ハセガワタクミ

2021年よりブログ「スパイスフルライフ」(https://spicefull-life.com/ )運営。 家庭料理を10年以上、スパイス料理は3年ほど作ってきました。スリランカ料理&カレーがお気に入り。ここでは普段の食事や一汁一菜メインに書きます。

ハセガワタクミ

2021年よりブログ「スパイスフルライフ」(https://spicefull-life.com/ )運営。 家庭料理を10年以上、スパイス料理は3年ほど作ってきました。スリランカ料理&カレーがお気に入り。ここでは普段の食事や一汁一菜メインに書きます。

マガジン

  • 食の戯言(ざれごと)

    共感できないかもしれないけど、新たな視点が得られるかもしれない、食のマガジン。

  • 家庭菜園日記

    家庭菜園、ハーブ園のお世話をする中で起きた出来事、考えたことのまとめです。

  • 一汁一菜を通して考える

    食事の型、「一汁一菜」を通して考えたこと、実践の記録です。

  • 我が家の伝統を残す

    我が家の伝統的な食を作り直し、見つめ直すマガジンです。

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7年ぶりに、我が家の手作り恵方巻が戻ってきた話

戻ってきた……というか、私が作ったから戻したという話です。 7年前までは母親が作っていた我が家の恵方巻。 毎年この時期になれば張り切っていて、病におかされながらも、このときばかりは気合を入れて巻き寿司巻き巻き。 何が母をそうさせているのかはついぞ知れなかったけど、母親にとっては大切な行事だったのでしょう。 しかし、6年前の1月に母親が他界。 当時大学4年生。直後の節分は作る気力なんてなく、買ってきた恵方巻で済ませてからはズルズルとその習慣が続いて今年(2024)を迎えたわ

    • 吸い込まれる店。神戸三宮、SAVOY(サヴォイ)

      別にその店が目的地じゃなかったのに、近くを通ったら吸い込まれる、そんな店が皆さんにもあろうかと思うけど、僕にとってサヴォイがその店。 三宮近辺をうろついていたのも5年前。その頃にはよく来ていたのだけど、仕事を辞めたり、コロナだったりで足が遠のいていたら、なんと4年前ぐらいに一度閉店の危機を迎えていた。でも、有志の応援により、営業時間を短くして存続が決定。いやはや、本当によかった。 そんなサヴォイに来るのも記憶のある限りでは3年ぶりぐらい。 湊川~新開地付近をぶらついてから

      • ハーブ食う虫も好き好き:家庭菜園日記②

        ハーブといえば虫除けのイメージ。 虫、特に蚊を寄せ付けないためにハーブを育てているというご家庭もあるのでは。 我が家では害虫が寄ってこないことを期待して、家庭菜園のそばにハーブの鉢を何個も置いている。 本当に効いているのかは分からないけど、薬を撒かなくても人の手でどうにかなるぐらいの害虫しか来ていないから、多分効いている。 そして、ハーブ自身はその香りによって虫を寄せ付けないから丈夫に育つ! ……と思っていたんですが、いるんですね、ハーブを食う虫が。「ハーブ食う虫も好き好

        • 一汁一菜続けて半年、夏でもみそ汁?

          梅雨が来ました。 その前に、もはや夏やないかという気温まで上がり、すっかりTシャツの季節。あちー。 東海林さだおさん風に言うなら、「アヂー」。 去年の12月頃から習慣化した「一汁一菜」、つまりご飯とみそ汁、あとは漬物や佃煮などのおかずで食事を完結させる生活には、やや向かい風の季節がやってきました。 習慣化して、無事半年経過これまで色々習慣化しようと頑張ってきましたが、なかなか続かないものです。家には習慣化しようとしてできなかったモノのなれの果てがゴロゴロ転がっています。

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        7年ぶりに、我が家の手作り恵方巻が戻ってきた話

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        • 食の戯言(ざれごと)
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        • 家庭菜園日記
          2本
        • 一汁一菜を通して考える
          4本
        • 我が家の伝統を残す
          2本

