矢乃荒樹

ここに詩のような日記のような思いつきの雑文のような ひ、お(ひを)を流していきます、そ…

矢乃荒樹

ここに詩のような日記のような思いつきの雑文のような ひ、お(ひを)を流していきます、それだけ

最近の記事

ヒーロー

ブルーブラッド11ー13話冒頭 ジェィミ―巡査部長は期待の新人とパトカー乗車中、「次は難しい質問をするぞ」と言って映画ジョーズでサメを退治した3人の名前は? みなさんは言えますか 今度ネットフリックスで見ます、と新人。海外ドラマでよく見るこんな場面も、日本のドラマでやられると印象はちがう。ふだんそんなこと言わないよ でもコブラ(アニメ)は別格ですね。 地に落ちたヒーロー 新人がホームレスのジルを逮捕するとき暴力、それをジェイミーは隠します。ジルはかつて海兵隊で兄の命の恩人だっ

    • 周遊万華鏡

      周遊万華鏡                救われる、掬われる、割れる、場所 掬われる、終われない、割れる、場所、 食われる、壊れられる、食われら壊ら、れるな、ん芭蕉な、ら吸うら、ひろがり奏でるらい、漏れる、木漏れる、らい割れる、ら触り、る触られるいら、ない場所で、息ながらしがな、裸体ラ、死体シ、らたいらしたいし、らをながらり、逃げ場所がない、をら逃げ場所にして、いを言葉にするしか、ないラを、吸うな、奏でるな、を奏でな、 追われる、を終われない、場所、 ここは、 裸体ラ、声

      • 短時間地下鉄

        日記を下敷きにして地下鉄が走る と聞いた人たちが日記を持って集まってきた 久しぶりに書きました お父さんらしき人が下敷きを持ち、電車の絵が描かれている 子どもは走って下さいと下敷きを振っている 64さい、と書いた下敷きを隠している人もいる 地下鉄は来ません 誰が言ったのかそうゆう空気がたちこめ 人々は下敷きを並べて線路を作った 「扇風機の、風でかつおぶしが、ふさふさ」 ひとりずつ、好きな方向に歩いてみて

        • ひお7月5日 短時間地下鉄

          盆栽をかわしながら 夜の地下鉄。と口走り 実際には動いていない(さらr-まん)きこえますか さらr-まんちこえなすか夜の。手可撤(誰?)地下鉄 検索すると地下鉄が出てきますから手可撤は乗務員の役割をしたミスの手 ああ、路線図。 会社のデスクの透明なゴムの下に敷かれていた路線図 アルバイト雑誌から破りとって壁に貼った路線図 今日の盆栽 生野菜が入っていたドーナツ 出口から出た所を叩かれるモグラのような気がして階段をのぼると地上なんだけど 地上なんだけど地下鉄が走っている

          すき間にある得体の知れない、

          仮想の詩集を編むのに時間を使っています。 現実に形になるあてはありません。 詩を置いておきます。 すき間にある得体の知れない、                 どこにもいない 見つからない消されても 陽にあたれば人影ができる からだ、葉のようだ 影と陽ざし うたげのなかで 小さなメトロの輪をかいて 歩く旅につかれてねむる そとまわり生まれ うちまわり死なれ キッチンで皺をきざむ 紙相撲にさえつかれて 線になる 鉛筆でうすく 塗りつぶした駅は よのなかの小野が、夜中 よ

          すき間にある得体の知れない、

          氷魚5月13日 「保谷和太鼓」

          マイイタコバイバイ さよならマイイタコバイ 太鼓の音はここ こここの音が しみるんだだだね ぼくの全身で りんご飴に座っていたさ マイイタコバイ 祭り装束の足が 綿あめから出てきて ばばんがばんばんて 太鼓のひびきに叩かれるから ぶんぶん覚まされるみたいで いびきの向こう ほそいみこしが運ばれて 露店のくらがり 串を渡し合う心が燃えて 電気がついた 空に振り上げた十二本の腕ばい 空に届かないから 振り下ろされる ばい 忘れてたこと 体は覚えてばばばば ちゃんとさよ

          氷魚5月13日 「保谷和太鼓」

          ライトヴァースな、(詩?)羽音

          ライトヴァースな、(詩?)羽音 ほんの少し光がさしてきた ただ思いたくて 手当たり次第を光らせているのかもしれない まだ判別がつかない 適当に歩いてしまったら 判別がつかなくなる  真顔で歩いていくうち 暗くなる 夜明けなのか 夕暮れなのか いま踏みしめてしまった 草いっぽんない舗道の 足音 (ぷに、ぷにっ、) 明日に近づきながら 昨日に帰っていく 今日という一日 夢中でがらくたを作っていた そのなかでひとつ 光っているのがある くちばしで水を飲んでくれた(人) がら

          ライトヴァースな、(詩?)羽音

          ひお5月 詩の修繕 何かに触発されて書いていく言葉が意味をなさなかった土曜日、爆質だ

          爆質 ふるいウタを、お持ちですね。 と言われて 忘れていました 髪にさらし降る くしかごのいわぶち しぶくはごろものとんぼが二列につらなって爆室に入るのが 今日でした 少納言からダイナサウルスのこいぶみ もぞもぞと しわぶくはごろものいわぶち 保険のきくはんいで 爆質をかけなさい今日は眠りなさい 明日になれば 何も変わらないただ決意がにぶくなる それだけのことです 明後日になれば あたらしいウタと替えてもらえますか あたしんちはカードが使えないのです 爆質をかけてもらっ

