矯正
純粋に理想に腰掛け、理性もなく、ふやけて行く実情の面影、下賤な奴らの皮肉が飛び交う末路、痩せた環境から生える草、耽溺を繰り返す俯瞰から見る感情、排斥する理由や、解析される過ち、暗澹とした思念に降り注ぐジレンマや、ニューロンを走る新幹線、加速して行くだけの季節を尻目に、現前で沸る真理、思い出す事により、時間や空間をも超越して、あたかも、その場にあった光景を再現し続ける事が出来る脳こそが、宇宙なのだ、と、語りかける高次元の奴ら、悲劇的なものすら吸い込むブラックホールで、クラッキングし続ける顔のない宇宙人たち、自らの落ち度を、銀河に撹拌させ、それで作ったミックスジュースを飲み干し、保身ばかりの連中が示す差異や、運命を、自虐的に貶しては、自らの体裁のために、躊躇わずに、誰かを突き落とすような奴らばかりだし、出し抜く事により、増して行く快楽、今に収監され、強制的に、社会に順応させるために、分裂して行く細胞や、普遍的なものを捏造する部署や、紊乱な焦土から生まれた子供たちの共同体や、乱獲されるための、動物たちの大義、あらがうほどに食い込む爪による痛み、不埒な夜を寄せ集めては、見事に手懐けられる君たちの解像度、夏の空に住まう孤独、供給され続ける喜びのようなもの、際限なく現れては、消えて行く論理、慟哭のようなクラクション、空想の保管場所としての器たる身体、凡庸な屍肉を貪るコンドル、強壮剤を打ち込まれた競走馬、機械的な晴れ間に住まう道理のようなもの、不健康そうな人々が乗る電車、デリカシーもなく、入り込んで来る情報を遮断して、全てから解放され、崩壊して行くだけの世界から飛び立ち、何かを生み出すために、絶えず今を引き延ばしては、端がないように、引き延ばし続ける。