ちぇぷはー

『ロシア語の世界では人々がどんなことを考え、どんな人生を送っているのか』をただただ突き…

ちぇぷはー

『ロシア語の世界では人々がどんなことを考え、どんな人生を送っているのか』をただただ突き詰めてきた結果、誰かに話したくなってきたのでご紹介いたします。

記事一覧

固定された記事

キーフレーズまとめ(随時更新)

記事内で登場したロシアの人物、YouTubeチャンネル、その他項目ごとに随時更新。知りたい情報へ真っ直ぐアクセス、または、記事を読み返したい時のご参考に。 人物 2022…

流行りの曲を歌いながら、楽しくロシア語の発音練習

ロシア語の発音は、日本語にとても近いものがあると私は思っている。少なくとも英語よりは近い。しかし、なかなか英語教育で叩き込まれた『子音発音の癖』から抜け出せない…

ちぇぷはー
4か月前
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Онлайн обучение русского языка /日本にいながらロシア語語学留学

語学を学ぶ方法の一つとして、現地に滞在して学ぶことが最も効果的だと言われている。筆者はロシア語を学ぶためにロシアへ1年間留学した経験がある。今年に入ってからは、…

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Построить красивое/いいものを建てる(後編)

この動画は2021年7月19日公開のものだ。一年前の時点での内容であることによく注意していただきたい。動画のタイトルは『エミン・アガラロフ:バクーについて、ナルデゥイ…

Построить красивое/いいものを建てる(前編)

幼い頃、『○○別荘』とあたかも固有名詞のようにみんなが呼ぶ、大きくて立派な建物が近所にはいくつかあった。近所の友達に教えてもらうがままに、私はその固有名詞を覚え…

Глаза, небо и любовь/目、空、そして愛

ロシア語圏の人と知り合い親しい関係性になっていく過程で、こんな不思議な体験をすることがある。それは、たった今出会ったばかりの人から『心をよまれる』体験だ。 例え…

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Маша и Медведь/マーシャとくま

『なんと、Маша и Медведьの日本語版が!』と驚いたのは昨日のことである。子供向けアニメではФиксикиと並んでお気に入りの作品であるから、とても嬉し…

Остеопатия/オステオパシー

どこかの真冬の公園で散歩中に、母に送るための全身ポートレート写真を撮影し送ったところ、『あなたこの立ち方はやめなさい』と返事が来て驚いたことがある。何かのポーズ…

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エッセイ/『意味の不在』とそこから生まれる『正体不明なもの』

まえおき これは、ある日私の脳内で起こった少し自分勝手な思案である。思案のなかに真実を探す必要はない。人間の心に重きを置いて作られたお話だ。このなかに真実の小さ…

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«Шнурята» в Голосе/ゴーロスのシュヌリャータ

音楽という表現はこれほどに自由なのかと衝撃を受けた。世界的音楽オーディション番組『The Voice』のフォーマットをもとにした『Голос』が、ロシアでは毎年Перв…

エッセイ/世の中を名付けることの意義・効果・目的・罠?

人は生まれたら、自分の存在に名前を与えられる。もう少し成長すると、動物の絵を指差して『これは何かな?キリンさんだね』といった関わりのなかで、ものにはそれぞれ名前…

Детская психология и семейные отношения /子ども心理と家族関係

Yahoo! JAPANの検索エンジンで『反抗期』と入力すると、以下のような言葉が同時に検索候補として表示される。 『時期』『息子への対応』『接し方』『いつまで』『小学生』…

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Астрологический прогноз на 2022 / 西洋占星術による2022年の予測

先行きが見えないことは人々を不安にさせる。昨日まであった日常が一気にひっくり返されるとき、心のよりどころとできる確かな情報を見つけ出すべく、これまで自分が信じて…

大人の泥遊び

今年の4月、全国ニュースにこんな出来事が取り上げられた。レンタカーで貸し出された車が、返却時一見きれいだったものの、エンジンルームを開けると泥だらけで清掃に2人が…

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Евровидение 2020/ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2020

今年もユーロビジョンの時期がやってきたらしい。ユーロビジョンといえばやはり、2020年を思い出してしまう。 Eurovision Song Contest 公式YouTubeチャンネルで公開され…

