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創造

情景に絡まる髪、遠退く意識の急所を殴り、佇む一切が帰依するいとまに迫る、罪の意識のようなもの、通り雨に打たれた二人の自画像を描いて、刹那に届ける思いを観音開きして、セオリー度外視で、視界を遮るものすべてを千切りにして、逸脱し続ける先々が裂けて、天体を乗り換えて、季節を牛耳って、陰湿な君たちの向こう脛を蹴飛ばして、この空を締結させるメロディーと余罪の数々、実体すら不確かなものであるし、居なくなれば、死んだのと同じなのと、嘆く彼女たちの承認欲求や、痩せ細った感情を浄化させるために、上限もなく愛し尽くした先で衝突を繰り返したり、過信し続ける先々で、あらゆる根源を焼き尽くす本能的な炎や、壊疽する指先を眺める雪山での孤独や、災難を受け続ける器としての、この命や、聳え立つ山々を睨みつける抒情的な花や、コウモリたちが鳴き叫ぶベランダ、しょうもないニヒリズムに擦り寄る君が還元する理由の流動性や、世界性を破壊するほどの憎しみや、緩慢なセオリーを複製し、あらゆる痛みが通過する猥雑な世界の病理や、利便性を追求するが故に、苦しむ人々の憂鬱の割合、悲愁に酔いしれるだけのデータを噛み締める奴らが、迎合するものに寄り添う辺りから、得体の知れないものが生まれ出て、出来合いのものを崇めたり、贖う先に現れる憎しみに縋り付くような連中が、補足するものに拘束され、今に手懐けられ、健気さを利用され、そこから、逃げ出せるのにもかかわらず、そこしか無いように思わせられ、今に服従し続ける事に現れる理のようなものを引き裂き、そこから、逃げられるような手助けがしたく、このように書き綴り、画期的なものを嘯きながら、唆す間に生まれる散漫な答えを乗り越えて行く。

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