戦略的イノベーション創出プログラム(SIP)
こんにちは。ChangeAgentの雅己です。久々にこの書き出しからはじめます。
先日、NIMS(国立研究開発法人 物質・材料研究機構)の研究成果報告会の案内を受け、東京国際フォーラムでのオーラルセッションに参加してきました。とても面白かったのです。
組織再編制の影響もあり、私が社内で見るべき開発テーマが多岐に渡ってきていることから、一度、「社外の研究者達はどのような視点で開発を進めているのか?その最前線はどのような状況なのか?」ということを考える機会が欲しかったのが参加の大きな理由です。また、今年は東大院生4名を約2ヶ月間受け入れ、壮大な謎解きを含むインターンシップを展開していたのですが、その学生達のアイデアと実行力に感動し、産学官連携の可能性を強く感じたことも現業を脇において丸一日を費やす決断に繋がっていると思います。
優れた技術開発には、まず攻め所を捉える”着眼点”と技術的な難所を乗り越える”ブレイクスルーポイント”がありますが、当日の成果発表会では各10分間の発表の中にそれらの片鱗を感じ取ることができました。こういう話は当事者と同じ環境で聞けるとより印象に残りますね。記憶には五感をフルに使うことの大切を改めて実感しました。
特に興味深かったのが、ピッチのレベルの高さでした。起承転結はもちろんのこと、これから社会実装を進めていく上での要点を語り、協業を広く求められていました。長らくこのような場とは無縁な場所で仕事をしていたからかもしれませんが、ここまで実用化のことを考えての発表ストーリーを作られているのかと感心しました。その理由として、今回のタイトル「戦略的イノベーション創出プログラム(SIP)」が関与していることを知りました。
SIPは「マテリアル事業化イノベーション・育成エコシステムの構築 社会実装に向けた戦略および研究開発計画」を次のリンクにて発表しています。
この計画についてのオーラル発表も当日あったのですが、この方も非常にプレゼンが優れていました。発声方法も何かトレーニングを受けているのか?と思うぐらい、鼻濁音が印象的でスッと聞き手に入ってくるトーンでのプレゼンでした。そして主題である「日本の状況認識と課題提起」について自身の考えとシンクロする部分が多々ありました。
例えば次のようなキーワードです。
かつて、私は自身のNote:「新しい時代を作る人達」インタビューを受けて にて逆算型のキャリアを示しています。
現在は、生産技術職から研究開発に社内転職し「3.新規事業開発編」をとり進めている途中でマネジメント側に移行している状態。マガジンに”番外編”マネージャーへの歩み と記載しているのはこの為です。
もちろん、MBA留学後に構想したキャリアプランに固執する必要はないのですが、どうにか4.次世代事業確立編に移行したい気持ちは強くあります。
PM(プロジェクトマネージャー)として社会実装までを見届ける、そんな挑戦は30代で経験しておきたいのですが、残りは3年となりました。マネージャーとなってからはグループメンバーのキャリアのことを気にかけて、日々のOJTでの機会創出をどうするか考える立場です。ですが、自分のこともしっかり考えた方が良いなと思うきっかけとなったのです。
家族のことを考えつつもいろいろ動いていきます。
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