0→7.0を取るためにやったこと

こんにちは。以前TwitterでSpeakingについて書かせていただき、少し反響をいただいたので今回はその内容を少し肉付けしてブログ記事にしてみました。今日はタイトルの通り、私がIELTSのSpeakingで4.0から7.0を取るために行った具体的なステップについてお話ししたいと思います。IELTSを取得して無事にMBAに合格することができたのですが、ぶっちゃけ目標のOA7.0を取るのに5年もかかってしまいました。私の経験を共有することで一人でも多くの人が英語の足切りスコア

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MBA受験生からよくある質問と回答

今年もMBA受験シーズンとなり色々とご相談頂くことが増えてきたので、よくあるご質問の回答を簡単にシェアしていこうと思います! Q Stanford MBAの良かったところ、悪かったところは? A 良かったところ:キャリアや人生で何をしたいかじっくり考えさせてくれること。学業の比重が軽めなので課外活動で色々と経験出来ること。 悪かった?ところ:ベンチャー・起業に偏っている、ソフトスキル多めなのは好き嫌い分かれると思います。もっとアカデミックな環境が良い人には物足りないかもし

マイノリティでいることに疲れた時に考えたいこと

同じ日本人というご縁で、ダートマス大学病院のがんセンターで医師をされている白井先生にお世話になっている。白井さんは、場所柄日本人の患者さんもほぼいない中、日本人カードを切らずにアメリカで勝負し、しかも5年連続でNH州のTop Doctorとして表彰されている方。いつも示唆に富んだアドバイスをいただいている。昨日の朝、散歩をご一緒しながら、白井さんの処世術を教えていただいた。 思い返せば、ほぼ同質な環境の中で過ごしてきた自分にとって、バックグラウンドや考え方の違う人たちの集団

コロンビアビジネススクールからMBAの価値を考察する-2

前回のnoteから少し期間があきましたが、今回も「MBAの価値」について考察していきたいと思います。 今学期の後期の授業はコーポレートファイナンス、ビジネスアナリティクス、マーケティング、マクロ経済学、会計(会計のみ前期・後期を通して履修)の5つのコア科目となります。前期の授業と比較すると、コーポレートファイナンス、ビジネスアナリティクス、マーケティングの3つの授業は個人的に学びが多く、後期の半分が終わった現時点での、各授業からの学びを考察していきたいと思います。 コーポレ

(全文公開)メディアの進化とクリエイターエコノミー 〜世界を変える「個」の力

0. はじめにインターネットの登場後、情報流通のあり方が大きく変わった。2000年代後半以降のSNSやスマートフォンの普及に伴って、それまで世の中に声を届ける手段を持たなかった個人が気軽に発信できるようになり、情報発信の民主化が進んだ。現在では個人が情報発信のみならず、十分なマネタイズ手段を得るようになったことで自らの発信や創作物から生計を立てることが可能になり、クリエイターエコノミーと呼ばれる経済圏が注目を集めている。 私は、これらの現在まで続く情報流通の変化のトレンドの