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思想家の休日

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2023年7月の記事一覧

充填

充填

悪意ばかりが溜め込まれていく幼気な帰り道、対立ばかりが浸透し、確かさすら足枷に変わり、頼りない君たちは、訝るばかりで、何が真実かすらも見抜けないでいるし、労りや、そこで居続ける幼稚な君の半信半疑な午後、カーストにより、運ばれてくる食事の量や中身が変わるの、と、泣き叫んでいる少女、補完される苦しみの量を紛らわすために、泣いているふりをしている彼女、思想的な根管をゆるがす最後、故郷を破壊し尽くされた人

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遠ざかる

遠ざかる

前頭葉につなげられたインプラントを触りながら、退屈な午後を分散したゲル状の健康フードを吸い上げる猫の論理にすがる君、帯電気質の君の諸行無常や、耽溺を繰り返すフェミニストたちの水彩画、流動的な本質やら、世界的な気質や、所持している言い訳、緩慢なギミックやら、痩せてギトギトとした自転車、事実を追い越す軋轢や、衝動的な別れやら、行為に瀕するために密封された世界から逸脱するために、あらゆる喜びをすり替え、

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あたらしいきみ

あたらしいきみ

自分の行動より、決定づけられる未来、よこしまな思いがつんざく数学的な帰納法、巨大なキュビズム的な廊下や、敵意むき出しの野生動物たち、儚い思い出も、売買される乖離した帰り道、理解にすら至らない、利己的な輩の答え、個体差を謳う原理的な焦燥感、誰かが謳う苦しみを形に変えるだけの、怠惰だ欠如を用いては、批判的に齧られた海馬の破片を拾い集める少女のメタファーがやがて、静謐な詩に変わるころ、ことごとくは、高揚

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痛みの割合

痛みの割合

消えかけた思い出が指し示す、凡庸な価値や幸、司る愛も、突き刺さるばかりであるし、そこかしこで現れる不自由や、ふくよかな世界を撫でる風や、森羅万象に行き届く何故?の声や、ノスタルジーが封緘させた手紙が届くまでには、距離は不必要であり、その場に届くものとは、時間や空間を超越するらしく、すらすらと吐き出される嘘が、画期的なものを生み出して、勝手気ままに泳いだり、あくせく働いてきた十代の面影や、枷や誇りが

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未来

未来

星々に練り込まれた理由を漁りながら、始めた世界、偽装結婚を繰り返すクリスチャンの犬や、亜空間に浮かぶ脱出ポット、破裂したジレンマにより出来たブラックホールや、クラッキングを執り行うトリックスター、散漫な意識が崩壊した後に迫る集団ヒステリーや、たまったヒスタミンにより、かゆくなる全身、蠕動する社会の歪みに寄りかかる人間の欲望、リビドーや、アスファルトに付いた足跡、心の維持のための理不尽な戦争、沈む夕

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瞬く間の優しさ

瞬く間の優しさ

ああ、つんざく夏が意思を傷つけ、誰彼構わずに恨みを綴る夜、復讐するだけという論調から解放され、更なる愛を知る。青空にほどけていく論理、乱立する青春の枷、恋していると、言葉はミサイルになるらしく、傷つけたり、傷ついたりと忙しいし、虐げられた夢が、健気に転がる週末、憎しみばかりが遠ざかるベランダから眺める数式の景色、前衛的な影を貪り食う養殖の魚たち、紊乱なドレスを着て、誰かを忘れられない思いが、定めを

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日差し

日差し

夏の日差しにより溶けたコールタール、公園で、赤サビたゴリラのおもちゃで遊ぶ暗がりの子どもたち、幻想的に光る歩道とは、呼べないほどの泥と土と、化学物質により、キラキラときらめく地、蓄積されたエゴの量により、毒素が決まるわけではなく、自らに備わった毒の量により、狭量になった精神を詰るための、時の隙間、色彩を撫でる巨大な誇大妄想の異空間、さまたげられる割合に潜む後悔の様子、ビジョンすらも不明で、ただひた

