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『伝え方が9割』 佐々木 圭一

デザイナーさんがSNSでおすすめしていた本を見つけたので手に取った。イラストやデザインで受け手にどのように伝わるかをここ数年は考えることが多かったので、それに付随した「言葉」での伝え方にも興味があった。50ページくらいまでは著者が昔コミュニケーションが苦手で文章も書けなかったことや、「言葉」の伝え方の基礎がわかっていたらどんないいことがあるのかが語られていた。

最初の3ステップ

お願いや要求に「イエス」をもらうためには簡単な3つのステップで考えるとよいらしい。

  1. 自分の頭の中をそのまま言葉にしない

  2. 相手の頭の中を想像する

  3. 相手のメリットと一致するお願いを作る

1つ目は言わずもがな。これが有効な時もあるが、大抵はど直球勝負に勝つことはできない。2つ目は、相手が自身の要求に対して考えるだろう事柄を想像するということ。「デートしてください」だと「対して面識ない人とはめんどくさい」「甘いものが好き」など。3つ目は、それらの中から相手のメリットと、自分の「デートする」目的を一致させるお願いを作るということ。「人気のスイーツ店があるんだけど、行ってみない?」だと「イエス」が増える流れだ。


次の7つの切り口

2つ目の「相手の頭の中を想像する」では、相手に響くものを選択する必要がある。それに伴う7つの方法が紹介されていた。

  1. 相手の好きなこと

  2. 嫌いなこと回避

  3. 選択の自由

  4. 認められたい欲

  5. あなた限定

  6. チームワーク化

  7. 感謝

この内容を見たときに、今まで働いていた児童支援の現場で3年間やってきたことが重なった。1つ目は「出来立てをお持ちするので、4分間お待ちください」と例にあったが、「外でトランポリンしたいから、これすぐにやってしまおう」と言って当時はやる気を出していた。4つ目、5つ目もよく使っていた。上手くできていないことでも、「さすが〇〇くん。やっぱり違うね」と声をかけて目的の課題を渡すと気持ちよく取り組んでくれていた。7つ目は職場でもよく感じた。誰かに助けてもらったりことあるごとに「ありがとうございます」を言う方は本当に印象が良い。

2つ目に関しては、出先で度々目にする「いつも綺麗に使ってくださり、ありがとうございます」がわかりやすい。相手がする行動とは反対だったり、そうなりたくない言葉を置くことで「注意」「警戒」を示す方法が多い。



伝え方には隠れたルールのようなものがあり、それを意識して言葉を選ぶだけで格段に伝わる内容へと変化する。また、個人的にはどんな場面でも「どうやったら伝わるかな」と考えることが一番必要だとも思う。たかが仕事で必要最低限のことだけでもいいかもしれないが、対人である限り疎かにしたくない。

関係あるかわらないが、私は小学生の頃から大学生になるくらいまで嵐が好きだった。中でも二宮君が好きで、彼の軽快なトークとツッコミに憧れて、日常的にも「あ、ニノっぽいな今の」みたいな会話の場面が学生時代はよくあった。話の上手い人を真似てみるのも手っ取り早い。応用も効かせればその話術はもう自分のものなのだ。


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