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つまらない仕事

女ばっかりの職場でもう4年も働いている。
上司は田舎の土建親父ばかりで、女性軽視もパワハラもなんでもありの笑える会社だ。つい最近まで、同じ部署の5人のメンバーは「楽しく働く」を実践しているような気持ちのいい人たちばかりだった。

ワイワイしているのが気に入らない上司は、メンバーの解体に乗り出した。

別部署とのトレードと、会社の時短がきかないために退職するママさんを含めて3人がいなくなった。代わりに来た3人は必要最低限のコミュニケーションしかとらない。静かになった職場では暇を持て余して宙を眺める時間が多い。

規則・ルール・上司のご機嫌伺いに忙しい他部署との連携と、そこから来た3人に馴染めずに毎日重い足で仕事に向かう。それが会社だと友人に言われた時は、大人はなんてつまらないんだと26歳にもなってかなり絶望した。心に蓋をしてみんなよく働けている。私はそれができない。

「それ面白いですね。やってみましょう」

なんでも試して、失敗して、時々成功して遊ぶように仕事をしていた数ヶ月前が懐かしい。好きなことを言おうものなら、すぐに告げ口をされて彼らが恐る『評価』が下がるらしい。そんなものは正直どうでもいい。尊敬しない人からの評価など嬉しくもなければ、痛くも痒くもない。


いろんな目的で皆仕事をしていると思うが、1日の大半、人生の大部分を費やして打ち込む仕事の時間がこんなにつまらないのは一大事である。もちろん惰性で仕事をする人もいるし、その分休みの自由が輝くのかもしれない。私はそんなに効率よくエネルギーを使えない。つまらないと感じる時間をどうにかしたい。今までのように集中する時はガッと集中して、他愛のない話を息抜きとアイデアの吐き出しにしてメリハリをつけて働きたい。私は欲張りなのか。今までがレアで貴重な時間だったのか。気持ちが沈んで職場に行くのに時間がかかる。

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