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蒼い月夜の死神 外伝 ー鬼一とお壽美ー

「お前が、そう言ったんだろ?」

「違うね!言ったのは、お前さんの方さ!」

「何を、言ってるんだか…」

「何だい、その言い方は!」

 年が明けた早朝の、料理茶屋「壽美すみ屋」。

 まだ店も開けていないと言うのに、客席の方が騒がしい。

 二階から寝惚ねぼまなこで降りて来た使用人のお三音みねは、欠伸あくび混じりで騒ぐ二人を見つめた。

「何事ですかぁ、旦那様も女将さんも…ふわぁーっ…こんなに寒いのに、火鉢の用意もしてないの?」

 壽美屋の女将、お壽美は早口でまくし立てる。

「こちとら、かっかしてるんだ!寒さなんか、糞食らえさ!それより聞いとくれよ、お三音!この人ったら、自分が言った事をあたしが言ったって言い張るんだよ!全く…こんなにいい加減な男だとは、思わなかったねえ!」

 お壽美の夫であり、裏家業を営むその筋の者達からは鬼と恐れられている、忍びの鬼一きいちも反論する。

「お前なあ…そりゃあ、ねえぜ。そもそも、お前が先に…」

「ああ、ああ、聞きたくないね!そんな、戯言たわごと!」

 お壽美は、自分の両耳を手で塞いでいる。

 すると、同じく使用人である風佑ふうすけ飛朗とびろうが、慌てて二階から駆け下りて来た。

「な、何かあったんですか、御二人とも!おい、とび!お前、また何かやらかしたのか?」

「いやあ…お、俺、戸締りはきちんとして寝たつもりなんすけど…」

 自信なさげに呟く飛朗を、風佑は呆れた顔で見つめている。



 天山てんざんと呼ばれる、その存在自体が信仰崇拝の対象となっている山がある。

 稲光と共に、天から舞い降りた天上人てんじょうびとが我々地上人ちじょうびとを見守る為、山のてっぺんに建てたと言われるあまの祠。

 御利益を求めて旅人が訪れるものの、頂上は雷鳴轟く厚い雲に常に覆われており、登り切った者は少ない。

 その天の祠を代々守っている忍び集団が住む、天頂てんちょうの里。

 鬼一(本名、輝一きいち。鬼の字は、後の忍びの仕事の際の当て字である)はこの里に生まれた、天頂流忍者のおさの一人息子である。

 天山の裾野には神海しんかいと呼ばれる大海が広がっており、沖合は風が強く、冷たい荒波は白い飛沫を上げて砂浜を削る。

 その浜辺から小舟ですぐに行ける距離に、神島かみしまと言う小さな島が存在している。

 神島は神がこの世を創造された際に、初めて降り立った最初の地とされており、その印としてかみの祠を建てたと言われている。

 その神の祠を代々守っている忍び集団が住む、神島の里。

 お壽美はこの里に生まれた、神島流忍者の長の一人娘である。

 天頂流忍者は山に住む忍びとして、地の利を生かした忍術を。

 神島流忍者は海に住む忍びとして、水の利を生かした忍術をそれぞれ得意としていた。

 かつて二つの里は互いに協力し合い、この地を共に守っていた。

 しかし…いつの頃からか対立し出して、今となっては決して交わる事の無い絶縁状態となってしまったのだ。


 新しい年が明けた日の出を拝んだ後、鬼一は雪深い天山の急な崖をいとも容易たやすく駆け下りていた。

 新しい年が明けた日の出を拝んだ後、お壽美は冷たい神海の荒波をいとも容易く泳いでいた。

 崖を下り切って砂浜を歩いていた、鬼一。

