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充填

悪意ばかりが溜め込まれていく幼気な帰り道、対立ばかりが浸透し、確かさすら足枷に変わり、頼りない君たちは、訝るばかりで、何が真実かすらも見抜けないでいるし、労りや、そこで居続ける幼稚な君の半信半疑な午後、カーストにより、運ばれてくる食事の量や中身が変わるの、と、泣き叫んでいる少女、補完される苦しみの量を紛らわすために、泣いているふりをしている彼女、思想的な根管をゆるがす最後、故郷を破壊し尽くされた人々の猜疑心、犠牲的な正義を格納した十字架のミサイル、最終兵器の中に収まるたくさんの憎悪、数多の怒りにくるまる最愛の子、その最愛の子が、最悪のことのために送られていくというおかしさには気付かずに、まだ足りない、まだ足りないと、次々に犠牲を孕んでいくのが、この世界というものらしく、孕んだ罪なんかにより、感覚を奪われ、短絡的なものに抑圧され、よくあることだと言いくるめられ、そこで、納得させられている間にも、事実は、事実からは、かけ離れてばかりいくし、ここでの正解を誤魔化すための正解が、今を生きにくくしてしまうし、全くの正しさなんてものは、誰にもないわけだし、出し抜くためだけに、騙したりと、簡単でバカな奴らばっかりだから、笑い飛ばして忘れてやる。

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