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衝動

この夏を終わらせないためのダンスを続ける思春期のコード、高圧的な余韻に打ち付けられた罪、全体主義的な理想のために、磔にされている亀や羊たち、暗澹とした思考を晴れさせるために、この屈辱に耐え、対価なんかを謳う奴らの奴隷にはならずに、ただ、与えられたものに蝕まれる前に、リリカルに、この、瞬間から昇華し、超越を繰り返す事により、ここでの、救済なんかに騙されずに、絶えず理解を謳うような奴らの道具にはならずに、偶像や、偶然の最中から逃げ惑い、毎日に現れるささくれのようなものを、必死に剥がしたりして、支配される前に、視界で蠢く羽虫の群れや、無垢なほどに、食い込む価値のようなものや、そこかしこでまどろむ、窮屈な世界や、世才なんか無くても、自由に飛び回れる事を知り、視界を曇らせるための、低気圧なんかを、簡単に飛び越え、意識に現れた寒暖差や、艱難辛苦や、換算されるだけの、日々に及ぼすものからの解放や、崩壊して行くだけの、忌々しい現実からの逸脱や、苛立つだけの今や、言い訳ばかりの君、機関的な理念が絡まる夕焼けや、理解なんてものを強請るから、未だに、そこでの、価値観なんかに、狂わされては、誰かの責任にして、逃げ惑い、間違いを改めずに、あらがい、あてがわれたものにより、助けられるとか、幻想に浸るだけの夜道を徘徊し、はびこる動機を吸い込み、良い気になっている連中が生み出した泥濘に嵌り、がんじがらめになってしまうだけの、過ちや誤りの数々や、無様な日々や、複雑な回路、あらゆる悲劇のモーションや、意識にかかる靄、賭け事にハマる脳内の構造を改造して、今に改善される思いが、ささやかな幸せなんかを謳う頃には、誰かに利用され、全てを吸い尽くされ、干からびてしまうだけに至る。

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