おとうふ

フリーターから会社員になった。

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つまらない仕事

女ばっかりの職場でもう4年も働いている。 上司は田舎の土建親父ばかりで、女性軽視もパワハラもなんでもありの笑える会社だ。つい最近まで、同じ部署の5人のメンバーは「楽しく働く」を実践しているような気持ちのいい人たちばかりだった。 ワイワイしているのが気に入らない上司は、メンバーの解体に乗り出した。 別部署とのトレードと、会社の時短がきかないために退職するママさんを含めて3人がいなくなった。代わりに来た3人は必要最低限のコミュニケーションしかとらない。静かになった職場では暇を

    • 喧嘩

      サービス業のためなかなか取れない土日の連休を、同僚たちに無理を言って取った。今年最後の現場を、2ヶ月前に当選通知が来てから、それなりに楽しみにしていた。 いつも現場に一緒に行っていた母とライブ前日、チケット発券をした車の中で大喧嘩。 「もういい。行かない」 そんな言葉を予想もしていなくて動揺した。母はそのまま車を降りていった。母の行きたいから始まったライブ参戦で、帰ってから怒りのまま明日のために用意したうちわやキャリーを片付ける母。 推しグループ以外も出る合同ライブで

      • 飲み会はやっぱり行きたくない

        「久しぶりにみんなで会わない?」 高校の時の部活の部長が昔のグループラインを動かした。仕事や県外の子のことを考えて1ヶ月以上前から予定を立てる流れだった。まだまだ先だと思っていたが、すぐそこまで予定が来ていた。 正直めちゃくちゃ行きたくない。 2人以上で会って、楽しい想像ができない。致命的な陰キャ具合である。そもそもが忙しい。休みの日だし、やることもある。断ろうかとしている私に 「もう誘って貰えんかもよ」 と家族が言ってきた。それはそれで嫌だ。6000円のコース料理

        • 私の推しの子

          もう数年、KPOPのオタクをやらせてもらっているが、とあるアイドルご意見番のYouTubeを見ていて思ったことを書いていく。 私の推しはstraykidsという8人組のボーイズグループ。韓国アイドルならではのカムバを控えて、少しずつ新しいアルバムの情報が日々SNSに上がっている。今回、例のご意見番はこの新アルバムに絡んだメンバーたちの写真を見て、コメントしていた。 「6年目のアイドルがこの衣装・コンセプトはどうなん?」 私は彼らを推して3年目だが、そっかもう6年目なんだ

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          薄暗い湖

          薄暗い湖

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          会社の研修で「居残り」させられて、帰って泣いた話

          社会人2年目。 田舎のワンマン社長が経営する中小企業に勤めているが、この度の会社の研修で惨めな思いをしたので書き留める。 毎年年末になると、会社の1〜3年目が集められて年始に立てた目標が達成したかを報告する。文字にすると普通だが、この発表自体は3日間ある研修の最終日で、残りの2日間は違う。発表自体はパワポを使いながらで特に何がどうとは思わない。怠いが目標を立てることが悪ではないので、きちんと立てている。 問題は最初の2日間。 MG研修を知っている人はどのくらいいるんだろう

          会社の研修で「居残り」させられて、帰って泣いた話

          側湾症と整体

          私だけなのかも知れないが、整体が胡散臭すぎて通い続ける気持ちになれない。私は側湾症で、全体的に体のバランスが悪い。凝りや筋肉の異常も原因は、詰まるところ側湾症に行き着くのかも知れない。歪みや凝りを少しでも和らげ、側湾症を進行させない為に整体に通いたい。しかし来院してはモヤモヤして次回を予約することができない・・・・ 年齢は25歳。 成長の止まった骨が完全に真っ直ぐ元に戻るのは、手術しかないと思っている。だから「通い続けると真っ直ぐになる」だなんて言われると、それだけで信じ

          側湾症と整体

          舞台『ハリーポッターと呪いの子』

          田舎町から長時間の新幹線に揺られ、魔法を観に行った。今回は原作ファンの祖母も連れての観劇。薄い生地の黒い、秋らしい羽織を着た祖母はさながら魔法界の雰囲気。背中が曲がった前傾姿勢が魔女そのものだった。 ハリーポッターのキャストは主要な役で3人の日替わり。今回のハリーは向井理だった。以前観た向井理は、劇団新幹線の時代物。長い手足が殺陣にあまり活かされておらず、少し物足りない気持ちがしていた。ハリーにしてはスタイル抜群すぎるが、聞き取りやすいセリフ。不器用な父親の言い方や、会話の

          舞台『ハリーポッターと呪いの子』

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          午後、曇り

          午後、曇り

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          湿気とせせらぎ

          湿気とせせらぎ

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          濃い赤の空

          濃い赤の空

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          『東京藝大 仏さま研究室』 樹原アンミツ

          出会い 身内に仏を彫ろうと専門学校に通った人がいたので、東京藝大にもそんな専門があるのかと気なった。寺社仏閣に行くことが好きで、神様や仏様と対面することはわりかし多い人生だ。博物館でも仏像にはお目にかかれるが、実際に薄暗いお堂の中からこちらを見つめられるのはやはり違う。自分だけをじっと見据えられているような、背筋の伸びるような、逆に縮み上がってしまうようなそんな荘厳さを感じる。 あらすじ 修士課程の卒業制作で1体の仏像を模刻することになった、まひる・シゲ・アイリ・ソウス

          『東京藝大 仏さま研究室』 樹原アンミツ

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          8月の夕焼け

          8月の夕焼け

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          『金木犀とメテオラ』 安壇 美緒

          出会い カットとカラーを頼んだが、担当の美容師さんが引っ張りだこで中々進まない中見つけた1冊。夏だし、なんかキラキラした感じの本がいいなと各出版社の夏限定サイトを流し見していて装丁に惹かれた。ジャンバースカートの制服で駆ける淡い少女たちと、如何にも女の子を彷彿とさせるタイトルで即決。 あらすじ 東京出身の宮田佳乃は12歳の春、北海道の中高一貫校に入学した。秀才の宮田自身が望んだ学校ではないが、まだ12歳の彼女には受け入れるしかなかった。宮田は入学式の新入生挨拶をした人物

          『金木犀とメテオラ』 安壇 美緒

          INFPと人付き合い

          8月に入って、仕事以外のプライベートが忙しい。 わずかな休みが次々と、友人や同僚との時間でsold outしていく現実に頭を抱えている。「遊ぼう」と声をかけてもらえるだけ恵まれた人間だということは知っていて、贅沢な悩みである。 わかってはいても、心が重い。 「若いうちだよ。誘って貰えるうちが花」と家族に言われて渋々予定に沿って動くが、そんな気持ちで会われる相手にも申し訳ない。 同僚とのおしゃべりで、休みの日に何をして、どこに行くのかと聞かれる。毎度言葉に詰まる質問で、正

          INFPと人付き合い

          海でテンションが上がる人生

          「海に行かない?」 そんな同期のグループLINEに大いに動揺し、荷物番として参加しようと決意する25歳の夏。最後に海に浸かったのは18歳の頃。ブランクが凄すぎて慌てた私は、主催の子に入らないとダメかを聞いていた。結果、足ぐらいなら付けようかと思い、今は使ってないジム用のスイムパンツのみ履いて行こうとしている。色気もクソもない。 新しい水着を買う子もいるらしくて、意気込みのギャップがすごいだろう。しかし、これが私なのだ。ホクロが増えやすいので日焼けもしたくなければ、海に入っ

          海でテンションが上がる人生