Вот где красота / 美はここにあり

子どものものごとの吸収力はすごい。成長を見守る大人としては、穏やかな幼少期の日常を守れるようできることはしたいと思うものだ。極端に知識も経験もないなかで目にした…

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キーフレーズまとめ(随時更新)

記事内で登場したロシアの人物、YouTubeチャンネル、その他項目ごとに随時更新。知りたい情報へ真っ直ぐアクセス、または、記事を読み返したい時のご参考に。

人物

2022年4月
Равшана Куркова・女優

5月
Илья Прусикин・音楽プロデューサー
Алина Пязок・映像プロデューサー
Дмитрий Красилов・ダンサー

6月
Тамара Глоба、П

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流行りの曲を歌いながら、楽しくロシア語の発音練習

ロシア語の発音は、日本語にとても近いものがあると私は思っている。少なくとも英語よりは近い。しかし、なかなか英語教育で叩き込まれた『子音発音の癖』から抜け出せないと、ちょっと難しく感じるのかもしれない。

『外国語と言えば英語的な子音発音!』と思い込んでいる自分の口を、一旦リセットさせるためにおすすめするのはこちらの一曲。
Ольга Серябкина «Дядя Гена»

Ольга Се

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Онлайн обучение русского языка /日本にいながらロシア語語学留学

語学を学ぶ方法の一つとして、現地に滞在して学ぶことが最も効果的だと言われている。筆者はロシア語を学ぶためにロシアへ1年間留学した経験がある。今年に入ってからは、あの頃の自分と同じような感覚で『ロシアへ留学しよう』とは思えない人がいるのではないかと思うと、非常に複雑な気持ちになる。親の立場であれば、例えば、大学生の子どもをロシア留学へ送り出して良いのかどうか、一度は思い悩むと思う。

ロシアへ語学留

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Построить красивое/いいものを建てる(後編)

この動画は2021年7月19日公開のものだ。一年前の時点での内容であることによく注意していただきたい。動画のタイトルは『エミン・アガラロフ:バクーについて、ナルデゥイの負けについて、美しい人生と心理士への訪問』。(・・・)は筆者が聞き取れなかった部分。

続いては、エミンの父であるアラズ・アガラロフが語る『つくること』への考え方。

最後に、エミンが最も力を入れて取り組む大きな都市開発計画について

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Построить красивое/いいものを建てる(前編)

幼い頃、『○○別荘』とあたかも固有名詞のようにみんなが呼ぶ、大きくて立派な建物が近所にはいくつかあった。近所の友達に教えてもらうがままに、私はその固有名詞を覚え、放課後の待ち合わせの目印になっていた。今になって考えてみれば、あの建物にはいわゆるお金持ちの家族が住んでいて、きっとその家族のお父さんは地元の有力企業の上の方にお勤めだったのだろうと理解できる。

地面のコンクリートの灰色とは相性の悪い、

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Глаза, небо и любовь/目、空、そして愛

ロシア語圏の人と知り合い親しい関係性になっていく過程で、こんな不思議な体験をすることがある。それは、たった今出会ったばかりの人から『心をよまれる』体験だ。

例えばあるご家庭にお邪魔して、その家の奥さんが用意してくれた料理を食べた時。ロシアの味覚に慣れておらず、違和感を感じながら『ありがとう、美味しいです』と言ったものなら、すぐに『あら残念、気に入らなかったのね』と言われてしまう。咄嗟に『そんなこ

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Маша и Медведь/マーシャとくま

『なんと、Маша и Медведьの日本語版が!』と驚いたのは昨日のことである。子供向けアニメではФиксикиと並んでお気に入りの作品であるから、とても嬉しくなった。

ロシアでは熊と一緒にいる女の子と言えば、マーシャという名前でないといけない。ダーシャでも、サーシャでも、アーニャでも、ターニャでもない。それは誰しもが民話『Маша и медведь』を読んで育っているからだ。日本の肌感覚

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Остеопатия/オステオパシー

どこかの真冬の公園で散歩中に、母に送るための全身ポートレート写真を撮影し送ったところ、『あなたこの立ち方はやめなさい』と返事が来て驚いたことがある。何かのポーズをきめて撮影したのではない。両脚を揃え、両手も真っ直ぐ下に垂らした直立の姿勢で、カメラに向かって真正面だと面白くないから少し斜めの角度に立っていただけだ。母が指摘したのは立ち方ではあったが、実際には私の体の歪みに気づいてのことだった。

