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挫折は挫折

生きている中で人は数々の"挫折"を経験するものだ。それが例え小さなものだろうと、心をポキッと折られる出来事は人生の中で必ず遭遇する。




私にだってこれまで数え切れないほどの挫折がやってきた。部活の試合で負けたことも、大好きだった人に振られたこともある。

勉強もスポーツもそこそこより少し下だった私は人よりちょっとだけ多くの挫折を経験している気がする。(自分に対する過小評価も多少はあるだろうけど)




そんな私の25年間の人生で(今のとこ)1番の大きな"挫折"は4年前の冬にやってきた。




看護師国家試験に不合格したことだ。
 

1年かけて徐々に成績も伸びてきたし、人並み程度の努力はした。毎日問題集を漁りまくったし過去10年分の試験問題を狂ったように解いたりもした。

やれる事はやった、つもりでいただけかもしれない。



結果は不合格。

1年間の国試浪人生活がスタートした。

『看護師』として就職するはずだった病院で『看護補助員』として働き始めた私は、(国試不合格になると大体は就職が決まっている病院で補助員として働きながら資格取得をする)すぐ近くで白衣に身を包む看護師の姿を眺めては補助業務を与えられるだけの日々を送った。




と言うと、残念極まりない1年だったと思う人もいるかもしれない。しかし実際はとても楽しく素晴らしい1年間だった。

周りの人達はとても優しかったし、患者さんと話しているだけの時間も大好きだった。

私の名前を覚えてくれる方やすれ違うだけで話しかけてくれる方もいて、今まで人との関わりを最小限にするためだけの努力をしてきた私には驚きの連続でしかなかった。



「不合格でよかった」なんて思うこともあったりした。


実際あの時合格し、晴れて看護師になれいてたとしたら絶対出会えなかった人達に奇跡的に巡り会えたことは私の宝であることに変わりはない。



私の場合、人生最大の挫折の先には素晴らしい出会いが待っていた。たかがそれだけの話しで、後から付け足した綺麗事を並べても確かにあれは挫折だった。



挫折は挫折。
失敗は失敗。

それは変わらない事実である。

挫折をしたって私達は生きていくしかない。そこからどう進んでいくかが大事なのだと思う。

失敗した先に何が待っているのか。それは誰にもわからない。でも大抵の事はどうにかなるし、未来は(自分の行動力と考え方で多少のことなら)変えられる。捉え方次第で明日はキラキラ輝くことだってできるんだってことを私は挫折して学ぶことが出来た。






今をちゃんと受け止めて心置き無く落ち込んだ後は、隅っこに転がっている素敵な出来事にスポットを当てながら進んでく。

妥協でもいい。
「あの時、挫折してよかった」と、声を大にして言おう。


2018.09.02 

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