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日記 2023/7/13(極小)くるっくるのふわっふわ


今日は悲しい気持ちになったから、アルバイトを退勤するとき、スタッフルームの鏡に向かって言ってみた。

「ほら、くるっくるのふわっふわ。どんなもんじゃい」

掛け直したばかりのパーマは調子がいい。前髪はあまりにもくるくるっと縮れて、眉毛が見えるから急に幼さを取り戻して、なんだか可笑しい。どこかしこに踊る髪の毛陽気な様。鏡に向かってにこっとしてみたら不気味で笑えた。学生のころはよく社会人に間違えられたのに、最近はもっぱら「学生さんですか」と聞かれる。精神年齢が止まったままなのかな?それとも自由を纏っているように見える?

悲しくなりたくない。怒りたくない。怒ることに自ら歩いて向かいたくない。インターネットは怖い。社会を変えるための正当な怒りは、もっと大切なところで使いたい。関係ないことなんてこの世にないけれど、でもあまりに恐ろしい言葉や馬鹿げた憶測なんかには振り回されたくない。簡単に振り回されてしまうような海を泳いでいて危ない。

もう店には私しかいないから、売れ残った焼き菓子を口に放り込んだ。バターの香りが鼻から抜けて、ほんのちょっとの塩っけがちょうど良くて美味しい。甘さが優しくて戸惑う。悲しみから逃げていいときもあるよね?と自分に言い聞かせる。気圧が下がってきてるのか偏頭痛がじわじわと頭を侵食していた。こんなときは、数日前東北で出会った、愛おしい愛おしい馬やポニーのことを考えるのだった。

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