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エピローグだけの物語
記憶の中にしか存在しない人がいる。名前もわからない。見た目もぼやけている。だが、性別は異性だった。
その人と海に行ったとき、かき氷を買ってもらった。私はイチゴをその人はレモンを食べていた。
「なんでレモンにしたの?」私は訊ねた。特に意味のない質問だ。本音はそっちも美味しそうだね、ちょっとちょうだい、だった。
「なんでだろうね? わかんないや」
「わかんないのに、レモンにしたの?」
「うん。別
一瞬馬鹿にされて、一生忘れられる
趣味は人間観察という人がいます。
目についた人々を採点して楽しむとても高貴な方のみがやることを許される楽しみです。
ぼくはとても出来そうにありません。
きっと顔面偏差値も採点できるのでしょう。特殊能力です。生きる上で必要のない能力です。
ぼくは別にいりません。
聞こえていないだろうと思い、声に出して小馬鹿にしているのでしょう。ですが、声量のリミッターが馬鹿になっているのか、頭がそうなって
声に出して読んだところで? な日本語
手前味噌、奥醤油、左砂糖で右お塩。はす向かいにお酢。ドンつきソース。
ひらけたところにお好み焼き。一方通行のレモンジュース。朽ち果てたオレンジジュース。
大きな豚がぷらりぷらりらら。昨日のおにぎりは一昨日の幻。
風に揺られるお気に入りのワンピース。ぴのりぴのりらぴらりらら。
やましい肉団子。懐かしい朧月。壊れたリフトに飛び乗るウサギ。
やっぱりこの世はチャンジラチース。見たことない夜が