羽音

虫の羽音が気になる

虫は気にならないけれど無視の羽音がうるさいという夢だった。

過去に憎んだ人がいて、昨日なぜかそいつを恨むようなことばかり考えていたので夢でも悩まされたらしい。

夢の中でもむかつくとは…

蝉の言い分

やっと陽が沈んで
木や花に水やり

ブ〜ン
大きな羽音を残して
蝉が飛び立った

そのブ〜ンを訳せば
「なんだよ、今忙しいんだよ」

そうだね

「こっちはお前みたいに
ちんたら生きてるんじゃないんだぞ」

全くそうだ
君みたいにもっと時を惜しんで
生きていかないと

今はそう思っても
明日になったらまた
ちんたら生きてしまいそう

とりあえず僕は
食べ終わったわらび餅の
皿に残ったきな粉と黒蜜を

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やったー!ボクはしあわせ者です。
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真夜中の戦い

夜0時過ぎ、僕は眠りにつこうとしていた。僕は実家暮らしで二階建ての一軒家に住んでおり、いつも寝ている場所は二階の自室である。

いつも通り眠りにつこうとすると、ブンブンと虫の羽音が天井から聞こえてくる。しかも断続的に。すごい気になるし不快だった。

「やっちゃいますか」

そう呟いて僕は電気をつけ虫の居場所を確認した。

天井に二匹、大きいのと小さいのがへばりついていた。自分の部屋がけがされている

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エッセイ小説 「羽音」 一話目

例えば、なんでも自分の願いが叶うとしたら、何を願う? 私は、耳の中で鳴り続ける羽音を消したい。

 私は、ずっと鳴り続ける羽音に悩まされていた。

 耳から途切れることなく鳴り続けるせわしない羽音。この世界で実在する生物でいえばスズメバチに近い。何度もその音を消そうと、色々な手段でトライしたが未だ消えることはない。いっときたりとも消えることはない。

 無視できないが周りの音をかき消さない絶妙な音

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dragonfry

立てる人差し指に停って 何を考える?
ふっと空に高く高く飛び立って
キミは秋口の群れに混ざって去ってゆく

目をつぶると稲穂の囁きが聴こえてくる
キミの背中に乗せた愛がひろがるように

懐かしの子どもに変われる 日々を振り返り
今の自分を見直すと恥ずかしい
キミは夕陽に向かって真っ赤に染まってる

目をあけると稲穂の黄金が風に揺れてる
キミの瞳に映る愛がひろがるように

その羽音が

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