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理想郷

大義なんて捨てて、もう、猿にでもなんでもなってやろう、と悟る人々の無垢な群れ、策略を加速させては、意識にリベットを打ち込むパンクスたちのモヒカンの隙間から現れた睡魔の最中、定めもなく、ただ、朦朧とする意識に嵌まり込む情景や、惰性で導かれた君たちの革命にせまる余波、短絡的な服従により、同化していく景色に固執して、分断していくだけの、今に生まれる欠如や、軽薄な余韻に引き延ばされていくだけの、動機を加工しては、閑散とした原理に基づく正解の裏に備わる、保守的なエゴや、その場で、迎合されるだけの、秩序の最中、甘い言葉を囁いては、引きずられていくだけの精神が、整合性もなく、ただただ、現れるものを、呪うだけの、ルサンチマンに変化していく余白や、陽動作戦に引っかかるだけの、ネットワークの中での拡散や攪拌、艶かしい主観から生える権力的なものを、模倣する奴らが縋る神との対決、たじろぐだけの、私たちの希望の残り滓、かじかむ要因に引火し、延焼し続ける先々で、朽ちた物語の荘厳さや、性悪説を謳うだけの宗教的な磨耗により、網膜は傷つけられ、鼓膜も傷つけられ、鼻腔は麻痺し、すべてが、鈍くなり、感じにくくなっていくだけの、あいまいで、幼稚な過去、枯渇するだけの原因や、陰湿な君たちの攻防戦や、暴政が生み出す、絶え間ない苦痛や、愛されたいと願うほどに、増していく憎悪や、温厚な者すら、状況によっては、凶暴になる人々や、悲観するだけの君の言葉にすら、耳を傾け、何か知った気にならないように、何度でも読み直しては、書き直していく。

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