 海から上がって砂浜を歩いていた、お壽美。

 二人は、互いを見つめ…恋に、落ちた。


 里に内密にしながら、二人は仲を深めて行った。

 当然隠し通せる訳も無く、どちらの里でも大反対された。

 二人は、駆け落ち同然で里を抜けた。

 それぞれの里に伝わる秘伝の巻物を、二人は書物に書き写し大切に持って出た。


 夫婦めおとの契りを交わした後、生活の為に二人は己の所持する書物に書かれた忍びの技を駆使して、様々な依頼を請け負った。

 勿論それが、不本意且つ理不尽な結果に繋がる事が分かっている仕事だったとしても…生きて行く為には、何でもやった。

 やがて噂は広まり、優秀な夫婦の忍びがいるとその筋では評判になった。


 そんな頃だった。

 お壽美が、稚児ややこを宿した。

 有名になり、ようやく仕事も乗って来た。

 鬼一は安静にするよう説得したが、お壽美は忍びを続けた。


 無理が祟り、稚児ややこ水子みずことなった。


 それからのお壽美は、まるで廃人同然だった。


 其処で鬼一はお壽美の為に、料理茶屋「壽美屋」を建てた。

 忍びから完全に足を洗い、真っ当な仕事に就いて少しでも元気を取り戻して欲しかったのだ。

 鬼一と料理茶屋のお陰で、お壽美は徐々に立ち直って行った。

 店も繁盛し始め、賑わいを見せて来た。

 そんなお壽美に何か買ってやりたくて、訪れた小間物屋で其処の娘だったお三音と鬼一は、初めて出会ったのだった。



「お邪魔しますよ。はあ、寒い寒い…」

 突然入口の戸が開き、入って来たのはめん引き(女掏摸師すりし)のおもよと、鍵師の千郎太せんろうただった。

 二人は壽美屋の面々と共に、密偵の仕事を請け負っている仲間だ。

「あ、おもよちゃん!千ちゃん!」

 お三音が、二人を出迎える。

「あれ…親分さんに女将さん、二人揃って早くからどうしたんです?」

 ただならぬ雰囲気を感じて、おもよが眉間に皺を寄せる。

「丁度、いい所に!ねえ、おもよちゃん!この人ったら、酷いんだよ!」

「人聞きの悪い事、言うんじゃねえや!」

 鬼一とお壽美の様子を見て、おもよは踵を返した。

「ええと…出直した方が、いいようだねえ…」

「まあ待て、おもよ…一先ひとまず、座ったらどうだ?ほら、千も」

 夫婦喧嘩は、犬も食わない。

 巻き込まれる仲間は多い方がいいと、風佑がすかさず二人を店の奥へと招き入れる。

「そ、そうそう!俺、茶でも淹れますよ!」

 慌てて、飛朗も茶を淹れ出す始末。

 おもよと千郎太は顔を見合わせ、渋々と席に着いた。



 お三音を引き取ってからは、元々忍びの仕事に興味があったお三音を一番弟子として、鬼一とお壽美は忙しくも楽しい日々を過ごした。

 竹を割ったような性格のお三音に、二人は心身共に救われた。

 その後、ある出来事を切っ掛けに、風佑と飛朗を引き取る事となる。

 各方面から裏の仕事の依頼を引き受けていると、似たような立場の忍びや密偵達を度々現場で見掛ける事がある。

 おもよと千郎太も、その内の一人だった。

 あまりにも若い二人が、裏の仕事に手を染めている。

 気になった鬼一が思い切って声を掛けたのが切っ掛けで、おもよと千郎太も共に協力するようになった。

 やがて、町の子供達に剣の指導を行なっている世見せみ道場の師範達とも知り合い、二人っきりで駆け落ちしたまま何の後ろ盾も無かった鬼一とお壽美は、気が付くと沢山の頼もしい仲間に囲まれていた。