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贅沢

贅沢

贅沢な主観から生える茎、健全な回路を麻痺させる錆びた遊び場、鳥獣戯画のようなサラダの上、怠惰な後光をあびて、自らの欠如により、理不尽に降り注ぐ曖昧なコード、緻密なセオリー、嘯く正義、玉砕された私たちの幼気な主義に絡まる動機、消費的な彼らの飛躍や、理性すらもなく無くしたご飯の具材やおかず、行間に住まう蟻や、延滞金ばかりを支払う君、異物感を抱えた論理や、ギスギスしたカーペット、空を構成する色の全てによ

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おかえり

おかえり

独善的な彼らの波形、経過していく正義が、いずれ、自らの耐え難いほどの悪意に苛まれ、角膜を傷つけられ、すべてが見え難くなったり、愚かさを枷に変え、自らを動けなくする間に溜まるアイロニー、老化物質やら、整合性もない今に衰亡していく私たちのエゴを迎合するメディア、ジレンマに嵌る君の術、リビドーやら互換性やら、絶え間ない熱、湿度やら教条やら倍速、傲岸不遜な木々が立ち並ぶ情報により生まれた街、緻密な衝動によ

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通り雨

通り雨

ぶっといビートで揺れる猫、騒乱をうごめくネズミの主体性、連動する意識的な差異、印象を包括する蜘蛛の糸、歪な執念が補足する夢や幻の数、意識に固執すればするほど、すり替えられる記憶や思い出、強要される答えに磔にされた魚、内面を抉り取るヒグマの爪、肉親すら信じるべきではないし、やがて、孤独に苛まれ、世界は、どんどんと、その愚かさで、今や意味を加工し、君を従え、君を虐げることにより、君が、恒常的な憎しみを

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世界

世界

退屈な境界線で眠る教示、垢抜けない君が描いた真理や、滑落する理由などに寄り添う勘違いや、不吉な予感に制される間、言葉尻を錯綜する新たな希望や、幼稚な紐付けや、メロウな旧市街、耽溺を繰り返した生命の終わりや、理や片割れ、最高密度の余韻が、インタラクティブに花開き、すべては、同じようなものや、似たようなものを、あたかも愛しているかのように彷徨い、自らを過信し、自らを愛するがあまりに、今に奪われるだけの

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立体

立体

雑踏を徘徊する電子的な犬、田舎道を這いずる、希望や憧憬のアノニマス、無数の意識に鎮座する仏やマリア、曖昧な技師たちが身体を強化させるキュビズム的な研究所、浄化されない意思が妨げる暗鬱とした標本の世界、磔にされた虫たちの怨念をビートに変えたようなロックンロールによる軋轢、にじむ血の色は、七色で発色して、セオリーを散文に変えるボードレールの梅毒、バリウムを飲んだ刹那、鉄格子で暴れる実験動物の猿、記憶喪

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氾濫

氾濫

抒情的な春を食んで、夏になるまでの成長期、激しく揺さぶられる十代、抑止力により潰えた感情の仄暗さに隠れた君の傷痕、回線も切断された脳内では、何も反乱せずに、ただ、静謐な予感だけが、今を貪り食い、耽溺を繰り返す値や、曖昧で、散漫な記憶の中で、加担するだけに浸るような、生活の浅ましさを刷新し、定めや何だと、突きつけられた怠惰な意味や、惰性で繰り広げられる幼稚な論理や、すがるほどに、緩慢になる動機や、奇

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色褪せる

色褪せる

精神を物質化に成功した近い未来、拘束されていた意思は解放され、くたびれた夏を昇華させるエゴや、高揚感を跨ぐためのエモートや、内面に架かる橋や、濃淡な端々に平伏す君の代償などなどが硬化し、過激な感情が、寛容な心までも潰えた君たちの帰路、希望すらもとこしえには辿り着かず、度重なるエゴを加速させるために、構造的な苦しみを吐き出す要因、不躾な態度な狂信者たちが、整合性もない答えを崇める人々の渦、恒常的な強

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