太宰コサム

金なしスキルなしキャリアなし車なし明日の予定もなし

太宰コサム

金なしスキルなしキャリアなし車なし明日の予定もなし

ストア

  • 商品の画像

    『愚者色情パンくずソクラテス』 太宰コサム

    書名:愚者色情パンくずソクラテス 著者:太宰コサム 〜はしがき〜(本書2ページより抜粋)  やあやあ。待たせたね。  失礼しました。拙著をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。  本書は、好きなときに、好きなことを、嫌いなことを、好きなように、個人的に書き散らしていたブログ記事をまとめたエッセイになります。  今回自費出版するにあたって、加筆修正した箇所が多分にござった。それは、私の思想・思考・知識が更新されたからなのか、あるいは「世間」を意識したためによそ行きの格好で、お行儀よく、猫を被りたかったからなのか、今となってはわかりません。(シメた)  おそらく、どちらも半分正しくて、半分誤りなのでしょう。人間というのは得てしてそういうものです。(こういうの言ってみたかった)  しかし、扱っているテーマそのものは、製本化することなど頭にこれっぽっちもなかった頃に、アクセスもほとんどないネット上の、人目に触れているのかいないのかわからない空間で、好き勝手に、その瞬間瞬間に感じていた正直な気持ちを、書き綴っていたつもりです。    本書を読み、あなたが一箇所でも笑ったり、共感を覚えたり、何かを考えるきっかけになってくれたりしたら、これほど嬉しいことはありません。 太宰コサム 〜目次〜(全166ページ) - 映画『ニトラム』を観て - 男なら誰もが使ってる?『ヤサシサポインターズ』の全容解明!(加筆修正版) - 懺悔の顔した禊 - 私が欺瞞を暴くのは - コンパスの針でボコボコにしたいほどの殺意 - 恋人もセフレも恋愛も結婚もいらない現在地の話 - 私の「彼女ほしい病」が治って、プロにお願いするようになった理由 - それでも生きれてしまうんだな - 高級紳士服売り場にて - 『まなざしの革命』を読み終えたことと、これまで口を閉ざしてきたこと - デフォルトの妙 - フェスダークネスエモーション - つらいかい、何も言えないでうつむくこと - デリヘル卒業 - 人間の豊かさについて思うこと - 『658km、陽子の旅』観た記録と私の解釈 - けっこう落ちてる日記 - アイコンが「後ろ髪パーマネント姿女」の地雷率は高い疑惑 ―――――――――――――――――――――――― ◆太宰コサム 91年6月19日生まれ。金なしスキルなしキャリアなし車なし明日の予定もなし。 二十代後半から三十代半ば世代には刺さると思っている文章を書いている。 noteにてブログも随時更新中。
    1,000円
    独房書房

記事一覧

瘤取り爺さんの隣家の爺さんと腰折雀の婆さんの隣家の婆さんに学ぶ、恋愛の教訓

 私は、生まれてこの方、物心ついてから、盛大な勘違いをしていたようだ。  恋とはなんだろうか。それは昨今の恋愛市場を眺めていると、もはや「無形商材」なのではない…

太宰コサム
2週間前
2

バナナフィッシュにうってつけの日

 シーモアは狂人だろうか。シビルとの会話は不自然だったろうか。足を見ていましたね、と海水浴客の女に難癖をつけたのは異常な言動だったろうか。  かつてはいまほど時…

太宰コサム
2週間前
7

オフィスカジュアルという我が物顔で人権侵害してくる制度への口撃と抵抗、オフィスカジュアらない

 オフィスカジュアルという言葉が社会を跋扈するようになったのはいつからだろうか。  まったくの憶測だが、派遣という雇用制度が拡充され、中抜きピンハネ天国転職リク…

太宰コサム
1か月前
7

物欲の雑草の土をほじくり返していたら、見栄という球根が見つかった、って話

 今現在頭の中にある欲しいものを暴露してやる。パンツ。これは、下着のことである。あ、ひとつひとつ説明していたら頭の中にあった欲しいものが一時的に忘れ去られてしま…

太宰コサム
1か月前
1

みょうにち、七夕

 帰宅が22時を過ぎる読書会というのは新鮮だ。それも、金曜日の夜、華金を華金として嗜むことのできる人生を、まさか私が享受できるなんて。  そんな読書会後の上気した…

