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恋しさとせつなさと情けなさと

旅が終わった後の週は喪失感が余りにも大きい。なんとか現実世界で生き延びていくため、また次の旅のことを考える。こうして定期的に非日常へ逃げ込むサイクルにどっぷり浸かっていくのだ。

職場で新人教育係となって、空いてる時間は新人の面倒をみる感じになっている。教えること自体が嫌なわけではないけど、仕事への納得感だったり職場への愛着みたいなことは一旦放棄して職場側の人間として教えていくことはやはりムズムズする。
同時に自分の中の何か尖っていた部分がすっかり無くなってしまったような気がして自分にある種の物足りなさを感じる。外側からの色んな圧により磨き削られて丸くなった石。
昼過ぎに新人の相手をしていて分かりやすくコックリしているから“眠い?”と聞くと“今日は寝不足でめっちゃ眠いんです”と言われた。答え方は色々あるけど“食後は眠いよねー”とか“素直でよろしい”とか言ってしまうのが今の自分だ。
もう少し厳しく接してもいいのかもしれないが、どうツマミを回せば良いのかわからない。回し過ぎたらパワハラだし、基本生真面目だから妙に肩っ苦しい印象を新人に与えたくもない。
一通りやることを一緒にやった後に「次やることありますか?」と言われることにも酷く敏感だ。一人でできることを与えられたらいいのだが、なかなか与えられる課題も少ない。その辺の草でも食っとけなんて言えないし。。そんなことをぐるぐる考えながら、なんとか先輩の仮面を被る。

自分よりも少し先を歩む先輩といえば、今一番思い当たるのはオードリーの若林先輩だと思う。(度々名前を出しているが、、)
仕事帰りのどんよりした気分から切り替えたくてオードリーのANNを流してみる。若林先輩が春日さんに天才いじりしているのが良い。
そういえば少し前に取引先との飲み会に不慣れながら参加した時、上司がめちゃくちゃ上手く場を回していてあの姿はまさに職場の若林先輩という感じだった。
近くにどんな先輩がいるか、結構見ているものだなあ。


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