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雪、夕方、微睡と祖母
2024年 3月某日
静かな自室で、薄闇が徐々に東から流れてくるさまをぼんやりと眺めながら、時間があることを謳歌するように横になっている。休日である今日、必要な用事は通院することだけで、ただし外は寒いので出かける気にもならない。3月だというのに昨晩、降り頻る雨が雪に変わり、朝カーテンを開けると曇天でも眩しく感じたのは、目の前に広がる畑が真っ白に覆われていたからだ。今日は近所の中学校の卒業式だった
日記 2023/9/24 救いと言葉
いくつかの救いがある。
あなたと車で水族館の帰り道、素直に戻るのが惜しくてするまわり道。あなたとの真剣な会話、真剣な態度。そしてすこしふざける、かなりふざける、乾いたようなパラパラとした笑い声、葛藤や苦悩を誤魔化そうとするときの、鼻と口の繋がったところで砕けるような笑い声。コンビニのコーヒー、見慣れたコンビニが、煌々と見えて永遠とは両極端にあるものとして私の中に入ってくる。柴田聡子の「涙」、ミツ
日記 2023/08/30 夏風邪継続編
noteの更新が滞ったまま本当に1ヶ月が経過してしまった。風のように吹き荒んだ1ヶ月だった。タイトルの中に全てが集約されている。私は絶賛夏風邪っぴき継続中なのである。
ことの発端はまだお盆の最中だった。世の中はまだお休みムードに浮ついているころ。外出中に体に違和感を覚え、家に帰って熱を測ってみるとあら、微熱。仕事もあるし友人との予定も残っていたお盆の只中、意地で治してやると覚悟を決め、なけなしの解
夜道でゴキブリ見つけてはしゃいでんの私くらいだろうな
日記 2023/07/12
渋谷の紅茶の名店「ケニヤン」で暇を潰す。
私はランチの「自家製ハンバーグ」を平らげて、既に冷たくなりつつあるチャイミティーをちびちび飲みながら本を読んでいた。ずっと読みたいと思って書店で何度も手に取っていた、くどうれいんさんの『わたしを空腹にしないほうがいい』である。買うべき時に買うべき場所で購入できたので、満を持して読んでいる。あー、なんとお腹が空く文章!そしてなんと生きることの小さな煌めきを感
「久しぶりに寝過ごした」
久しぶりに寝過ごした
昨日帰りが遅かったから
昨日いっぱい歩いたから
昨日あまりに楽しかったから
楽しかったから、楽しかった?
ふくらはぎの疲労感連れてきた
大きな橋渡ってきた
小菅駅は眩しかった
電車撮る自転車ボーイは光っていた
ホームで買った水 110円
285ミリリットル ちょっと割高
そんなことどうだっていいこと
河川敷の運動 綺麗な体の動き
遠くから眺めたくて電車で立った窓際
なのに