太宰コサム
1か月前
5

ぎゃー。今年も半年が過ぎ去りましたってよ

 気付けば今年もすでに半年が過ぎ去ったそうです。んなばかな。歳を取る1年が経つまでは長かったなあと感じていたところだったが、今年も半年が過ぎたというのは、どえら…

太宰コサム
2か月前
3

「言葉責め」は退屈なセックスのはじまり

 私は週に一度、SEXに通っている。  嘘である。「SEX」は「筋トレ」に置き換えて読んでほしい。  昨年の9月20日以降、女と寝ていない。これは本当である。  このこ…

太宰コサム
2か月前
4

月曜が憂鬱なのは、日曜のイベントが楽しくて、傷付いて、心がすり減っているから

 現実での人との交流は、思いがけず、自分になかった視点を知って、驚いたり感心したりして、勉強になることもある。  ある人に触発され、自分一人では決して「やってみ…

太宰コサム
2か月前
6

基本的には仕事にはやりがいあるし、感謝もされてるポジションでいられてるから、不満はないんだけど、そういうコントロール不能、認知の外、にある男の無意識下の欲望、みたいなものに当てられる環境で生きていくのほんとつらい。つらいというかめんどいししんどい。。

太宰コサム
3か月前
2

他者(異性)に自己のアイデンティティを見出そうとしすぎだろ、って思う。派生しちまったけど、ようするに仕事でまで「女子と懇意にしやがって」みたいな中学時代に体感したあの中学坊主どもの飢えた眼差し、みたいなもん、この歳になってまで受けるとは思わなかった。だから巷の男って嫌いなんだよ。

太宰コサム
3か月前
2

GRAVITY開けば男女の話、好きな人が〜とか質問飛び交ってるけど。色情という名の本を書いておいて言うのもアレなんですが、みんなそれしか頭にないんか?って思う。パートナーの有無、異性への興味、そんなに大事ですか重要事項ですか……。男女、とか正直もうめんどくさい。

太宰コサム
3か月前
2

おれが女子社員とコミュニケートする理由って、嫌味のないユーモアがあったほうが円滑に仕事も進むから、という理由があってのことなんだけど、上司も男性社員も、嫉妬の目を向けるのまじでお門違いなんだけど。今日なんか露骨に一瞥をくれてきた男性社員いたけどさ、お前といっしょにすな。て話😓

太宰コサム
3か月前
3

基本的には上司、部下思いで気さくないい人なんだけど、仕事でこちらが知識浅くて相手はその領域熟知してて初歩的な尋ねることがあるときと、成果に直結するかもしれないプチイレギュラー事案が発生してるときと、女子社員と楽しげに(あくまで業務の内容)話したあと若干高圧的な態度口調になるの辛い

太宰コサム
3か月前
3

本が出ます。

太宰コサム
3か月前
3

近年野菜の「そこ捨てないでっ」みたいな提灯記事が激増しているきらいがあるが、あれは「節約」というワードによって解像度下げてピントぼかされてるだけであって、解像度上げていくとそれ「『貧乏』『貧困』な庶民・愚民どもへの対症療法」って書いてあるからな
おれはタイトル見るだけで毎度腹立つ

太宰コサム
3か月前
2

物欲と膝つき合わせて対話を試みる(長いのでPart.1)

 過去、「私は物欲があまりない」と度々書いてきた覚えがあるのだが、実のところ、それはまるっきりデタラメだ。  なぜそんな嘘を度々ついてきたのか。  折りに触れ、な…

