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フリーランス3年目、初めてつくった夏休み
空が広い。風が透き通っている。
息を吸い込むと、身体の奥にまで澄んだ空気が行き渡る。
北海道も今夏は暑いと聞いていたけれど、関西に比べると蒸し暑さはかなりましだし、朝晩はどこか秋っぽさすら感じる。
ああ、こうやって心の底から自然を味わったのっていつぶりだっけ。
◇ ◇ ◇
フリーランスになって初めて1週間の長期休みをつくった。仕事から離れ、純粋に旅行だけを楽しむ1週間。
久しぶりの長い
きょうはナポリタンにしよう
ナポリタン。最初に食べたスパゲッティだったかも。
「生まれたときからアルデンテ」だなんて、すてきな本を書いたひとはきっと平成生まれ。
昭和のこどもにアルデンテは遠い未来のことばで、いつもスパゲッティはやわらかめだった。スパゲッティ―はミートソースかナポリタン。スパゲッティじゃなくてスパゲッテ(ィ)ーと伸ばしていたような気がするし。
こどものころはスパゲッティのケチャップ炒め。
喫茶店に行くよう
全力で欲しがることを許可してもいい ー創作大賞2023ー
「どうせ私にはできやしない。だって、ずっとそうだったから。」
そうやってガードしていた方が、ダメだった時の傷が浅くて済むし、「ほらね、やっぱりダメだった」「わかってたから別に平気だよ、傷ついてないよ」って顔ができる。
いつもそうだった。どんな時も、そうやって「これは全力じゃない」呪いを自分にかけていた。本当はまぁまぁ頑張っているのに、こう言うことで逃げ道を作っていた。結果、上手くいくはずもなく「
食べたこともないライスバーガー作りに挑む。
わたしは、記憶が正しければ、人生で一度もライスバーガーを食べたことがない。食べたことないけど食べてみたい、食べたことないけど作れそう、と思い立ったのが先週で、昨夜さっそく作ったので、本日はそのレポートをさせていただこうと思う。
作れそうと言っておきながらレシピを見て作るのはなんだか負けた気がするので、今日は自分の料理の腕だけを信じてやっていく。
まずは、具材の準備から!具材は雰囲気で、だし巻き
フォカッチャのくぼみよ、さようなら
夏は暑くて辛いけど、一ついいことはパンが好きなだけ焼けることだ。
とくにフォカッチャ。フォカッチャは、指でくぼみを作りそこにオリーブオイルを注いでローズマリーを刺すのだけれど、冬に発酵させてもなかなか膨らまず、指で押してもくぼみができない。
夏の終わりは、フォカッチャの終わり、ということなのである。
この夏、たくさんのフォカッチャを焼いた。
生地の中に刻んだハーブを入れるのが我が家のやり方だ
宛先のないお手紙を書くみたいに。
もうすぐ9月も終わる、雨の夜です。noteに書きたいことはいくつかあるのですが、いったんただの他愛ない日記を書いて、気持ちを放していこうと思います。話すことは、離すこと。私にとって書くことは、はなすことです。
夏の終わりから秋の始まりにかけて、しばらく心健やかな日々がつづきました。「もしかして私、ちょっと明るくなったのかな?」なんて思ってみたりしたのですが、気のせいだったみたいです。
本当は心
工夫とは、あきらめないこと。
8年くらい前に出合って以来、何度も何度もページをめくってきた大好きな本に載っている言葉です。今の私に指針のようなものがあるとしたら、それはたぶん3つあって、1つはこの言葉になる気がします。
謙遜でも、卑下しているわけでも、反対に美化しているわけでもなくて、私はいろいろな意味で不器用なほうで、小さなことにつまづいてばかりいて、大きな波に乗るのが苦手なタイプです。それでいて、あきらめるのも、手放すの
うまくいかなかったという結果を得た。
最近、ちょっと新しいことに挑戦してみたが、当たって砕けた。すぐにうまくいくわけないよ、と何度も自分に言い聞かせていたくせに、それはほんとうは期待しているということの裏返しだったみたい。その日は、あ…わたし…めげそうです…と思って、湯船に浸かってもお気に入りのタオルケットにもぐっても、心がどんよりしていた。
それなのに。翌日には、これを受け止めてまた次を考えようと切り替わった。我ながら見事なトラン
セルフイメージが変わったので、会社を辞めた。
「暇なとき、小説書いててもいいよ。ちゃっちゃと仕事して、時間浮かせてるんだから、残りは玄川さんが自由に使っていい。それは、玄川さんの時間だよ」
ミーティングが一息ついて、雑談をしている最中。今夏から一緒に働き始めたばかりの先輩が、ごくごく自然なトーンで私に告げた。暇なとき、小説を書いていてもいい? 業務時間中に自由な行動を許す先輩が、世界のどこにいるんだろう。しかも、ただの派遣社員に。
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