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エッセイ/『意味の不在』とそこから生まれる『正体不明なもの』

まえおき

これは、ある日私の脳内で起こった少し自分勝手な思案である。思案のなかに真実を探す必要はない。人間の心に重きを置いて作られたお話だ。このなかに真実の小さなかけらが見つかる可能性はある。あるいは、この話に描かれていないものこそが、ありのままの真実である可能性もある。

日本中が踊りながら『カモン、ベイビー アメリカ!』と歌っている光景をみて、どんな感情を抱けばよかったのだろうか。

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«Шнурята» в Голосе/ゴーロスのシュヌリャータ

音楽という表現はこれほどに自由なのかと衝撃を受けた。世界的音楽オーディション番組『The Voice』のフォーマットをもとにした『Голос』が、ロシアでは毎年Первый каналにて放映されている。そのシーズン7が放送されていたのは、2018年のことだった。

この時のнаставникは以下のメンバー。うち3人が初出演で注目が集まっていた。ロシアのショービジネス界を代表する、超豪華メンバー

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エッセイ/世の中を名付けることの意義・効果・目的・罠?

人は生まれたら、自分の存在に名前を与えられる。もう少し成長すると、動物の絵を指差して『これは何かな?キリンさんだね』といった関わりのなかで、ものにはそれぞれ名前があることを知り、言語を用いたコミュニケーションの練習を積み重ねていく。

私たちが毎日飲むもので、生き物の命を支えている、石みたいに手で握って運ぶことはできないものを『水』と言うように、この世に存在し得るすべての要素には名前が与えられてい

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Детская психология и семейные отношения /子ども心理と家族関係

Yahoo! JAPANの検索エンジンで『反抗期』と入力すると、以下のような言葉が同時に検索候補として表示される。
『時期』『息子への対応』『接し方』『いつまで』『小学生』『疲れた』

『反抗期』とは~期と呼んでいることからも、必ず終わりを迎えるある一定の期間のことを表しており、人間の(正常ではない)一時的に乱れている精神状態のことを指すのは広く一般的に理解されているところだと思う。

子育ての相

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Астрологический прогноз на 2022 / 西洋占星術による2022年の予測

先行きが見えないことは人々を不安にさせる。昨日まであった日常が一気にひっくり返されるとき、心のよりどころとできる確かな情報を見つけ出すべく、これまで自分が信じてこなかった情報源にもアンテナを張り始めることがある。例えばそれは、占いであったりする。

占いに対して懐疑的な意見を持つ人がいるのは、日本もロシアも同じだろう。良く信じ積極的に日常に取り入れている人、興味が少しある人、全く信じない人がいて、

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大人の泥遊び

今年の4月、全国ニュースにこんな出来事が取り上げられた。レンタカーで貸し出された車が、返却時一見きれいだったものの、エンジンルームを開けると泥だらけで清掃に2人がかりで1日半かかったという話。
『田んぼで泥だらけ』なら日本人は親しみをもって聞いていられるが、今回のような『車で泥遊び』は珍しいこととして受け取られ、全国ニュースにまでなったようだ。

さて、タイトルにもある『大人の泥遊び』とはいったい

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Евровидение 2020/ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2020

今年もユーロビジョンの時期がやってきたらしい。ユーロビジョンといえばやはり、2020年を思い出してしまう。

Eurovision Song Contest 公式YouTubeチャンネルで公開されているビデオのうちには、今日までに2.3億回の再生回数を集めた歌がある。再生回数の比較では、他より群をぬくダントツの数字。Little Big というグループの『Uno』だ。

2020年と言えば、コロナ

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Вот где красота / 美はここにあり

子どものものごとの吸収力はすごい。成長を見守る大人としては、穏やかな幼少期の日常を守れるようできることはしたいと思うものだ。極端に知識も経験もないなかで目にしたもの、聞いたもの、感じたものがその後の人生の基盤となる。一人として同じ人間が存在しないのはそのためであるし、実践の難しさを抱えながらも、互いの違いを尊重することの大切さを私たち人間は知っている。

ここからは、私の過ごした幼少期から影響を受

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