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新規事業開発編

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ファッション。 人間理解と新規事業開発

ファッション。 人間理解と新規事業開発

こんにちは
”音楽と数学の交差”の考察でも言及したように、「人の精神は矛盾を本質的に包摂している」という立場であるため、巷のわかりやすいフレーズには距離をとったり批判的思考が発動してしまいます。

今回は、”ファッション”をテーマに、音楽と数学とは違う観点で人の特性について考えを言語化していきたいと思います。

SNSでよく目を惹く投稿として、「他者と自己を切り分けて、他者の目は気にせず気にせず自

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JTCでの新規事業開発

JTCでの新規事業開発

※JTCとありますが、製造業(素材)での体験に根ざしたものです。他業界には直接応用できる話ではないかもしれませんが、何かしら気づきがあれば幸いです。

ここまでの道のりMBA留学を終えて、自分の中のエンジニアとしてバックグラウンドのこだわり(他の賢いMBA級友との差別化戦略)に気付き、組織開発とMOTを極めようと古巣の生産技術部に属しながらこの2つを実践を通じて体系的に整理しました。また、並行して

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パネリストデビューの記録

先日、とあるリアルイベントにて会社を代表してパネリストとして登壇させていただく機会を得た。所属会社も参画している地域ネットワークの定期会合で特別講演会が企画され、その講演内容を深掘りするというものだ。

講演会には100名を超える一般聴講者と報道陣も参加されていた。
パネルディスカッションは約40分で、パネリストはモデレーターの采配に従い意見を述べていく。

事前準備は入念に行なった。

一緒に登

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2023年振り返り

こんばんは。大晦日ですね。
さて、今回のNoteでは一年を振り返ります。

Noteタイトルによる振り返り

ざっと、月1投稿を続けていたNoteのタイトルをまずは見ていきましょう。

【新卒採用面接官になりました】(2023/1/22)
【視点・観点】(2023/2/3)
【JAZZでデザイン】(2023/18)
【マネージャー1期目を振り返る】(2023/3/24)
【次世代経営研究会WGのお

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戦略的イノベーション創出プログラム(SIP)

戦略的イノベーション創出プログラム(SIP)

こんにちは。ChangeAgentの雅己です。久々にこの書き出しからはじめます。

先日、NIMS(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)の研究成果報告会の案内を受け、東京国際フォーラムでのオーラルセッションに参加してきました。とても面白かったのです。

組織再編制の影響もあり、私が社内で見るべき開発テーマが多岐に渡ってきていることから、一度、「社外の研究者達はどのような視点で開発を進めているのか

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「JAZZでデザイン」

「JAZZでデザイン」

音楽理論をマネジメントに応用する。そんな活動を石垣敦章(nobutaka)さんに見つけていただき、動画インタビューをして頂きました。

音楽理論の話は中盤からで、最初はグループマネージャーとして心がけていることをお話しています。このあたりの話、あまり他の人に話をしたことがなかったので、インタビューを通じて言語化されていく過程が面白かったです。グループ運営のここ数ヶ月の工夫が公開されています^^

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対話の真骨頂!?点と点が繋がる瞬間

対話の真骨頂!?点と点が繋がる瞬間

先日、貴重な経験をしました。
TwitterというSNSがありますが、私は思考のアーカイブ先として利用しています。その時々の気持ちを後で見返せるようにつぶやく。
MBA留学の後半から積極的に利用し始めたので今で約4年間継続していることになりますが、この4年間のすべてのツイートにいいねを付けてくださる方がおり、どうしても一度お会いしてみたいと思っていました。それが先日の都内への出張で遂に叶うことにな

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エキサイティングでタフな海外出張の記録

エキサイティングでタフな海外出張の記録

今回の海外出張、前半は新規事業開発リーダー、後半は既存事業を支えるR&Dのグループマネージャーとしての現地訪問でした。

二つのストーリーがリンクするイベント。

前半は、この1年半手がけてきた新規技術/事業開発の、技術海外展開を視野に入れたグループ会社の現地視察。
・どのような施設を持っているか?
・メイン事業の状態がどうなっていて、新規事業に携わる各リソースは足りているか?
・技術展開は、顧客

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耐え時

会社が大きな再編を成し遂げてようとするタイミングでは、その再編案がまとまるまでは人・金・モノのリソースの分配も一律的に制限がかかるのだろうか。

戦略なくしてこの時代の生き残りは難しい故、経営執行部隊のアクションの再編を試みる取り組みとしては間違っていない。が、すでに実部隊として現場の前線で事業開発を担当している立場としては、思うように技術・事業開発を拡大できず苦しい。こちらの描くロードマップを実

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Gate Review 開発テーマを閉じる判断

素材業界にて新規事業開発スキームを構築するという大きな目標を掲げており、その1つの実例を作るために、今期は「新規事業テーマの事業性評価を高い確度で実施し、さらなる投資を受けること」を達成したい。
そういった意味で、四半期に一度のGate Reviewには必要なリソース支援を前広に受けるために、毎回ロードマップを更新して全力で臨んできている。

一方、新規事業開発は、とある技術開発の成功を前提に組み

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新規事業開発16ヶ月経過〜共同開発の是非〜

既存製品の用途開発から始めた技術開発であるが、開発した要素加工技術は低エネルギー社会の実現とスループット(生産性)向上に寄与するものとなっている。

しかしながら、社会実装を果たすには明確な2つの課題が顕在化しており、この課題は関連業界の既存プレイヤーを巻き込まなければ早期の実現が難しい。

目下のところ、既存プレイヤーとのパートナーシップの結び方について連日白熱した議論が続いている。私のような開

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グループマネージャーになります。

過去Noteでも吐露しているように、1ヶ月前に内示を受けたが、手放しで喜べる話ではなかった。
事業開発のテーマリーダーの立場に加えて、複数のテーマとそれに携わるメンバーのマネジメントを担当するということ。職制として、評価する立場になるということ。
少し想像するだけで、評価していただいた嬉しさ以上に様々な課題が頭をよぎり、その全体像がまるで見えなくて不安だった。すぐに不安の正体を見極めようとコーチン

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過渡期の記録

過渡期の記録

前回noteから2週間

グループマネージャーになる前に仕上げたいこと、なるまでに準備として実施しておくことは何か?そのような観点で日々を過ごしています。というのも、元の人生設計では3年後以上先の予定でした。

担当者の立場だからこそ起こせるムーブメントがある気がしていて、例えば『組織の垣根を超えた汎用的な技術教育の展開活動』は軌道に乗せておく必要があると感じました。

準備期間を考慮してエイヤと

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MBAの価値(再考編)

MBAの価値(再考編)

ここ5年間の自身の社歴を整理してみる。
2017.08 MBA留学 (実はこの間、総合職2→1へ”昇進”)
2018.12 MBA修了
2019.01 帰国配属 (生産技術職。組織開発に注力)
2020.10 管理職”昇進”  
2021.04 公募異動 (技術開発職)
2021. 10チームリーダー拝命
2022.07 グループマネージャー”昇進”

「MBA総括」を執筆したのは、MBA修了時

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