smook
エッセイを中心に書いてみます。
短い箴言のようなものを中心に載せます
短い詩を中心にまとめます
眼に見えないものを感じとった記憶、記録そのためにまとめます。
自然の風景を中心にまとめます
ひとはいつもどこかにいる自分の分身を求めている。 そんな気がする。 運の良いある者は親友を得て、 ある者は恋人を伴侶を。 まるでぴったりと合わさったパーツのような関係。 それに憧れる。 仲睦まじい夫婦のように。 わたしは決して独りで生きてきたわけではなかった。 かつては、ささやかな仲間がいた。 だが運命的な出逢いがあったわけでもなかった。 わたしは双子座生まれだ。 しかも6月9日。 何か神の意図があるのか 偶然か。 常に片割れを探しているのだが、 わたしは必ず片
この世の生き物の中で 神様が 「愚か者」と呼べるのは 人間だけだ それを誇るべきか 恥じるべきか…
昇りつつある太陽に メリークリスマスというべきか 沈み行く太陽に メリークリスマスというべきか わたしはいつもクリスマスになると 別れるひとに メリークリスマスという
その道を行け 最初は親や教師に命じられた道でも 進んで行けば 自分の道となる その道を行け 自分に影響を与えたひとの言葉を選択肢に入れて 進んで行けば 自分の道となる その道を行け その道を行け 窮しても 窮しても その道を行け 誰の影響を受けてもいい 歩いたのは君自身だ そして到達地についたのならば その土の道の最後に初めて 自分の名前を石で刻めばいい わたしの道だと
作業車が森の中をゆっくりと進む 歩行者に気をつけて 枯れ葉も車を避けていく わたしも道を譲り作業車が進むのを見送る ばちばち、ぷちぷち 車が何かを踏んでいる どんぐりだ アスファルトの地面に無数に散らばるどんぐりを タイヤが踏んでいる ばちばち、ぱちぱち、ぷちぷちと はぜるような どんぐりの音を響かせて 暗い森の中を進んで行く軽トラの作業車 一台
名言は人生の路肩に 落ちてしまった 車輪を元に戻す 助言をしてくれるが すべてではない すべてにおいて力を貸してくれるわけではない ただ今、茫然としている時に 名言の役割とは 見るべき風景の解説に過ぎない時もある また見てもいない風景のことを 色々と言われてもピンとこないものだ とりあえず車輪を元に戻さねば それは自らの手でだ まずこの道を行かなければならない
笑うことは自然だ その場を和ませるし 相手にこころを許している証拠だ だが その笑いを引っ込める時に 用心しなければならない 笑ったままかたまれば 相手に落ち度があったと思わせ 急に笑いを引っ込めてしまっても 失礼に当たる時がある なるべくなら自然に笑いが去っていくのを 演出するのも生きる上での 技量のひとつだ
愛に囚われた者だけが その束縛という牢屋にいることを好む
ある恋愛は 自分の歴史の絵巻物の一部を 鮮やかにもするし それを黒く塗りつぶしもする
冬の雨 取っ組み合いを する猫や
あるアパートに向かう 生きているか 死んでいるかわからない程 連絡をとらない 住人にYZさん?と呼び掛けると 「いま風呂!」だという叫び声 真夏のことだ 室内はエアコンもつけてなく 蒸し風呂のようだ 彼がこざっぱりした顔で出てくると おそらくそれはエアコン代が払えない貧しさからか 水風呂に入っての冷ややかな 時の過ごし方だったに違いない 裏庭の手入れをしない彼のかわりに 草刈り機を使い彼の裏庭を刈ってやって 汗まみれになりながら 彼と話す 何も家具らしきものがない部
たとえ才能という引換券が 貰えたとしても 力尽きるまで書かなければならない 書いて書いて書きまくって 力尽きなければならない 商品を引換券で貰えるのは 見ず知らずの他人ということもある その渡される商品の名は 「感動」だ
苦しみから救ってくれる ひとだけを友人に持とうとしてるのか? 共に苦しむことをしてくれる ひとだけを友人に持とうとしてるのか? 苦しい時に去っていった友人を 責めるな おれの苦しい姿を見ないままでいてくれたのなら それはそれで良い おれも彼奴の 記憶の中では良いやつになれるかもだ
夜みる夢は 夢の中でそれが何なのか 判断できない 何がなんだか わからないまま夢に生きているのだ 生きるなんてそんなもんだ 解釈をするには目覚めればいい だが目覚めた時にいくら夢の解釈をしたとしても あの夢の再現は二度と出来ない われれは毎晩、毎晩 異世界に生きているのだ 他のひとが踏み入れることのできない それを証拠に 夢の中の地図が現実でできたためしがあるか?
辛い?痛い?苦しい? それは君が宝石の原石なら当たり前のことだ ひとに削られ 運命に磨かれないと 誰にでも通用する 価値のある 売り物にはならないのだから かの女を飾るに相応しい男になってみないか?
春の外れ 雹がざんざか降った 最初はすぐやむと思っていたが 徐々に激しさを増し 窓ガラスを本気で叩き割り始めた 拳大の雹が廊下に飛び込む 割れた窓ガラスの破片 ガシャン!パリン!パリン!ガシャン! まるで紛争地帯のように北に面した廊下は 滅茶苦茶になった 唯一割れなかったトイレの窓ガラスにもヒビ 他の割れたのは直したが そのひび割れのトイレの小さな窓ガラスだけは直さずにいた 蜘蛛の巣が這うように ひび割れた 雹が当たった中心がまるで地上から見る小さな星のように 夏