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合気道を始めます

私事ながら、この度合気道を始めることにしました。これまでの人生で、私は書道、剣道、茶道といった「道」と名のつく日本の伝統文化に触れてきました。それぞれに共通するのは、単なる技術の習得ではなく、深い精神性が背後にあるということです。行動を通じて、精神を鍛え、自己と向き合うという姿勢が求められるものが「道」です。私は身体と精神が密接につながっているという考えに基づき、この「道」に強い魅力を感じています。

なぜ合気道を選んだのか

合気道に興味を持った理由はいくつかありますが、まず大きな理由は「試合がない」という点です。私は争いごとを好みません。それは単に平和を好む性格というだけではなく、これまであらゆる「負け」を経験してきたからかもしれません。他者との戦いに勝つことに強い執着はなく、勝利そのものが美しいとは必ずしも感じませんでした。勝つことがすべてではないと思っています。

そのため、勝敗を競うことなく相手との調和を重んじる合気道は、他の武道と一線を画すものであり、私にとって非常に魅力的でした。合気道は、相手の力を利用しながら自分を守り、そして相手をも傷つけないという哲学を持っています。これは、ただ強くなるための道ではなく、他者と調和しながら生きるための道です。

「道」に惹かれる理由

冒頭でも軽く触れましたが、書道や剣道、茶道に触れてきた私にとって「道」という言葉には特別な意味があります。これらの文化には、技術的な側面だけでなく、深い精神的な修養が伴います。私は、ただ身体を鍛えるだけでなく、精神も鍛えたいと常に思ってきました。剣道や茶道で学んだように、行動の背後にある精神性が何よりも重要だと感じています。合気道にも同じように、技を習得する過程で精神を磨くという側面があります。

合気道は、技を磨くだけでなく、相手との調和を通じて自己と向き合うことが求められます。ここに、私が「道」に魅了される理由があります。身体を動かしながら、同時に心を鍛え、精神と肉体が一体となる感覚は他の活動では得られない特別なものです。

精神的な成長を求めて

合気道を通じて、私は人間性を磨きたいと思っています。日常生活の中で、人はさまざまな「対立」に直面します。意見の衝突や価値観の違い、人間関係の中での緊張感、自分の中での葛藤など。これらの対立にどう向き合うかが、私たちの生き方に大きく影響を与えると思っています。

合気道は、そのような対立の場面で、力でねじ伏せるのではなく、相手と調和する方法を教えてくれます。相手の力を利用し、無駄な抵抗をせずに流れるように動くことで、対立を解消する。この「調和」の考え方は、日常生活においても大いに役立つと信じています。

特に、私は対立の際に「勝つこと」よりも「調和を見つけること」の方が、より新しい可能性を切り開く力を持っていると考えています。

合気道は単なる武道ではなく、私にとっては生き方そのものを問い直す機会でもあります。この道を歩むことで、より強く、より柔軟な精神を持ち、さまざまな対立を調和で乗り越えていけるようになりたいと思っています。

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