 其処へ、入口の戸を叩く音がした。

「済まない…誰か、起きているか?」

「あら!この声…世良せらの旦那じゃないかい?」

 急に笑顔を見せたお壽美は、慌てて後れ毛を整えながら戸を開けた。

「すっかり、冷えちまった!温かいお茶でも…よ、よお、お壽美!何だ、もう起きていたのか?」

 立っていたのは、世見道場創設者であり師範の世良せら廉太郎れんたろうだった。

「世良の旦那!今日も、朝からいい男だねえ!」

 廉太郎は近所でも評判の色男で、自分でも自覚があるらしく、いい女を見るとつい声を掛けてしまうのが悪い癖だ。

 ぽーっと自分を見つめるお壽美に、廉太郎は笑顔で答える。

「有り難うよ、お壽美」

 すぐ後ろに立っている、同じく創設者で師範の見須奈みすな頼乃輔よりのすけは、そんな廉太郎の御目付け役とも言える真面目な男だ。

「ところで、何だ…どうしたと言うのだ、夫婦で朝から…」

 不審そうな顔をする頼乃輔に、鬼一が訴えかける。

「どうもこうもねえんですよ、見須奈の旦那!全く、うちの奴に何とか言ってやっちゃあくれませんかねえ?」

「そもそも、お前さんが素直に認めないのが悪いんじゃないか!」

 途端に眉を吊り上げるお壽美を見て、廉太郎は宥めるように言った。

「落ち着かんか、お壽美…で、お三音。説明してくれ」

 急に話を振られて、お三音も困った顔で答える。

「いえね、世良の旦那…説明も何もあたし達、今しがた起きて来たばかりで何にも分かっちゃあいないんですよお…ねえ、風さん?」

「え、ええ…全くもって、さっぱりでして…なあ、飛?」

 今度は、風佑が飛朗に話を振る。

「お、俺のせいじゃないっすよ!俺は、きちんと戸締りはしましたから!」

 慌てる飛朗に、頭を抱える風佑。

「おもよと千郎太は、何か知っているのか?」

 頼乃輔に訊かれて、おもよは肩を竦める。

「あたし達も、来て早々こんな状態で…こっちが聞きたいくらいなんですよ。ねえ、千郎太?」

 千郎太は、黙って頷いている。

 ぱちんと手を叩いた廉太郎は、思い切ってお壽美に訊いた。

「よし…では、お壽美。まず、お前の言い分を聞こうではないか」

 待ってましたとばかりに、お壽美が口を開く。

「聞いて下さいな、世良の旦那!この人ったらね、あたしが故郷の神海から上がって出て来た姿が、まるで水の国の姫様の様で俺はすっかり一目惚れしちまったって…確かにあの頃、先にそう言ったんですよお!」

ちげぇよ!お前が先に、天山から颯爽と駆け下りて来る俺の姿が、まるで力強い山の神の使いのようで、一瞬で虜になっちまったって言ったんだろうが!」

「お前さんが、先にそう言ったんだろ?」

「何を、言ってやがる!お前が先だ!」


 皆が、沈黙する。


「………ん?」

 首を傾げる、廉太郎。

「うーむ………」

 考え込む、頼乃輔。

 お三音達は、気まずそうに顔を見合わせている。

「何だい…どうしたんだい、皆して黙りこくっちまって…」

 お壽美が、皆の顔を見回す。

「どう思います、旦那方!」

 鬼一も、答えを促す。

 廉太郎は、呟くように言った。

「ま、まあ…お壽美は、かくとして…普段は冷静な鬼一まで、そんな事を言い出すとは…珍しい事も、あるもんだ…」

「いいか、鬼一にお壽美…」

 頼乃輔は、二人の肩に手を置いた。

「お前達二人は身寄りの無いお三音達を引き取り、誰とも関わらずに生きて行くしかなかったおもよ達、そして道場の我々を快く迎え入れてくれた…」

 皆は、黙って頼乃輔の話を聞いている。

「駆け落ち同然で里を抜けたお前達も、詳細は敢えて聞いてはおらぬが、それは辛い出来事も多々あったであろう…だがな、お前達が決して結ばれぬ同士の間柄であったにもかかわらず、こうして夫婦になってくれて心から感謝しているのだ」

「見須奈の旦那…」

 目を潤ませる、お壽美。

 鬼一は、恐縮しながら言う。

「そんな…旦那方に感謝されるような事、俺達は何もしちゃあいませんぜ」

「此処にいる我々の縁を、結んでくれたじゃないか…なあ、皆?」

 頼乃輔は、後ろを振り向いた。

 皆も、笑顔を見せる。

「そうですよ、旦那様!そもそも、あたしの店に旦那様が来て下さらなかったら、今頃一人ぼっちでどうなっていた事か…」

 お三音がそう言うと、風佑も大きく頷いた。

「俺と飛も、旦那様と女将さんに救われました。この御恩は、一生懸けて返させて頂くつもりでおります」

「大袈裟だねえ、風佑…」

 目尻を拭いながら、笑うお壽美。

「いえ、大袈裟なんかじゃねえっすよ!俺も風兄ふうにいも、御二人の為なら何だってやりますから!」

 真面目な顔の飛朗を見て、鬼一はからかう様に言う。

「けっ…おい、飛!お前のその、勢いだけは一丁前なのをまずは何とかしろ!」

 一斉に笑い出す皆の前で、顔を赤らめる飛朗。

「でもね…冗談抜きで親分さん、そして女将さん…御二人の仲間に入れて頂いた事を、あたしも千郎太も本当に有り難く思っているんですよ。二人で当ても無く旅を続けていたもんですからね、お先真っ暗でこれからどうなっちまうのか…辛くて辛くて、仕方が無かった…あたし達を導く灯火だったんですよ、御二人は…」