太宰コサム
3か月前
2
瘤取り爺さんの隣家の爺さんと腰折雀の婆さんの隣家の婆さんに学ぶ、恋愛の教訓

瘤取り爺さんの隣家の爺さんと腰折雀の婆さんの隣家の婆さんに学ぶ、恋愛の教訓

 私は、生まれてこの方、物心ついてから、盛大な勘違いをしていたようだ。

 恋とはなんだろうか。それは昨今の恋愛市場を眺めていると、もはや「無形商材」なのではないか。
 いや、実のところそれは、今に始まったことではなく、文明社会が発展し、資本主義経済が現時点での「最適解」とされる社会の中では、「恋愛」というカテゴリーのシステム設計の中に、「無形商材」という項目が、あらかじめレンジスライダー(初期値

もっとみる
バナナフィッシュにうってつけの日

バナナフィッシュにうってつけの日

 シーモアは狂人だろうか。シビルとの会話は不自然だったろうか。足を見ていましたね、と海水浴客の女に難癖をつけたのは異常な言動だったろうか。

 かつてはいまほど時代背景や、彼がいわゆる第二次世界大戦からの帰還兵であり、PTSD患者だったことなどまったく知らなかった(思い至らなかった)わけだが、10代当時、読了後に彼のことを、頭がおかしいなどとは思わなかったと記憶している。

 それよりずっと、彼の

もっとみる
オフィスカジュアルという我が物顔で人権侵害してくる制度への口撃と抵抗、オフィスカジュアらない

オフィスカジュアルという我が物顔で人権侵害してくる制度への口撃と抵抗、オフィスカジュアらない

 オフィスカジュアルという言葉が社会を跋扈するようになったのはいつからだろうか。
 まったくの憶測だが、派遣という雇用制度が拡充され、中抜きピンハネ天国転職リクルートエージェントサービスが普及し、非正規雇用派遣社員が世の中に溢れたことと無関係ではないだろう。

 オフィスカジュアル。近年登場した「努力義務」と同じくらい言葉の響きにどことなく違和感を覚えるも、その違和感の正体を言語化できるほどには掴

もっとみる
物欲の雑草の土をほじくり返していたら、見栄という球根が見つかった、って話

物欲の雑草の土をほじくり返していたら、見栄という球根が見つかった、って話

 今現在頭の中にある欲しいものを暴露してやる。パンツ。これは、下着のことである。あ、ひとつひとつ説明していたら頭の中にあった欲しいものが一時的に忘れ去られてしまいそうなので、ひとまずほしいものだけを列挙する。(女性用下着ではないのであしからず)

 パンツ。(下着)パンツ。(オフィスカジュアル)サーキュレーター。会社に着ていける夏用の上の服。新しい本。

 待ってくれ。そんなはずはない。私は一人暮

もっとみる
みょうにち、七夕

みょうにち、七夕

 帰宅が22時を過ぎる読書会というのは新鮮だ。それも、金曜日の夜、華金を華金として嗜むことのできる人生を、まさか私が享受できるなんて。
 そんな読書会後の上気した気持ちのまま夜空をひとり仰いで帰路に着くのは、最高の贅沢だ。きっとこんな感覚を味わえるのは、人生でもそう多くは訪れないだろう。私はきっと、いまプリンで例えるなら、プリンの黄色い部分とカラメルソースが絶妙な具合に混ざり合い、「この味わいがベ

もっとみる
ぎゃー。今年も半年が過ぎ去りましたってよ

ぎゃー。今年も半年が過ぎ去りましたってよ

 気付けば今年もすでに半年が過ぎ去ったそうです。んなばかな。歳を取る1年が経つまでは長かったなあと感じていたところだったが、今年も半年が過ぎたというのは、どえらく早かった気がする。

 そんなわけで、今年自分の中で立てていた目標の進捗具合の振り返りをしてみたいと思う。
 「今年の抱負」みたいな形では誰にも表明していなかったのだけど、実は(実はでもないけど)今年やりたいことリスト、みたいなtodoを