          ひお5月 詩の修繕 何かに触発されて書いていく言葉が意味をなさなかった土曜日、爆質だ

          ひお、 旭川サブレの影響

          白黒のバンに乗っている数人が侍のように前方を見ていた 特に斎藤くんが前方を見ていて車のサイズからしても明らかに斎藤くんは大きかった、見据えていた、ぼくは斎藤くんはピッチャーだったと気づいた 彼は侍の姿勢をしていた 車窓から見える家は急に燃える家があった、ぼくは気づきながら前方を見ていた 旭川市を北上していく感覚があった 目が覚めた。東京、郊外、の畳のうえで 目が覚めてから、旭川市を北上していく感じ、と、言葉で思ったのかも知れない、ここからは起き上がるだけ。北上の続きではなさそ

          ひお、 旭川サブレの影響

          honはどこへいった

          もともとのエネルギーが弱いのだ、と感じることがある。だからどこをどう直してもよくならいと。(自分みたいじゃないか)それで書き直し続けてしまうことがある。 「本はどこへいった」                おかしなリズムで歩いている 二十メートルほどの行列に 暗がりのなか近づくと 阿波踊りの練習 ぼくも最後尾について 一緒に踊った コンビニに寄ると 本のコーナーは箱ばかり 本のかたちをしているけれど 生き抜く工具 キャンプに使える便利なエプロン それらを手に取り ひとつ

          honはどこへいった

          氷魚もう4月だった・・「ハイジズ・ハイ」

           ハイジズ・ハイ              何も音沙汰がない というかたちで自分にかえってくる音が あめいろのかえるになってひっついたり じんせいをあらったりしています 一番 サードの子が光る、と話すおじさんたちに耳をそばだてて、永久的に大人になれない気が していた 二番  木曜日 エレベーター使う盗塁王、は、 バッチコーイ音楽のダンス グランドに立つ理由とは水溶性の 地下アイドル 三番 おしえて、おじいさん 二回たずねてへんじがないから ハイジは 草野球のグランドに

          氷魚もう4月だった・・「ハイジズ・ハイ」

          二月三十日

                       やっと2月のカレンダーをはがした まだ数日あると思っていた 短い月 うるう日に生まれた人は 四年に一度しか年を取らない そんな話を母としていた冬 市役所に問い合わせるでもなく ネットもなく 17歳のおばあさんを想像していた頃 窓の内側に水滴がたまるので  雑巾で吸い取るのが 新しい仕事になった 窓は随分進化しました 暦からはときどき  水滴が落ちてくる 70歳のおばあさんは今では若いですね 働く理由があり できることと できなくなっていくこと

          二月三十日

          DOGSON寺

             生けるサバエドッグ、 もはやボルガライス死。 生けるサバエドッグ、 もはやボルガライス死。 生けるサバエドッグ、もはや 由比ヶ浜にすむ蛾が天候につられてうたうヴヴ、胃がドッグ・ソング。 原形をとどめない時代劇のたおれ方とセリフ (みずぼとけのおとがしている) みずぼとけ、の、おとがしている あれつちぬすびとはぎを抱いていた クリシェ意味知らずを、靴下にはいていた 桃が眠るときだ サブスク、崇高なる人生。 サブスク、崇高なりそうな、り、 生けるサ

          DOGSON寺

          氷魚3月「それはそれは迷子センター」

          わたしへの賛美も罵声もきこえないところへ バスに揺られて それはそれは迷子センター前で降りる と空の色、と吸気の感触で都道府県がわかるのだが いくら吸ってもわからなかった 家へ帰ろうと思えるほど遠くへ来たのに 足任せで歩けばからだが覚えていて 方角はあとからついてくると進むうちスイカの残額もなくなっていた それはそれは迷子センター前は煙で混雑している どちらへ歩こうか 帰れないとわかっていて ここが家にもなる うっすらした思いは煙やがて 人の姿になり人々、やあ、 街を作り始

          氷魚3月「それはそれは迷子センター」

          ひ、お 光のような青い白い

          谷川俊太郎の詩を読んでいると、青白い光のようなものを 感じることがある。最近、現代詩手帖だったと思う、掲載された詩を読んでいて、それを感じた。 ずいぶん昔だが、彼の詩の文庫本を買って読んでいたことがある。その時も青いような白いような感じがしていたが、言葉で捉えて思うことはなかった。 光?のような感触。 それは余白にあらかじめ眠っているのか、文字のほうに宿っているのか、私は何を言っているのか。 私が読む、という行為のなかに自然とさしこんでくる光、のような、感触。 けして得体の知

          ひ、お 光のような青い白い

          ひお、3月8日 

          やっと更新ができた。見ている人がいようと、いまいと。 ダイナマイトです、見たことがありませんか 理由があって、それを記すと穴に落ちてしまう気がするから黙っておく ひお、3月8日 詩を一個おきます よるのことほぎ               矢乃荒樹 じぶんの骨を編んで作った (い)草のおとに座るとき 認められない(み)とりの骨は、ため込んだ草のなかへ、じぶんを通した針を刺しては、風にしていく。生まれたみどりの骨、置き場所のないみどりの骨を重ねて、並べて、畳を編み上げていく

          ひお、3月8日