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読書メモたち

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『伝え方が9割』 佐々木 圭一

『伝え方が9割』 佐々木 圭一

デザイナーさんがSNSでおすすめしていた本を見つけたので手に取った。イラストやデザインで受け手にどのように伝わるかをここ数年は考えることが多かったので、それに付随した「言葉」での伝え方にも興味があった。50ページくらいまでは著者が昔コミュニケーションが苦手で文章も書けなかったことや、「言葉」の伝え方の基礎がわかっていたらどんないいことがあるのかが語られていた。

最初の3ステップ

お願いや要求に

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『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー・ジョンソン

『チーズはどこへ消えた?』 スペンサー・ジョンソン

半年間の長い転職活動がひと段落して、3週間の休暇をもぎ取ったのでその合間にビジネス書にも手を出した。今回ももれなく図書館で借りてきたが、朝の1時間で読み切ってしまうくらいには短い。

あらすじ

高校のクラス会に参加した面々に1人が『チーズはどこに消えた?』の本を紹介するところから話は始まる。「この本を読んで、変化への見方が変わった」と言う彼の言葉に、仕事や人間関係、人生で悩む面々は興味津々。「そ

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『東京藝大 仏さま研究室』 樹原アンミツ

『東京藝大 仏さま研究室』 樹原アンミツ

出会い

身内に仏を彫ろうと専門学校に通った人がいたので、東京藝大にもそんな専門があるのかと気なった。寺社仏閣に行くことが好きで、神様や仏様と対面することはわりかし多い人生だ。博物館でも仏像にはお目にかかれるが、実際に薄暗いお堂の中からこちらを見つめられるのはやはり違う。自分だけをじっと見据えられているような、背筋の伸びるような、逆に縮み上がってしまうようなそんな荘厳さを感じる。

あらすじ

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『金木犀とメテオラ』 安壇 美緒

『金木犀とメテオラ』 安壇 美緒

出会い

カットとカラーを頼んだが、担当の美容師さんが引っ張りだこで中々進まない中見つけた1冊。夏だし、なんかキラキラした感じの本がいいなと各出版社の夏限定サイトを流し見していて装丁に惹かれた。ジャンバースカートの制服で駆ける淡い少女たちと、如何にも女の子を彷彿とさせるタイトルで即決。

あらすじ

東京出身の宮田佳乃は12歳の春、北海道の中高一貫校に入学した。秀才の宮田自身が望んだ学校ではないが

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『はじめての明晰夢』 松田英子

『はじめての明晰夢』 松田英子

夢を見る人はどのくらいいるだろうか。

毎晩とまではいかないが、月に2〜3回は確実に夢を見る。不思議な夢が多い私の夢は、人が目の前で死んでいくことも少なくない。もちろん私も刺されたりしているわけだが、咄嗟に「これは夢だ!」と言い聞かせて目を覚ましている。つい先日も滅多ざしにされる夢を見てしまった。泣きたい。夢の内容は鮮明で、時間が経ってもなかなか消えない。

そんな日は、朝から夢に出てきたキーワー

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『マリーアントワネットの日記』 吉川トリコ

『マリーアントワネットの日記』 吉川トリコ

*以下ネタバレを含みます

次に読む本に悩むと覗く、文学ユーチューバーに紹介されていた一冊。フランスの歴史を知っていても、知っていなくても1度は「マリーアントワネット」を聞いたことはあるのではなかろうか。

傲慢でわがまま、金を使いまくりフランスを破産に追い込んだとか。ドラマチックで豪華絢爛な彼女の人生は、死後も煌びやかに飾り立てられる。

いつも図書館で本を借りているが、この本は表紙がラブリーな

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『ハレルヤ!』重松清

『ハレルヤ!』重松清

*以下ネタバレを含みます。

あらすじアカネ・ハクブン・チャワン・カン・キョーコの五人は学生時代のバンド仲間。社会人になってすぐに解散してから、気づけば皆46歳になっていた。人生の後半戦。音楽に身を委ねて、未来を漠然と幸福に捉えていた青春時代とは違う日々に、皆鬱々としていた。そんなある日、ロック界の王様であるキヨシローが旅立った。伝説の男の死をきっかけに、五人は再会を果たすことになる。

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『ブロードキャスト』 湊かなえ

『ブロードキャスト』 湊かなえ

*以下ネタバレを含みます。たまに本を読む人間の雑多なメモ。

​あらすじ中学時代は陸上に打ち込んでいた圭祐は、あと一歩で全国大会を逃した。高校でも陸上をしようと思っていたが、入学してすぐに交通事故で走れなくなる。そんな圭祐の声に惚れ込んだ同級生の正也に、一緒に放送部に入ることを薦められる。脚本家を目指す正也の脚本で、放送部はコンテストに向けたラジオドラマの制作に挑戦するが・・・

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