もっとみる
「言葉責め」は退屈なセックスのはじまり

「言葉責め」は退屈なセックスのはじまり

 私は週に一度、SEXに通っている。

 嘘である。「SEX」は「筋トレ」に置き換えて読んでほしい。

 昨年の9月20日以降、女と寝ていない。これは本当である。

 このことは、「モテたい・モテる人と思われたい人間」である私からすると、あり得ない事態だ。どうしてそんなにも空白期間ができたのか――。

 セックスする快感より、ことが済んだあと、いつもより少しだけ、入念に一人でちんこ洗うタイムの虚無

もっとみる
月曜が憂鬱なのは、日曜のイベントが楽しくて、傷付いて、心がすり減っているから

月曜が憂鬱なのは、日曜のイベントが楽しくて、傷付いて、心がすり減っているから

 現実での人との交流は、思いがけず、自分になかった視点を知って、驚いたり感心したりして、勉強になることもある。
 ある人に触発され、自分一人では決して「やってみよう」などと思い立つことすらできなかったであろうことに、チャレンジするチャンスを得たり、それによって経験が培われたりする効用もあれば、いい意味での対抗心、「みんな頑張ってるんだな、おれも負けないようにいろんなこと頑張らなくちゃ」と刺激を受け

もっとみる

基本的には仕事にはやりがいあるし、感謝もされてるポジションでいられてるから、不満はないんだけど、そういうコントロール不能、認知の外、にある男の無意識下の欲望、みたいなものに当てられる環境で生きていくのほんとつらい。つらいというかめんどいししんどい。。

他者(異性)に自己のアイデンティティを見出そうとしすぎだろ、って思う。派生しちまったけど、ようするに仕事でまで「女子と懇意にしやがって」みたいな中学時代に体感したあの中学坊主どもの飢えた眼差し、みたいなもん、この歳になってまで受けるとは思わなかった。だから巷の男って嫌いなんだよ。

GRAVITY開けば男女の話、好きな人が〜とか質問飛び交ってるけど。色情という名の本を書いておいて言うのもアレなんですが、みんなそれしか頭にないんか?って思う。パートナーの有無、異性への興味、そんなに大事ですか重要事項ですか……。男女、とか正直もうめんどくさい。

おれが女子社員とコミュニケートする理由って、嫌味のないユーモアがあったほうが円滑に仕事も進むから、という理由があってのことなんだけど、上司も男性社員も、嫉妬の目を向けるのまじでお門違いなんだけど。今日なんか露骨に一瞥をくれてきた男性社員いたけどさ、お前といっしょにすな。て話😓

基本的には上司、部下思いで気さくないい人なんだけど、仕事でこちらが知識浅くて相手はその領域熟知してて初歩的な尋ねることがあるときと、成果に直結するかもしれないプチイレギュラー事案が発生してるときと、女子社員と楽しげに(あくまで業務の内容)話したあと若干高圧的な態度口調になるの辛い

近年野菜の「そこ捨てないでっ」みたいな提灯記事が激増しているきらいがあるが、あれは「節約」というワードによって解像度下げてピントぼかされてるだけであって、解像度上げていくとそれ「『貧乏』『貧困』な庶民・愚民どもへの対症療法」って書いてあるからな
おれはタイトル見るだけで毎度腹立つ

物欲と膝つき合わせて対話を試みる(長いのでPart.1)

物欲と膝つき合わせて対話を試みる(長いのでPart.1)

 過去、「私は物欲があまりない」と度々書いてきた覚えがあるのだが、実のところ、それはまるっきりデタラメだ。
 なぜそんな嘘を度々ついてきたのか。
 折りに触れ、なにかノスタルジイな心情の吐露を謀っているときに、「私はさほど物欲がない人間だ」「モノに対する執着がガキの時分から薄いのだ」などと宣い、そうした「無欲な人」というイメージを読者に植え付けることで、格好がつくといいますか、感傷的な気持ちのとき

もっとみる