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恋しさとせつなさと情けなさと
旅が終わった後の週は喪失感が余りにも大きい。なんとか現実世界で生き延びていくため、また次の旅のことを考える。こうして定期的に非日常へ逃げ込むサイクルにどっぷり浸かっていくのだ。
職場で新人教育係となって、空いてる時間は新人の面倒をみる感じになっている。教えること自体が嫌なわけではないけど、仕事への納得感だったり職場への愛着みたいなことは一旦放棄して職場側の人間として教えていくことはやはりムズムズ
天橋立から城崎温泉へ
前から訪れてみたかった京都の中でも日本海側のエリア。重い腰をあげてようやく初訪問。
前日に舞鶴までたどり着いたので、舞鶴で朝食を探す。
7:30からやっている喫茶店なのだが、夜はお酒もでるみたい。店主の方の雰囲気はまさにスナックのママといった感じで、一見さんも暖かく迎えてくれた。店に入った時点では自分一人だけだったが、8時あたりから常連さん達が続々入ってきて“おはようー”と現地のイントネーション
共感するのは不適切ですか?
イプセンの「人形の家」を読み始めたタイミングで舞台の告知が目に入ったので、はじめに文庫で読み次に舞台で観ることにした。
本を読んだ時は、自分のこれまでの(現在と隣接した)経験と重なる部分があって終盤のノラには痛快さを覚える感じだった。鳥籠の外の世界を自分の目で見てみること、これまで当たり前のように受け入れてきたものを疑ってみること。(デカルトのいう方法的懐疑はこういうことなのか)
鳥籠から抜け出
思うところのある季節に(映画「日日是好日」)
ふとしたタイミングで無性にこの映画を観たくなることがある。自分は変化を横目で見る側の人間なんだなと気づいた日、今回はそんなタイミングだ。
初めて武田先生の茶道教室に向かい玄関の前でドギマギしている大学生の典子と美智子。鑑賞する自分自身もまさに二人のような具合で、毎回武田先生のところにお邪魔するような感覚で見てしまう。樹木希林さんはまだここで生きているのだ。
何度か観ているうちに本編再生と同時に
フエ散策〜ベトナム統一鉄道に乗車
ベトナムは南北に細長くて2大都市ホーチミンとハノイの距離は約1700km。下関から東京経由で青森に行くような距離感だ。この2都市間は鉄道(ベトナム統一鉄道)で結ばれているが新幹線のような高速鉄道ではないので全て乗り倒すと35時間くらいかかる。今回は丸4日間でベトナムを縦断するスケジュールにしてしまったため、ホーチミンから中部のフエまでは飛行機(わずか1時間半)で向かいフエからハノイの間を鉄道で移動
もっとみるベトナム南の都市ホーチミンへ
コロナ禍を経て4年半ぶりの海外渡航。
到着ロビーに着いた瞬間から“シムカーシムカー”と声が聞こえる。メイクをしながら気怠そうにSIMカードを売り捌くこのゆるい感じ、これを待っていたのだ。
東南アジアにはマレーシア、タイ、ミャンマーに続いて4カ国目。騒がしくも活気があり、ある意味素直で生きているようなこの雰囲気が好きだ。
7時間のフライトでくたくたなのでまずは空港で朝飯を探す。
よくわからず買っ
映画「生きるLIVING」鑑賞メモ
原作はおろかあらすじをまともに読めないまま鑑賞。
古き良きロンドンの魅力がダダ漏れしているのがまず一点。英国紳士とはなんぞやというのもよく描かれていて、脚本はカズオイシグロだから“日の名残り”とリンクするのだろうか。(数十ページで断念してしまっているので実際はよく分からない)
事前情報がほとんどなかったけど個人的にはすごく楽しめた。
ウィリアムズが若い(元)部下の女性マーガレットにもう長くないと
こぬか雨(5/4八代〜三角)
この日から天気は下り坂で雨が降ったり止んだりしている。雨の日の旅はどうしても行動が制約されてしまうのだが、雨天でも楽しめることを考えてみる。
もっとも今日は移動がメインなので電車に乗れてしまえば問題はない。
今回通るルートは九州新幹線と並走しているエリアのため、在来線は各駅のみで冷遇されている。(ストレートに向かって5時間弱?)
ルートの半分は第3セクターの肥薩おれんじ鉄道なのだが、ここを走る
埠頭を渡る風(5/3鹿児島〜枕崎)
今日は鹿児島市からスタート。最初の目的地はJR最南端の終着駅・枕崎駅。
とはいっても枕崎まで向かう電車はものすごく限られるため、まずは途中の指宿まで。
10時過ぎに指宿に到着。次の電車までは1時間半ほど時間がある。港の方まで行ってみて時間を潰す。
鹿児島に着いて感じるのはめちゃくちゃ風が強いこと。天気には幸い恵まれて5月にして夏休みかという景色なのだが、がらんと物寂しい港と無防備にも吹き付けられ