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悦楽

母胎で蹲る初期宇宙、悔悟を伝う原理や、食用の春、のらりくらりと彷徨う泡沫のロジック、窮屈な感性が吐瀉する現実的なものの模倣や、そこかしこで収斂していく結末、摩耗し続ける意識的なものの光景や、低劣な動機を加速させるための原理や、現前に立ち込める憂鬱の痕、あらゆる悲劇を吸い込むことにより、生まれた陵域や、数多の礎、ラッピングされた思い出や、粛清の雨が降り、事実を凍り付かせるための面影や、過激な理想をもたらすための競争や、虚栄や虚像ばかりの街、見捨てられた動物たちの顛末や、大義を謳う奴らの角膜、対比されるだけの、君たちの忘我に食い込む値や、あいまいな試練を重ねては、生き延びて来た数千年の義務感、偽装されるだけの今に忍び寄る予感や、蓄積される可能性、複製されるだけの原理や、堕落するだけの俯瞰を彷徨う利益的なもの、即席の理由を可視化するための等差や、度重なるエゴを収めるための、器として存在する君たちのすれ違い、清貧な道理なんかを謳い、支配するために従えた理由が、誰かの可能性を奪う頃、誰もが幸せだと気付かずに、現れる憎しみに飲まれてしまい、ただただ、現れる苦しみを翻しては、分裂していく可能性や、あらゆる重圧や、調教されるだけの、忌々しい思いの端数、憧憬により、瀕していく先で降り注ぐ借用書の雨、みずみずしい論理を吸い込む掃除機みたいな象の鼻。

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