いまお

無職看護師 食生活アドバイザー2級

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記事一覧

10年続けたTwitterをログアウトした話

高校生。 友人と頭を突合せ試行錯誤をしながらようやく作ったTwitterアカウント。 当時は何物なのかもよく分からなかったが、メールやブログより簡単に周りの情報が入って…

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1年前
1

大袈裟でもいい。私の夢だ。

「心理学科がある大学に行きたい」 高校3年生の春、三者面談で初めて口にした。それまでは漠然と面白そうなものに惹かれていただけで、伝える勇気なんてなかった。それに私…

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2年前
1

初めての手術台が開脚なんて聞いてない

昨年秋、生理中の下腹部痛に加え激しい激しい腹痛に襲われた。尋常ではなかった。想像出来る生理痛の、酷い方の、その10000000倍酷いものだと思って欲しい。のたうち回る…

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2年前
6

悪事は全て母が教えてくれた

「もえちゃん。お父さんが買ったお菓子、お腹空いたから1個食べちゃおっか。」 ひとつくらいバレないよ、といたずらに笑いながら母はお菓子の包みを開け、こちらに寄こした…

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2年前
3

食事代とホテル代、それが今日の私の価格

「今日の夜、一緒に食事でもどうですか?」 メッセージが飛んでくる。 「仕事終わりでいいなら空いてます」 メッセージを飛ばす。 最大距離を10kmに設定してあると、その…

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2年前
5

彼は狂人(日記)

あんなに好きだったはずなのに、「好きだったよね?」と確認しなきゃ不安なのは何故だろう。好きだったあの時の感情は確かに私から放たれたものなのに、その事実を疑って…

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2年前
4

理想と現実と妥協の狭間と、やっぱり理想と

これは私個人の嗜好ですので、横槍投槍野次口出しは御容赦願います 私だって女だ。異性に対する理想くらい100億光年先まである。それでも、私だって大人だ。現実を凝視す…

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2年前

“2010年の私から1年後の私へ。”という手紙が出てきたので

母から一通の手紙を渡された。パステルピンクの封筒。裏面の宛名には、身に覚えのあるくせ字で「1年後の私へ」と書いてあった。間違いない。これは確かに私が書いた手紙だ…

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2年前
2

一番の宝物

もうすぐ半年になる甥がいる。首が座って、寝返りが打てるようになった頃。まだ喃語しか話せない。もうすぐ視力が上がり、顔の区別がつくだろう。人見知りし出すだろうな…

いまお
2年前
5

正解よりも、ときめきを。

「看護師免許取得発、正規雇用による総合病院勤務行き、終点は年収500万超えの安定した管理職になります」 なんてアナウンスが流れる電車が走っていればいいのに。 . . …

いまお
2年前
7

「はい!タイムスリップしました!」〜恋愛マスターから学ぶ人生論〜

看護学生時代、同級生に“恋愛マスター”がいた。恋愛マスターとは、私が心の中で勝手に呼んでいただけなのだが、彼女がなぜ公式恋愛マスターでないのか不思議に思う程超ハ…

いまお
2年前
6

消えないように、消さないように〜8回目の月命日〜

空(くう)が死んだ。 空というのは実家で飼っていた犬のことで、死んだというのは8ヶ月前の11月22日、比喩でも何でもなく“死んだ”のだ。 こげ茶色の毛、真っ黒な目、走…

いまお
3年前
1

20代独身女に向けられる差別について

【差別】 1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。 2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。 …

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3年前
3

私の生理

「あ、それTwitterで見たけどさ〜」 生理来ちゃった、と伝えた時に彼から言われた一言。この次に来る言葉が何だったかは思い出せないけれど、どうもこの“Twitterで見た”…

いまお
3年前
1

少女漫画にゴールはない

少女漫画が嫌いだった。 イケメン眼鏡インテリ王子(じゃなくてもいいとは思う)と出会い、仲良くなって好意を抱く。お互いが気持ちを伝えたあと付き合う事になり、めでたし…

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3年前
3

挫折は挫折

生きている中で人は数々の"挫折"を経験するものだ。それが例え小さなものだろうと、心をポキッと折られる出来事は人生の中で必ず遭遇する。 私にだってこれまで数え切れな…

いまお
3年前
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10年続けたTwitterをログアウトした話

