フエ散策〜ベトナム統一鉄道に乗車
ベトナムは南北に細長くて2大都市ホーチミンとハノイの距離は約1700km。下関から東京経由で青森に行くような距離感だ。この2都市間は鉄道(ベトナム統一鉄道)で結ばれているが新幹線のような高速鉄道ではないので全て乗り倒すと35時間くらいかかる。今回は丸4日間でベトナムを縦断するスケジュールにしてしまったため、ホーチミンから中部のフエまでは飛行機(わずか1時間半)で向かいフエからハノイの間を鉄道で移動することにした。
日本でいう京都奈良にあたる古都のフエ。前日の夜に到着し、朝から半日かけて王宮を散策してみる。そもそも北京の紫禁城を参考にして作られているらしく、漢字も所々に刻まれていて中国の影響が大きい。
シーサーらしきものも発見して個人的には沖縄感が強い印象だったが、沖縄のシーサーも中国が由来のものだ。よく調べるともともとはエジプト辺りが起源(スフィンクス?)でシルクロードを渡ってアジアにやってきたらしい。シーサーもそうなのだが、歴史のどこかで移動を続ける人が常に存在して、移動することは人の本質的な部分の一つだと思ったりして。
フエ駅を列車が出発する時刻は20:30。できればシャワーを浴びてから乗りたくて場所を探そうとしていたら前夜に泊まった宿のオーナーが快くシャワーを貸してくれて非常にありがたかった。日本の言葉を学び始めた陽気なおじちゃんでした。
フエ駅は同じく鉄道で移動したくてしょうがないバックパッカーでごった返していて、駅前では万国共通なのか路上ライブをしている。
待合室で歌バトル(オーディション?)の番組を眺めながら待つ。JYパーク的な人とハマオカモトみたいな人がたぶん審査員。さっぱりわからなかったが日本のテレビはテロップが多過ぎるのだと思った。
翌日11:30にハノイ着で15時間の寝台列車の旅。1部屋に2段ベッドが2つ。上の段を使ったのだが手すりが低いので寝返りしたら転げ落ちていきそうだ。真っ暗で景色が見えるわけでもないのでとにかく寝る。隣の部屋ではフィーバーする声が聞こえてきて巻き込まれなかったことに安堵する。
翌日7時前に目が覚める。前日乗車した時点では暑いくらいだったが、だいぶ北上してきたようで肌寒く感じる。到着に備えて長袖を着込んでおく。森みたいなエリアを走っていく。列車はダイナミックなゆりかごで何度も体が浮くほど上下にも左右にも揺れる。
少し遅れて12時に終点ハノイ駅に到着。この後半日ハノイで過ごしたのだが、移動が旅のメインということで終了!
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