詩「働きバチ」
今日も女王様は指示ばかりを出している
私は せっせと仕事をこなす
周りも同じ様に動かないから
ドーパミンをドバドバと垂れ流しながら
蜜を取りに行く
危険と隣り合わせでも構わない
切り捨てられるの
いつか
年月が経ったから
(転職してから10年以上も。)
花の香りをさせ
誰よりも集中をして
複数ある仕事を終わらせていく
正社員よりも早く正確に
学生時代は遠く すっかり忘れていた
音楽室のピアノの上に置かれた
メトロノームと同じ速さで…
おかしいよね
矛盾を見て見ぬフリをしながら
この世は至極 逆さまの世界
本当は
偉いのは誰なんだろう?
疑問は羽音で隠して
今日も細い綱を一人で渡る
女王様は目を背ける
(あなたは、文句一つも言えずに働いてくれるのだから…。)
私
これだけは決めてるの
今日も仕事終わりに飲んだ水の味が一際美味しかったから…
来世も報われない働きバチでいたい
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