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みなさんの宝物[保存版]

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お世話になっているnoterさんの作品をひとつか2つずつ、少しずつ集めさせて頂きます。
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2024年6月の記事一覧

𝐩𝐨𝐞𝐦 ♯𝟓𝟗 𝐒𝐥𝐞𝐞𝐩𝐥𝐞𝐬𝐬 𝐍𝐢𝐠𝐡𝐭

𝐩𝐨𝐞𝐦 ♯𝟓𝟗 𝐒𝐥𝐞𝐞𝐩𝐥𝐞𝐬𝐬 𝐍𝐢𝐠𝐡𝐭

Sleepless Night / yama

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入 口 か ら

出 口 に 向 か う





逃 さ ぬ よ う に

蓋 を し て

ひ と と お り

循 環 さ せ た ら

ち ゃ ん と







き み の 心 の 傷 口 に

セ ロ テ ー プ を

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松下友香(作) 君と見た海は [創作大賞感想]

松下友香(作) 君と見た海は [創作大賞感想]

 松下友香さん(作)、恋愛小説「君と見た海は」の感想文を書きます。作品の中身には深く立ち入りません。

 仁海(ひとみ)と翔太という同級生の恋物語。物語は、この二人の「視点」を往復しながら、展開していきます。 

 奇想天外な事件が起こるわけではありません。物語はたんたんと進んでいきます。

 私が「君と見た海は」という作品を読んで思い浮かべたのは、(今までに私が読んできた長編小説で言うと) ジェ

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最後の選択【ショートショート】

最後の選択【ショートショート】

 細く開けた窓から風が入ると、ふわりとカーテンを揺らした。風はほのかに温さを感じ、窓辺に聳える桜の木はちらちらと花をつけ始めている。春が来たのだなと兆治は思った。
 なんと穏やかな時間であろう。ベッドの上に横たわったまま、ふとそんな風に感じた。こんな時間が訪れるとはついぞ思わなかった。それほどに浮き沈みが激しく、生きることに執着した人生を送ってきたと思うのである。
 最初に記憶しているのは広い家で

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月光のメロディー

月光のメロディー

昔々、音楽の才能に恵まれた若きピアニスト、イリーナがいました。彼女は月明かりの下でピアノを奏でることを愛し、その演奏は村人たちに平和と安らぎをもたらしていました。

しかし、ある日突如として、イリーナはピアノを弾けなくなります。彼女の手は動くものの、心に響く旋律を見つけ出せずにいました。そんな失意の中、彼女は音楽のインスピレーションを求め、旅に出る決意をします。

世界を巡り、多くの音楽家との出会

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自分を大切にすると人間関係も変わってくる

自分を大切にすると人間関係も変わってくる

今回の記事は、人間関係について書いていますが、完全に私の主観によるものです。
あくまでも一個人の意見として軽く受け止めていただけたら嬉しいです。

◇◇◇

興味を持続させる法則私が尊敬するshogoさんがとても面白い記事を書かれていました。

この中で「興味を持つ」≠「やる気」「モチベーション」で、興味を持ち続けるためには「やる気」や「モチベーション」は相反するものだと言われています。
「興味」

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今を生きる

今を生きる

川久保怜さんといえば
コムデギャルソン

川久保怜さんは、大学を卒業後、会社勤めをしますが、退職して独学でデザインを学び自らの会社を立ち上げたそうです。それには、

自由に生きるために働く

女性が男性と同様に働く時代ではなかったそうです。1970年代でしょうか。女性は結婚したら家庭に入り、専業主婦になる方がほとんど。

しかし、女性が自立するには男性と同等に働き収入を得る必要があります。

そこ

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運転人生とさよならした話

運転人生とさよならした話

郊外の団地から街なかに引っ越して来て13年になりました。
それまで車は2台所有していましたが、引っ越し前に普通車を処分。主に息子が使っていた軽自動車のみを残し、近くの月極駐車場を借りて2年ほど私はオケ練の時だけ使用、息子も遊びに行く時などに使っていました。

息子の就職が決まり初任地が他県となり、息子と車はそのまま旅立ち、私たち夫婦はその時車を手放した事になります。

という訳で、
あれから約11

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連載小説(50) | 最終話 | 漂着ちゃん

連載小説(50) | 最終話 | 漂着ちゃん

 エヴァが死んだことを、現場にいた者たちはみな理解した。重々しい空気が流れた。
 しかし、エヴァの死に顔を見ると、みな顔を見合わせた。

 私にはエヴァはどう見ても微笑んでいるようにしか見えなかった。胸に刺さったままのナイフ。
 凄惨な血の流れとエヴァの微笑は、どう見てもアンバランスだ。

 エヴァを失くした悲しみよりも、私が真っ先に思ったのは「なにを考えて死んでいったのだろう?」ということだった

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短編 | 折々のnote遺書

短編 | 折々のnote遺書


第1章 | スルーする力

 3年近くnoteをやっていると、周期的にSNSを辞めようかな、と思う時が来ます。

 理由はその時々で異なりますが、「書きたいのに書けない」とか「うまく書けない」という自分"発"の内生的な要因ではなく、外生的な要因が引き金になることが多いように思います。

 他人に首根っこをつかまれるとか、他人に口を押さえつけられるとか、運営にアカウントを停止されるとか---そのよ

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