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覚醒

ささやかな思い出が自我を解放させ、覚醒へと至らせるまでの道理、前衛的なものが語りかける抒情的な夏や、詩的な解答の先で、結ばれた二人の想念、世界の終焉に巻き込まれ、的外れな答えを吐き出すカラス、分裂していく意識の波形、狭小な動機が放つ苦しみの過程、強要される原理や、利己的な物語の模倣、人工的な面影の端数、蓄積する量子との関連性、誓約書を突き破る意識の可動性、勇躍し続ける先で語られる英雄譚、時代的な隔離から目が覚め、透徹し続ける行き先に交わり、度重なる罪の意識なんかが、新たな憎しみを開発して、新たな支配を加速させ、意識的な結末に関わる末尾や、数学的な競争に参加し、儀式的な翅を広げ、粗暴な宇宙の流動性により、調教された馬に乗り、宇宙の果てに備わる余韻や、インタラクティブな景色の派生、意識的なものの維持により、瀕する世界を救うためだけに、引き延ばされた命、あらゆる偏見を受け入れる動物たちの末路、姿形も曖昧になって、担う君が重たくなって、詰る後先に生まれた欠如を吸い込んだ象の鼻や、洗濯物にとまる虫たちの浄土、ふやけた空間を押し広げた先には、宇宙の外側が存在して、その外側を旅した先には、自分の背中が存在して、自らの背中に触れた途端に、世界は、崩壊と誕生を繰り返して、猜疑心を破壊して、信じ切る先では、可能性だけが、永遠を突き破って、確かさを足枷にしないで、支配から遠ざかって行き、逸脱する先々で、答えを待たずに、ただ、自らがランダムに選んだ正解を愛しては、旋回する面影も、重たく冷たいままだし、出し抜くよりも、その場で負け続ける美学を追いかけ、創造的な飛躍や、芸術的な進歩だけが、この命に、祈りよりも強いものを、絶えず生み出しては、誰にも、何にも手懐けられたいようにする。

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