 切なげに微笑むおもよの肩に、そっと手を乗せる千郎太。

 頼乃輔は言う。

「俺達を救う為に、お前達二人はきっと一緒になる運命だったんだな。此処は一つ、この面子めんつに免じて二人は同時に惹かれ合ったんだと言う事にしちゃあくれないか?」

 鬼一とお壽美は顔を見合わせ、同時に照れ笑いをした。

「嫌だよお、もう…とんだはじさらしだったようだね、あたし達は…」

「全くだ…旦那方、皆!みっともねえとこ、見せちまって…いや、済まなかった!」

「御二人の惚気のろけに、すっかり当てられちまいましたよ…外は冷え切ってるって言うのに、店ん中は暑い暑い…」

 おもよが手で仰ぐ真似をすると、お壽美は途端に頬を染めた。

「まあ、おもよちゃんまでそんな事…大人をからかうんじゃないよ!」

「いいのよ、おもよちゃん。こんなの日常茶飯事、いつもの事だもの。こっちだって、とっくの昔に慣れちまったわよ…」

 お三音がそう言うと、お壽美はむっとした顔をした。

「何だい、お三音…全く、お前の口が達者なのも昔っから変わらないよ!」

「はいはい!お小言はそれくらいにして、早速日取りと料理の内容を決めちまいましょうよ!」

 お壽美は、その言葉に目を丸くした。

「お、おい、お三音…そりゃあ一体、何の話でえ…」

 鬼一も、不思議そうに訊き返す。

 風佑が、代わりに答えた。

「実は…お二人が夫婦になった日が、もうすぐじゃないですか。それで、今年も皆で集まってさかずきでも酌み交わそう、と言う事になりまして…」

 飛朗も、続けて言う。

「本来なら今日、御二人がまだ起きて来ない早朝の内に、俺達だけで集まって話し合おうって事になってたんすけどね…むしろ、御二人の言い争う声で起こされちまったってえ訳で…」

 穴があったら入りたい…と言わんばかりに、鬼一とお壽美は体を小さくした。

「まあ、いいじゃねえか。折角だから本人達の希望も聞きつつ、今年はいつも以上に盛大にやるって事で…どうだい?」

 その廉太郎の言葉に皆も賛成し、席に着いて賑やかな話し合いが始まった。


「ねえ、お前さん…」

 お壽美が、鬼一に耳打ちする。

「ん、どうした?」

「あたし達、二人っきりで里を抜けて…初めての子もあの世へ行っちまって、もういっそ首をくくろうかと思った時もあったけどさ…」

 お三音達を見ながら、お壽美は声を詰まらせた。

「いつの間にやら、こんなにも…大勢の子供達が、あたし達夫婦の許に…来てくれてたんだねえ…」

「ああ…そうだな…お三音が俺達の心の氷を溶かし、そして此処にいる皆が沢山のあったけえ恵みをくれた…」

 鬼一は、そっとお壽美の手を握った。

「これからも、こいつらと共に生きて行こうじゃないか…それには、お壽美…お前の存在が、必要である事は…分かってるよな?」

 お壽美は、握って来た鬼一の手をぴしゃりと叩いた。

「何、言ってんだい!今更…そんな事、改めて口に出すんじゃないよ!」

「何でえ、普段は言え言えってうるせえくせしやがって、言った途端にこれだ…始末に、負えねえやな」

 二人は顔を見合わせて、笑った。


 その光景を微笑ましく眺めているおもよを、千郎太が見つめる。

 視線に気付いたおもよは、声を掛けた。

「どうしたんだい、千郎太?」

 千郎太は、ただ黙って仲間達の方に視線を向ける。

「ああ…良かったね、千郎太…こんなにいい人達に、巡り会えて…あたし達、本当に幸せだねえ…もう恐れる事なんて、これっぽっちもないんだよ…」

 おもよの言葉を噛み締める様に、千郎太も力強く頷いた。


 ちらちらと、雪が降り出す。

 皆の縁を結んでくれた忍びの夫婦を祝い、今年は蒼い月夜を眺めながら雪見酒が楽しめそうだ。


ー 完 ー


6412字(内ルビ使用288字)→計6124字



 追記

作詞 八神夜宵 作曲&歌&動画作成 大橋ちよ

「うたすと2」募集要項はこちら!

「うたすと2」関連マガジンはこちら!

八神夜宵様「風雷」リリース記事はこちら!

大橋ちよ様「風雷」曲詳細記事はこちら!


 いつか書きたいと思っていた、鬼一とお壽美の過去。


 何と!PJ様主催「うたすと2」にて、更なる追加楽曲が発表に!


 八神夜宵様&大橋ちよ様ペアで御座います!


