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介護の仕事

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仕事のはなし(新卒)

仕事のはなし(新卒)

#私の仕事

たまには仕事の話を書いてみようと思います。

介護の専門学校を卒業後、地元の特別養護老人ホームに就職した私。当時二十歳でした。

振り返ると、学生気分が抜けてなくてチャラチャラした新人だったと思います💦

しかし、何故か先輩たちには可愛がっていただき、仕事が嫌になることはありませんでした。

同じ専門学校の友人の中には介護の厳しい現実を知り、早々と介護の世界から離れていく人も何人も

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特養での思い出①

特養での思い出①

#私の仕事

新卒で働いた頃の話を先日させていただきました。

「特別養護老人ホーム」通称、特養というところにいたのですが…Wikipediaによりますと

介護老人福祉施設(かいごろうじんふくししせつ)とは、介護保険法に基づいて介護保険が適用される介護サービスを手掛ける施設である。これらの施設は老人福祉法第11条に基づく市町村による入所措置の対象施設となっており、その文脈では特別養護老人ホーム(

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笑顔あふれる

笑顔あふれる

夜勤続きの私でしたが、久しぶりに日中の勤務。

夜勤だと、当然ですが見ているのはほとんど利用者様の寝顔です。

4月から入職した職員さん達も大分仕事に慣れてきて、スムーズに業務をこなすことができるようになっていました。

スムーズに業務が流れると、当然時間の余裕が生まれ、利用者様とコミュニケーションを図る時間が増えました。

空いた時間に、体操を行うと普段居眠りばかりしている方もしっかりと目を開け

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特養での思い出②

特養での思い出②

新卒一年目、特養での思い出①はこちらです。↓

初めて就職した施設では、想像以上の状況が日々起こり、衝撃を受けていた私。

「あー、人間って認知症が進むとこうなるんだ。」様々な利用者様と接して、始めはコミュニケーションもまともに取ることができません。言ってることが支離滅裂だし、混乱してしまいます。

「私はこの仕事やっていけるんだろうか?」悩み、苦しんでいるときに先輩が声をかけてくれました。

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夜勤明けのはなし

夜勤明けのはなし

先日、同僚たちと話をしていました。

「最近夜勤デビューした○○さんは、夜勤明けの時すごーく眠そうだよね。でも、逆に他の人達が元気過ぎるんだよ!」

そう言われてみれば。。

私は夜勤明けの日の朝はテンションが高いとよく言われます。

しょっちゅう、「今日日勤?」と間違われます。自分では意識していませんがやはり、寝ていないとおかしなテンションになってしまうようです。

なるほど。それも個性かな!

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特養の思い出③

特養の思い出③

私が勤務していた施設は、かなり派手に納涼祭を毎年行っていました。

駐車場にやぐらを組んで、厨房スタッフが出店を出してと準備も大掛かり。

盆踊りを踊って、最後に打ち上げ花火を上げてと一年のうちの一大イベントでした。

地元の住民の方々にもお馴染みで、来られる方が多くいらっしゃいました。

今まで勤務した施設は複数ありますが、初めて就職した特養が納涼祭は一番派手でした。

職員も利用者様もはっぴを

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特養からデイケアへ。

特養からデイケアへ。

特別養護老人ホームにて、数年勤務した私でしたが、別の施設も経験してみたい。と考えるようになりました。

介護の世界は、経験を積んで数年で転職する人が多く、ずっと同じ所で勤務される人は少ないのです。

「私も新たな環境で挑戦してみたい。」一大決心した私は、同じ介護でも特養とは全然違う「デイケア」に行くことに決めました。

デイケア(英: day care)とは、福祉・医療関係施設が提供するサービスの

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デイケアって?

デイケアって?

十年以上前。新たにデイケアで働くことを決めた私。

でも当時は「デイケア」って?「デイサービス」みたいなもんなの?リハビリがあるか無いかの違いだけ?

こんな調子で、何も分からずにいました。

デイサービスは、介護保険サービスで「通所介護」という名前で呼ばれているサービスです。利用者は、日中の一定時間施設に通い、食事や入浴、機能訓練といった介護サービスを受けます。利用者は、老人ホームなどに入居する

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心機一転。デイケアの仕事①

心機一転。デイケアの仕事①

いよいよ特別養護老人ホームを退職し、介護老人保健施設内のデイケアでの勤務がスタート。(こちらは過去のお話です。)



新しい職場に行くのって、期待と不安が入り混じって、初日のドキドキは今も忘れません。

初日は、申し送りの後送迎には行かず、施設での待機の業務を教えてもらいました。

入浴の準備、施設の車椅子やシルバーカーなどを使用する方が決まっているので、名札を付けて玄関前に並べる。

その他

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複雑怪奇。デイケアの仕事②

複雑怪奇。デイケアの仕事②

私が勤務していた介護老人保健施設内のデイケアは定員60名。登録は150名以上いらっしゃいました。

それまで50床の特別養護老人ホームにいたので、とにかく利用者様の顔と名前を一致させるのに必死。

しかも、日替わりで利用者様が変わるのでメモを取りながら頭に叩き込みました。

その甲斐あって、利用者様の把握ができるようになったのですが、今度は送迎業務が始まりました。

先輩が運転するワゴン車に同乗し

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ある利用者様の願い

ある利用者様の願い

もうすぐ七夕。

と言うことで、フロアには笹の飾りが。

早速、興味深そうにみんなで見ていました。

短冊の願い事、どんな事を書いたのかな?

「歩けるようになりたい。」

「家族が健康でありますように。」

そこに、「結婚したい。」との文字を発見!

80代の、とある男性利用者様でした。

それを見て、みんなで大笑い。

「そんな物好きいないよ!」と他利用者様から言われてしまう始末。

いや、ま

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前途多難?デイケアの仕事③

前途多難?デイケアの仕事③

デイケアの送迎が始まり、道を覚えなくちゃ。と焦る私。

利用者様のカルテには必ず自宅の地図が入っています。送迎に行った方の地図を見て復習をしていましたが、私は自分が思っていた以上に方向音痴で地図が読めなかったのです。

地図をぐるぐる回しているのを見て同僚に大丈夫か?と心配されてしまいます。

基本的には、ドライバーが道を把握しているため添乗しているぶんには道が分からなくても問題はないのですが、自

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運転デビュー、デイケアの仕事④

運転デビュー、デイケアの仕事④

いよいよワゴン車の運転練習が始まり、緊張感MAX。

利用者様を乗せず、空運転で慣らしてからデビューとなります。

車の感覚に慣れるまでは、左折の際の内輪差が分からずヒヤヒヤです。特に、バックはなかなか上手く行かず先輩から「ハンドル右に切って!」「はい、まっすぐ!」と助言頂き、ようやくといった具合でした。

やっとの思いで、運転デビューとなりましたが、始めは難易度の低いところから行きます。

高齢

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はじめてぎっくり腰になった話

はじめてぎっくり腰になった話

生まれてはじめてぎっくり腰を経験したのは、約十年前デイケアに勤務していた頃です。

午前中、入浴介助をしていて腰に違和感を覚えました。

「ん?」という感じから、時間の経過と共に激痛になりました。

これは、まずいやつだ!そう思い看護師に報告すると受診の予約をするから休憩室で横になってなさいと言われました。

息も絶え絶えで、着替えて休憩室で休ませてもらいました。

老健のとなりに病院があったので

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