思想家の休日

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ネットワークの汗

生活の温もり、蝉の抜け殻を蹴飛ばす散文の屑、浪費的な夏の高揚感、即座に翅が生えて、夜の末路をとびかう羽虫がコツコツと街灯に当たる音、ねじれた感情が落書きするネットワークの嘘、ニヒリズムに食い込むあいまいなひとときに継続される苦しみと謝罪、死の音と湿った褥、ねんごろになった年月に不協和音が嬲る祭り、詰る先々で錯雑とした観念を和ませるために私たちは教養すら捨て去り、些細なことに興奮しては、幸福論などを

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救出

虚飾と魚影で縁どれた街、内面的な世界が終わり、柔らかな憎しみに包まれた償いにより堕落した面影が主体性を飲み込むまでの軌跡、悲劇的な思いを逍遥させ、収容されるだけの意識が歪な信念を形成し、横柄な思念が閉塞的な世界的の澱みを掬い取り、応用されるために、はびこる悪意がバビロンを破壊するまでの絶え間ない怠惰な歴史の跡と枷が云々と促すルサンチマンによるバンダリズム、理性すらなく、箴言なんかを歌いながら、まま

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激情の住処

背徳者たれ夢の恋人、欲があるから発展はしたが、欲があるから同じような過ちを繰り返し、君は幾重にもからまる欲に引き摺り込まれ、騙られるものに支配され、意識も保てぬままに闇に落ちていく。ふくよかな卑屈を何層にも重ねた雲、隙間から現れる曙光に照らされ、些細な夢を食い尽くす君の神が施しを与えるよりも速く突き進む強靭な足取り、縫合された運命が走り出し、短絡的な夢を超越して、超然として辺りを見渡し、些細な出来

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夏を網羅する

女々しい世界との接続を終え、絶え間ない高揚感と結ばれ、ただ短絡的な同期を超越したような感覚などは、所詮はニセモノであるし、重なる点と線や、センチメンタルな君のセグメントで眠る彼女の暗号化された思いにひれふす雨にうなだれ、惰性的な恋の終わりが迫る理想的な夜の心音や、流浪する先にあふれる観念が締結せずに反響し、あらゆる悲劇から超脱し、神のように吠えるケモノたちの虚像を駆逐し、心を食む故に増え続ける苦悩

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満ちる

クリエイティブな猫たちが巨大な椎茸の上で踊る夜、迷妄にひたる君の白い太ももを這うナメクジの孤独、失意を溜め込んだ風呂桶、均等なものなんてないのが摂理である、と短命な騎士が嘆く夜明け前の荘厳で剥き出しな青春のエゴ、迎合されるものにより偏りを絶えず生み出す醜い朝、土足で入り込まれた無垢な君のもがれた翼、求められるほどに苛立ち火照る身体の構造的な終わりや、デカダンスに至り、悲観的な君の観点を漁るための理

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時間から解き放たれた身体

ピンクのしっぽを振り回し走り回る青空の下、退屈な製造機が歌うくたびれた工場の墓、ニヒリストたちが指差す宇宙の果て、夏とは退廃的な死を打ち出すための道具である、と丸い手をした機械がカタルシスに至るために騙ることごとくのエゴを迎合し、それにより出来た橋でデタラメに飛び降りる連帯感の角、過渡期を迎えた人類との対話なんてできるはずもなくて、みんなはでっち上げられた欲を着させられ、奇跡を待ってばかり居るから

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はびこる夏

ただひぐらしが鳴く散漫な森で、乱立する証拠を高尚なもののように崇める何者でもない君たちの血のようなものがこぼれ落ち、落ち度なんかを謳うなんでもない日々の中でのカタルシスなんかに至るために絶え間ない軋轢を生み出す鬱鬱としたものによる歯痒さと、革命的であればあるほどに、あらゆる弊害が生まれては消えるだけの怠惰な関連性や関係性の中でちぐはぐな制度を生み出すことごとくが、物事はそこで統合すべきだと謳い、ち

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葉音

もうどうでも良い、とカラは秋の陽光に包まれ、絶え間ないリズムによる高揚感に誘われ、遠くの風や貨幣や壁に囲われ満足していることを演じる栄養失調の子供たち、檻の中の大人たちは、閉鎖的な夢の中で価値観なんかを勘違いしながら、金を稼ぐことが幸せの近道みたいに語るだけで、幸せが何かすらも理解できないから、ひたすら追いかけているようで、追いつかれ食いものにされ、食い扶持のために引き延ばす命は、ますます不幸せそ

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隘路

機械的な結末に遭遇する模倣的な伴侶、この世界の鈍磨な軋轢により、気配すら損なわれ、機会すら奪われる私たちの苦痛、遭遇する意識の波形やら、経過するほどに迫るニセモノの過程やら、そこで価値観を構築するほどに勘違いを生み出し、今に踏み外す君を褒め称え、誰かの儀式的なものの生贄や、生簀に入れられ、血合いされるのを待つだけの日々の顛末に逆らい続けるわけであるし、そこでの屈折した高揚感に騙されずに、ずっと突き

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掌の中での声

金星の濃硫酸の雨の中で踊る彼女、ゲルニカの中でアンニュイな楽園を紡ぎ、札束の船の上で屍に変わる私たちの秩序、もっと欲しい、と心神喪失を演技しながら、多目的に流動する原理的な警笛が鳴る、独善的な公衆の面前では、さまざまな思惑が無様に乱立し、一瞬で保身に走るだけの退廃的なためらいを加速させ、プリミティブな胎盤の中で、リリカルなものを歌い上げる記憶の名残や、濫觴したものとは、自らが見出したものだけであり

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