 早速聴かせて頂きましたら、文者的には八神様の詞と大橋様の曲調が、まさに鬼一とお壽美の相対する忍びの里に伝わる、秘伝の書物を彷彿とさせました!


 其処で二人の出会いのシーンを、こちらの曲を参照にイメージしながら書き進めて行った訳であります!

 この夫婦が結んだ縁で集まった仲間達の台詞に、八神様の紡いだ詞の一片を所々散りばめさせて頂きました!


 青豆ノノ様&PJ様ペアの曲で書かせて頂いた「お三音」で、文字数過多を御許し頂けた経緯が御座いましたので、「もう、恥かきついでだ!」と今回も大ボリュームになってしまいました事を、御詫び申し上げます(いい加減にしろ!笑)。


 「蒼い月夜の死神 外伝」各話に追記させて頂いておりますが、「うたすと2」、「秋ピリカグランプリ2024」、両企画のお陰でこれらの物語を創り上げる事が出来、本当に嬉しく思っております!


 この「蒼い月夜の死神」を書いていると、いつも


「ああ、やっぱり我々のDNAはこの時代に生きていたんだなぁ…」


 と、当然生きていた記憶はないけれども、何となくこの時代の生活を肌で感じると言うか、懐かしい気持ちになります。


 握り飯、寿司、かけ蕎麦、うな重、雑煮、ぬか漬け、田楽、お汁粉…


 これらの物を美味しいと感じるのは、やはり当時の我々の遠い遠い祖父母達がそれらを食べて生きて来た体を、今の我々がそっくりそのまま血や肉として受け継いでいるからなのかもしれません。


 当然文者は歴史専門家では御座いませんので、あくまでも文者の想像するこの時代のエンタメ小説として、軽いタッチで読んで頂ければ幸いだと思っております。

 そして何より、時代モノが苦手だと言う若い方達にも、時代小説または時代劇の面白さを知って欲しくて、敢えて堅苦しい文脈にはしていないつもりです。

(本当は小学生からでも、読んで頂きたいくらいですが…殺し屋がテーマだから…無理か・笑)

 家族で夕食を囲みながら、時代劇ドラマを見ていた昭和の頃の感覚を是非とも味わって頂きたく、どれも読後は温かい気持ちになれるよう綴ったつもりで御座います。


 本編は3話まで投稿しておりますので、そちらへも宜しければ遊びに来て下さいませ!


 いずれ、本編の蒼い死神5人の過去も書けたらいいなぁ…と、思っております。


 いつも読んで下さっている皆様に、心から感謝申し上げます!



鬼一&お壽美夫婦も活躍している本編はこちら!

(廉太郎&頼乃輔率いる5人の師範、通称「蒼い死神」達の物語!)


おもよ&千郎太の過去はこちら!

「おもよと千郎太」はレジェンド様主催「LEGEND SONIC」応募作品です!

「LEGEND SONIC」募集要項はこちら!

「LEGEND SONIC」に選ばれた作品一覧はこちら!

 御自身の作品をイメージした曲を、創って頂けるチャンスです!

 開催日は11月17日の日曜日ですが、応募締め切りは11月10日ですのでお間違いなく!

 先着50名だそうですので、皆様御急ぎの程を!!!


お三音の過去はこちら!

「お三音」はPJ様主催「うたすと2」応募作品です!(上記リンク参照)

青豆ノノ様(作詞担当)「うたすと2」マガジンはこちら!

 文者はこれまた文字数過多のフライング投稿となりましたが(笑)、開催日は10月10日の木曜日から!

 皆様も素晴らしい楽曲の数々を聴きながら、秋の夜長の創作タイムを楽しみましょう!



風佑&飛朗の過去はこちら!

「風佑と飛朗」はピリカ様主催「秋ピリカグランプリ2024」応募作品です!

「秋ピリカグランプリ2024」募集要項はこちら!

「秋ピリカグランプリ2024」関連マガジンはこちら!

 原稿の準備を早々と9月中に終わらせ、投稿日を今か今かと待ち侘びておりました!(笑)

 まだまだ始まったばかりで御座います故、初参加の文者と共に是非!皆様も「紙」にまつわる物語を応募し、創作の秋を盛り上げて参りましょう!

 締切は、10月9日の水曜日まで!


放浪の元本読師 文者部屋美の本棚ーサイトマップー

 こちらも是非、御活用下さいませ!
(クリエイターホームページ「プロフィール」のタブにも
         固定させて頂きましたので、そちらからもどうぞ!)



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