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高揚

狡猾な鳥たちの嘴が囀る憂鬱を数える彼女たちの慟哭により降らした、悲しみの雨の中を、じょうずに泳ぐ魚みたいな午後、まだら模様した夕焼けの滓、統計上の愛により、死滅してしまった人類の思いを、詩に残し、気だるい朝に磔にされた神みたいな気分で、晴れ渡る空を睨みつけ、自らの内側に孕む憎しみの枢要さを蹴飛ばし、バランスなんてものは無いから、与えるか奪うかしかないような奴らが引き渡すモラルにより、幸福は遠ざかるばかりであるし、デカダンスにより狂った街は、薄暗い様相であるし、論理がもたらした正しさなんてものは、偏ってばかりいるし、言い訳ばかりを続けるむさ苦しい上司たちの頭上に空いた穴に、注ぎ込まれる鉄や硫酸や、カプサイシンや進化論などなど、なぞる永遠が、自らに追いつく頃、手段を選ばずに、世界を翻し、耽溺を繰り返しては、散々な現象の最中を徘徊する私は、真理なんてものを信用せず、散漫な意識が促す物事との親和性や、狂信者たちが集うネットワークや、朽ちるだけの感情の高尚さや、事実との対峙や、あらゆる対比の痕、こじれる後先や、あてがわれた意味の摩耗、大義を捕食しては、不機嫌そうにうなだれている君たちの法則に反し、分裂していくだけの意図や、嫉妬心や、自己愛でしか動けない人間の末路や、批判することでしか、低い自己評価を慰められないような、ルサンチマンどもの亡霊、憧憬する事により、瀕していくだけの命の集約、約束すら守れずに、ただ、促される事でしか、生きられないような輩が謳う答えなんかは、誰かを利用し、自らをよく見せるために、誰かを陥れる事でしか、自らの正しさを示せないような、答えなどに、正しさなんてものは、微塵もない。

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