10年続けたTwitterをログアウトした話

高校生。
友人と頭を突合せ試行錯誤をしながらようやく作ったTwitterアカウント。
当時は何物なのかもよく分からなかったが、メールやブログより簡単に周りの情報が入ってくるそのアプリに心が踊った。
小さな街に住む私のところに、大都会の情報や流行りのファッションやメイク、芸能人のプライベート写真が目まぐるしく入ってくる。こんなに“繋がっている”という感覚が実感出来るものは初めてだった。

そこから1

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大袈裟でもいい。私の夢だ。

大袈裟でもいい。私の夢だ。

「心理学科がある大学に行きたい」
高校3年生の春、三者面談で初めて口にした。それまでは漠然と面白そうなものに惹かれていただけで、伝える勇気なんてなかった。それに私が目指している(という体だった)ものは看護師だ。心理学者でも臨床心理士でもない。既に進路先を看護専門学校に絞っていた段階だった。心理学科に進んでは看護師にはなれない。10代の無知な私ですら分かる事だった。
でも、今言わなければ手遅れにな

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初めての手術台が開脚なんて聞いてない

初めての手術台が開脚なんて聞いてない

昨年秋、生理中の下腹部痛に加え激しい激しい腹痛に襲われた。尋常ではなかった。想像出来る生理痛の、酷い方の、その10000000倍酷いものだと思って欲しい。のたうち回る程の痛さだが回れるほどの元気など欠片もない程の痛さ。寝ても覚めても痛い。

という症状がふた月程続け様にみられ、さすがにあかんのでは?ということで、産婦人科へ。

(もともと子宮口付近に通常では見られない胞(※分泌物が集まって出来た

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悪事は全て母が教えてくれた

悪事は全て母が教えてくれた

「もえちゃん。お父さんが買ったお菓子、お腹空いたから1個食べちゃおっか。」

ひとつくらいバレないよ、といたずらに笑いながら母はお菓子の包みを開け、こちらに寄こした。
普段、菓子や甘味類を好んで食べる人でもないし、仕事帰り毎度のようにスーパーに寄っては小遣いの半分以上を菓子類に注ぎ込んでいる父に向かって叱っている時もあった。だから、まさか母からこんな事を言われるなんて、と驚いた。

父のお菓子の隠

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食事代とホテル代、それが今日の私の価格

食事代とホテル代、それが今日の私の価格

「今日の夜、一緒に食事でもどうですか?」
メッセージが飛んでくる。

「仕事終わりでいいなら空いてます」
メッセージを飛ばす。

最大距離を10kmに設定してあると、その近さを理由に異性から次々と誘いの言葉がやってくる。4大都市に隣接した小さな県の、大きな駅付近に住んでいてよかった。小さいながらもここら辺りじゃ1番栄えてる所だからアプリのユーザーが密集しているし、なにより、便利だ。

駅前の交差点

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彼は狂人(日記)

彼は狂人(日記)

あんなに好きだったはずなのに、「好きだったよね?」と確認しなきゃ不安なのは何故だろう。好きだったあの時の感情は確かに私から放たれたものなのに、その事実を疑ってしまう程“好き”という気持ちが出てこない。
これを簡潔に言う言葉が「倦怠期」なのか、はたまた取り返しがつかないところまで進んでしまったのかは、私より周囲の人達の方がよく分かるんだろう。口を揃えて「別れた方がいい」と言われた時点で最良の選択は

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理想と現実と妥協の狭間と、やっぱり理想と

理想と現実と妥協の狭間と、やっぱり理想と

これは私個人の嗜好ですので、横槍投槍野次口出しは御容赦願います

私だって女だ。異性に対する理想くらい100億光年先まである。それでも、私だって大人だ。現実を凝視することも出来る。まぁ理想は理想だし、と割り切ることだってできる。

黒髪の重ため前髪から覗く奥二重がセクシーな長身細身メガネ男子がこんな地方の田舎道を歩いているなんて夢のまた夢で、そんな素敵な男性が私を認知して私に好意を抱き私の連絡先

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“2010年の私から1年後の私へ。”という手紙が出てきたので

“2010年の私から1年後の私へ。”という手紙が出てきたので

母から一通の手紙を渡された。パステルピンクの封筒。裏面の宛名には、身に覚えのあるくせ字で「1年後の私へ」と書いてあった。間違いない。これは確かに私が書いた手紙だ。
そしてこのレターセットも見覚えがある。小学生の時通っていたそろばん教室で貰ったものだ。レトロ、なんて言葉を使えば聞こえはいいが、正直、古ぼったい花柄であまりお気に入りではなかった。
多分、何となく部屋にあったレターセットを、何となく使

