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フリーター備忘録

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フレンチで働く day2

フレンチで働く day2

前回のnoteで無事(?)にフランス料理店のウェイターとして採用された私だが、今回はお仕事のあれこれを書いていきたい。

店には家から自転車で15分もかからないうちに着いてしまうため、初日に頂戴したナイスな制服は着ていく。ちなみに、他のアルバイトの子たちと同じスカートは断念し、グローバルワーク様の黒いパンツを合わせた。足元はローファーと、全身真っ黒で自転車に跨る。テロっテロのこのブラウスは生地のせ

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フレンチで働く day3

フレンチで働く day3

以前、フレンチの仕事を準備メインで書いたが、お客様と業務のことを少し残しておく。

私の働いたフレンチは、ランチの一番安いコースでも2000円のもの。普通のカフェで1500円のランチ食べるのなら、オードブルとメイン、デザートでちょっと贅沢な気分を味わうならもってこいのコース。ご来店されるのは、何処かのご婦人がたがほとんどではあるが。

case 1 マダム

客層の一番を占めていたのは、30代〜6

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フレンチで働く

フレンチで働く

夏が終わろうとしていた去年、8月最後の週。通り慣れた地元の図書館沿いの道を、母親の車に乗ってノロノロ走っていた。

「ほんとにここであっとるん?」

フランス国旗の揺れる店先に着地した。訳あって半年間ほぼ引きこもりみたいな生活をしていたため、外界が眩しい。

とりあえず、人間と喋らないとやばいな。と思い立ってネットの海を泳いで見つけたアルバイトは、個人経営のフランス料理店だった。その店の名前は後々

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限界就活生だった話

限界就活生だった話

※これは当時の苦しい気持ちを吐き出したものです。嫌なことを思い出させてしまうかもしれないので、ご理解の上読んでいただければ幸いです。

無機質な大阪のとある会議室で、おっちゃん2人を前に私は背筋を伸ばしていた。

「今までで1番の挫折ってなんですか」

この質問に当時、限界就活生だった私は

「今です」

と少し考えて答えた。これまで挫折らしい挫折を味わうことも無く、納得して進路を選んできた。しか

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