        記事

          哀れ、テントウムシダマシ:家庭菜園日記①

          家庭菜園1年生、目下奮闘中の私の庭に、あるお客さんがやってきた。 その名も、「ニジュウヤホシテントウ」、またの名を「テントウムシダマシ」という――― ※この記事内に虫の画像は出てきません(というか、撮る前に……)。 テントウムシダマシって何だ?テントウムシ、と聞いて思い浮かべるのはやっぱり、「ナナホシテントウ」で、アイコンや絵文字でも大抵これ。象徴的に扱われている。 そんなテントウムシだが、多くは肉食で、植物に付いたアブラムシなんかを食べてくれるが、植物は食べないという

          哀れ、テントウムシダマシ:家庭菜園日記①

          カレー粉の中身も知らなかった僕に、スパイスカレーブームが残したもの〈後〉

          スパイスカレーブームを振り返る記事の前編を書いてから気づけば2ヶ月以上経ってしまっていました。 4月から全く……ではないけど別のことに熱中していて、noteを書くこともしなければ見ることもしていませんでした。それについてはまた追々。 結構放置してしまっていて、何を書きたかったのかちょっと忘れ気味ですが、メモした内容を頼りに、けじめとして書いていきたいと思います。 前編では、世間でスパイスカレーがどうなったかを振り返ってみましたが、後編では、僕自身に何が残ったのかを振り返っ

          カレー粉の中身も知らなかった僕に、スパイスカレーブームが残したもの〈後〉

          カレー粉の中身も知らなかった僕に、スパイスカレーブームが残したもの〈前〉

          「カレー粉の中身って何?」 さぁ、あなたならどう答えますか? 僕は全く分かりませんでした。少なくとも、2019年頃までは。 “なんかそういう粉”があるという程度の認識で、それまでの人生において、カレー粉は何からできているかなんて疑問を抱くことがなかったし、実際必要ともしていなかった問い。 さすがに「カレーパウダー」がいきなり生えてくる植物があるとまでは思っていなかったけど。 でも今なら分かります。色んなスパイスの粉を混ぜ合わせて熟成させたものだと。その中にどんなスパイス

          カレー粉の中身も知らなかった僕に、スパイスカレーブームが残したもの〈前〉

          立ち止まり。 しゃがんでみたら、 春、みっけ。

          立ち止まり。 しゃがんでみたら、 春、みっけ。

          長年の夢、「チャーハンをおかずに白飯を食う」を叶えるときが来た

          先日、新型コロナに初めて感染。 家族にうつさないよう隔離生活を送っていたので、食事はコンビニやスーパーの弁当。買ってきてくれるのはとてもありがたい。一人暮らしならどれだけ心細かっただろう。感謝。 でも、「食」の観点からは非常に辛い5日間で、食事がもう、全く楽しくなかった。 何が辛いって、野菜がないってのは勿論だけど、米が美味しくない。自店炊飯したスーパーのものはだいぶマシ。でも、工場製の弁当の米はもう本当に美味しくない。一番辛かったのはコンビニのチルドチャーハン。 冷凍食品

          長年の夢、「チャーハンをおかずに白飯を食う」を叶えるときが来た

          3ヶ月経った今も、「一汁一菜」生活は続いているのか?

          ※2024/3/15 見返すと過去の自分を殴りたくなる内容だったので大幅に修正、加筆しました。 前の【一汁一菜】のルールに関する記事が、おかげさまでかなりの反響がありました。読んでくださった方、ありがとうございます。 あれから3ヶ月ぐらい経ちます。その間、一汁一菜に関する発信は特にしてきませんでした。 こういうのって裏でやめちゃってるパターンがよくあると思うんですが、私の一汁一菜はまだ続いています。 あまりに日常すぎて発信することがなかっただけです。 私はX(旧Twit

          3ヶ月経った今も、「一汁一菜」生活は続いているのか?