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一番の宝物

一番の宝物

もうすぐ半年になる甥がいる。首が座って、寝返りが打てるようになった頃。まだ喃語しか話せない。もうすぐ視力が上がり、顔の区別がつくだろう。人見知りし出すだろうな。
こういう知識が仕事や試験以外で使える時が来てよかった。

私の両親と、彼の親である私の弟と私とが、甥を囲むように座り込む。まだ寝っ転がって足や手をバタつかせることしか出来ない彼。
「あー、うー」と声を出すと拍手喝采、おしっこをすると

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正解よりも、ときめきを。

正解よりも、ときめきを。

「看護師免許取得発、正規雇用による総合病院勤務行き、終点は年収500万超えの安定した管理職になります」
なんてアナウンスが流れる電車が走っていればいいのに。



小学生の時は、スタートラインに立てばゴールがどこかひと目でわかるリレーしか無かった。隣には自分と同じ先を目指す選手達。ゴールテープの元で「ここまで来てね」と手を振る先生。真っ直ぐ、一直線。なんの迷いも不安もなく、力一杯走って行けた

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「はい!タイムスリップしました!」〜恋愛マスターから学ぶ人生論〜

「はい!タイムスリップしました!」〜恋愛マスターから学ぶ人生論〜

看護学生時代、同級生に“恋愛マスター”がいた。恋愛マスターとは、私が心の中で勝手に呼んでいただけなのだが、彼女がなぜ公式恋愛マスターでないのか不思議に思う程超ハイパーミラクルスーパー恋愛マスターで、恋愛面において同い歳とはにわかに信じ難いものであった。

彼女の何がそんなに凄いのかというと、とにかく相談に対する返答のスピードの速さだ。「あぁ、その問題の解決方法はね…」というように、恋愛に関する一般

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消えないように、消さないように〜8回目の月命日〜

消えないように、消さないように〜8回目の月命日〜

空(くう)が死んだ。

空というのは実家で飼っていた犬のことで、死んだというのは8ヶ月前の11月22日、比喩でも何でもなく“死んだ”のだ。

こげ茶色の毛、真っ黒な目、走るとパタパタ跳ねる耳、大きく太い声、長い胴体、短い足、お腹を出して大の字で寝る姿、土の匂いがする肉球、チャッチャッとなる爪の音、お酒を飲んだときの真っ赤な顔、賑やかが好き、走り回るのも好き、お散歩も好き、赤ウインナーは嫌い、卵焼き

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20代独身女に向けられる差別について

20代独身女に向けられる差別について

【差別】
1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。

一体いくつまで「若い」と言われるんだろう。
いくつまで若さの呪縛に縛られなければならないのだろう。

25歳。
一人暮らし。
独身。

仕事もお金もある。自由な時間だってたっぷりある。人生まだまだこれから。何一つ不満はない。

そんな

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私の生理

私の生理

「あ、それTwitterで見たけどさ〜」

生理来ちゃった、と伝えた時に彼から言われた一言。この次に来る言葉が何だったかは思い出せないけれど、どうもこの“Twitterで見た”というフレーズが引っかかっていた。

仕事の愚痴も友達の事も、彼とは割と何でも大っぴらに話す方だと思う。もちろん生理のことも、愚痴のような面白話しのような感覚で、日常会話として報告している。特に意味は無いが、強いて言うなら口

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少女漫画にゴールはない

少女漫画にゴールはない

少女漫画が嫌いだった。

イケメン眼鏡インテリ王子(じゃなくてもいいとは思う)と出会い、仲良くなって好意を抱く。お互いが気持ちを伝えたあと付き合う事になり、めでたしめでたし…が、主なストーリーだと思っていた。

少女漫画のゴールは結ばれるところで、その後はアナザーストーリーとして月刊誌の読み切りに登場するくらい。わざわざ本編に描いて単行本化するものではない。
少女漫画に深く触れてこなかった私の僻見

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挫折は挫折

挫折は挫折

生きている中で人は数々の"挫折"を経験するものだ。それが例え小さなものだろうと、心をポキッと折られる出来事は人生の中で必ず遭遇する。

私にだってこれまで数え切れないほどの挫折がやってきた。部活の試合で負けたことも、大好きだった人に振られたこともある。

勉強もスポーツもそこそこより少し下だった私は人よりちょっとだけ多くの挫折を経験している気がする。(自分に対する過小評価も多少はあるだろうけど)

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