          五種類の具材でも「八宝菜」

          という数え歌があるけれど、私はここに、 「五宝でも八宝菜」 を加えたい。 え、五から八に飛んでるから、数え歌でも何でもない?まぁまぁそれは置いておいて…… 八宝菜の「八」は具材の数を指していうのではなく、単純に「数の多さ」を示しているという。日本では「八」百万の神というけれど、本当に数えたかというとそうではなく、こっちもやっぱり「数の多さ」の表現です。 だから、別に八種の具材がなければならないということはないわけなんですね。私はかつて、「〜せねばならない」を旨とするセネ

          五種類の具材でも「八宝菜」

          あなたは、平べったいオムライスの海を泳いだことはあるか

          我が家のオムライスは平べったいオムライスでした。 喩えるならば平原、あるいは海。 皿の上には、木の葉型のこんもりした島が浮かぶのではなく、ただひたすら広漠な海。 中のライスは皿の窪みにそのボリュームを収めるから、ドーム型にもならない。 ま、今ではこれも悪くないと思うんですが、昔の私は「テレビで見るオムライス」らしいオムライスを求めていたガキンチョだったわけです。 で、所謂「たんぽぽオムライス」がテレビで紹介されるや、そのガキンチョ、親に「作ってくれ」とせがみます。 「よっし

          あなたは、平べったいオムライスの海を泳いだことはあるか

          我が家のお雑煮が消えてなくなる前に、記録を残しておこうと思う

          我が家のお雑煮がピンチ。 今年の正月3日間、お雑煮を食べていなかったことに気づいたのだ。 これまで20余年、当たり前に食べていたものが、作る人を喪ってパタリと途絶えた。 そう、これまで我が家の伝統を担っていた祖父母が、ここ数年で急にみんな旅立ってしまった。 親戚の集まりは規模が小さくなり、おせちは正月の食卓に上らなくなった。 父方でも、母方でも、祖母がずっとおせちを手作りしていたからか、我が家では「おせちを買う」という選択肢は出てこない。 そして、おせちがなくなれば、つら

          我が家のお雑煮が消えてなくなる前に、記録を残しておこうと思う

          イカスミパスタ食って思い出す、サイゼリヤの理念

          朝11時前、サイゼリヤに一人でふらっと入った。 まだ昼飯の時間でもないのでガラガラ。学生の一団も屯していない。 この日は朝から冷えていたので、とりあえずスープとして「田舎風ミネストローネ」は決定。あとはパスタにでもしようとページをめくる。 「エビとアスパラガスのオーロラソース」の口で入店していたが、その下にある「イカの墨入りスパゲッティ」にどうしようもなく興味をもっていかれた。目が釘付けになって離れない。 でも、これまで一度もイカスミパスタを食ったことがない。こんな気楽に入

          イカスミパスタ食って思い出す、サイゼリヤの理念

          紀州の巨大梅干しは昔ながらの「しょっぱ~い」味

          父親が和歌山で梅干しを買ってきた。 一般的なサイズの梅干しと、でっかい梅干しの2つ。 でっかいほうは、見ているだけでもその肉厚さが伝わる。でっぷり、ふっくら。 あまりにも立派だからさぞいい店で買ったのだろうと思っていたら、寺のそばで無人販売していたという。しかも1パックなんと100円。 よく見ると皮に斑点のようなものがあるから、訳あり品扱いだったのかもしれないが、それでも破格である。 この写真を撮ったときには、もう何個か食べてしまったが、最初はパックにミチミチと詰まっていた

          紀州の巨大梅干しは昔ながらの「しょっぱ~い」味

          【一汁一菜】続けるための味噌汁マイルール3つ

          ご飯と味噌汁、そしておかず(たいてい漬物か佃煮)をもって一食とする、日本の食事の最も基本の型、「一汁一菜」。 私は今冬(2023)から夕食の基本を一汁一菜にしてしばらく経ちます。 以前から献立に迷ったときや、冷蔵庫の余り野菜をキレイにするためスポット的にやっていたものの、習慣にしてみると、一汁一菜が生活の土台をきっちり整えてくれ、重心低く、色んな事に対してどっしり構えられるように。 一汁一菜に固定することで夕食に迷わなくなったことと、その安定感から、今やりたいことに集中でき

          【一汁一菜】続けるための味噌汁マイルール3つ