きえフェルナンデス

北スペイン・カンタブリア州でライター+美容師をしています✂︎ 趣味は、ボクシングとおいし…

きえフェルナンデス

北スペイン・カンタブリア州でライター+美容師をしています✂︎ 趣味は、ボクシングとおいしいキムチを漬けること。 エッセイスト上原隆さんが好きで好きでたまらない。

記事一覧

固定された記事

きえフェルナンデスのプロフィールと執筆実績(2024年5月更新)

はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。 スペイン在住でライター兼美容師をしています、きえフェルナンデスといいます。取材・インタビュー記事を中心に、ヒト…

推し(推師)に会える奇跡を迎えてみえた感情のフェーズ

夢は「口に出してなんぼ」だと、色々なところで耳にしてきた。 今までも、口に出して行動したら希望が叶ったことが何度もあった。だからね、試しにまずは仲間の前で語って…

クリスマスキャロルが流れないところには……

モロッコ。 そこは、クリスマスに家族で集まることも恋人達が一緒に祝うこともジングルベルが鳴り響くこともない、魅惑の国。 2012年12月24日一般的にクリスマスイブと呼…

名物記者・近藤康太郎さん「名文は駄文の中からしか生まれない」イベントレポ

「三行で撃つ」の著者、近藤康太郎さんに撃たれたくて、オンライン文章講座に参加しました。 全2回あるうちの第1回目。朝日新聞の名物アンド名文記者の文章術は、余韻がす…

私がスペインで「出張美容師」になったのは、お客さまの「あなたが私の美容院」って言葉がきっかけだった

わたしは今、出張美容師をして生計を立てている。と、同時にライターの仕事もぽつりぽつりとしている。 以前読んだ、充紀さんの美容師について書いた記事の言葉が素敵で、…

「怖い」と思うことって、ただ「知らない」だけかもしれない

フェミニストって言葉が苦手だった。フェミニストが苦手という意味ではなくて、「○○ニスト」の響きに、横文字が苦手なわたしは、ただなんとなく怖さを感じていた。 ピア…

おじいちゃんのジャージを着て海を渡ったら、新世界の扉が開いた

「そんなとこ行ったら、首吊らなあかんわ」 洗い物をしながら、面倒くさそうに母は言った。わたしが、「2週間で50万円」するイギリスへの短期留学に行きたいと言ったから…

「怖いから、あえて居心地の悪い場所に」ハリウッドで輝く吉田理恵さんの多動力

「背が低いわたしだからこそ、伝えられることがある」 そんなメッセージを掲げ、2012年に日本代表としてミスアジア世界大会に出場し、当時日本人最高となる4位を受賞した…

何かを始めるのに年齢は関係ない

スペイン語で「Nunca es demasiado tarde.(ヌンカ エス デマシアド タルデ)」という言葉がある。 「何事も遅すぎることはない」 わたしが住むスペインでは、年齢に関係…

あの時ラオスでカナブンを食べていたら私の人生は変わっていたかもしれない

「カナブンなんて食べられない…」 昔、ラオスで揚げたカナブンを「美味しいから」とラオス人にすすめられたとき、わたしは「お腹いっぱいです」と丁寧に断った。 あのと…

Before/Afterを考えると文章は書きやすくなる【ライター中村洋太さんの教え】

去年の12月からライター中村洋太さんのコンサル生として、ライティングについてや、ライターとしてのマインドを学ばせていただいています。 同じコンサル生の池田あゆ里さ…

バルセロナでオンライン硬筆。田中さとみさんの「レールのない人生」

現在、バルセロナで、書道とオンライン硬筆を教えている田中さとみさん。彼女はなぜ、32歳で会社員を辞めて海外へ飛び出したのか。そしてなぜスペインに辿り着き、オンライ…

子どもを守れるようになりたいと、ボクシングを始めたらいいことしかなかった

いざというとき、わたしは子どもたちを守れるのか… Netflixで「パリ同時多発テロ事件:そのとき人々は」を見ていて、ふと思った。 「今のわたしだったら3分で力尽きる……

夕食時間が21時。なのになぜスペイン人は太らないのか?

スペインの夕食時間は21時。 詳しく言えば、21時から。22時以降なんて家もある。 なんなら23時からレストランに予約入れて…という人もいる。 夜遅い時間に食べると太る …

恐怖に怯えた3日間を過ごして気づいたこと

…38度9分。 体温計に映し出された数字を見た瞬間、わたしは、ムンクの「叫び」のような姿になった。 新年2日目の夜だった。 小さい頃からよく決まりごとのように、「お…

2021年わたしはリアル「天使にラブソングを2」を目指す

私は、本来ならば今頃、アメリカはコロラド州のデンバーという街に夫と6歳・3歳の娘と共に「本場のダンキンドーナッツは最高やな~」と言っている予定だったのですが、2020…

きえフェルナンデスのプロフィールと執筆実績(2024年5月更新)

きえフェルナンデスのプロフィールと執筆実績(2024年5月更新)

はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。

スペイン在住でライター兼美容師をしています、きえフェルナンデスといいます。取材・インタビュー記事を中心に、ヒト・コト・モノの物語に耳を傾け、文章を書いたり髪を切ったりしています。

(2023年10月よりライター名を早川きえから“きえフェルナンデス”に改名しました)

簡単なプロフィールできること・企画立案
・取材先へのアポイントメント
・取材(

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推し(推師)に会える奇跡を迎えてみえた感情のフェーズ

推し(推師)に会える奇跡を迎えてみえた感情のフェーズ

夢は「口に出してなんぼ」だと、色々なところで耳にしてきた。

今までも、口に出して行動したら希望が叶ったことが何度もあった。だからね、試しにまずは仲間の前で語ってみた……我が「推し」について。

  秘めていた想いを吐き出したのが2月。

調子に乗り出して、語りが止まらなくなったのは3月。

仲間は、私が早口で眼光開いてしゃべり出しても、「面白いね」「へえ、読んでみよ」などと言って、受け入れてくれ

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クリスマスキャロルが流れないところには……

クリスマスキャロルが流れないところには……

モロッコ。
そこは、クリスマスに家族で集まることも恋人達が一緒に祝うこともジングルベルが鳴り響くこともない、魅惑の国。

2012年12月24日一般的にクリスマスイブと呼ばれるその日、30歳の私はクリスマスツリーを見上げる代わりに、モロッコの観光都市マラケシュのフナ広場でひとり、蛇使いを眺めていた。

モロッコの国教はイスラム教のため、キリストの誕生をお祝いするクリスマスの文化はない。最近のことは

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名物記者・近藤康太郎さん「名文は駄文の中からしか生まれない」イベントレポ

名物記者・近藤康太郎さん「名文は駄文の中からしか生まれない」イベントレポ

「三行で撃つ」の著者、近藤康太郎さんに撃たれたくて、オンライン文章講座に参加しました。

全2回あるうちの第1回目。朝日新聞の名物アンド名文記者の文章術は、余韻がすさまじい。明日の第2回目に向け、復習もかねて心に命中した7発のポイントをまとめました。

講師:近藤康太郎さん
朝日新聞編集委員・日田支局長。名物&名文記者。
作家、評論家、百姓、猟師、私塾塾長でもある。
著書に「三行で撃つ<善く、生き

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私がスペインで「出張美容師」になったのは、お客さまの「あなたが私の美容院」って言葉がきっかけだった

私がスペインで「出張美容師」になったのは、お客さまの「あなたが私の美容院」って言葉がきっかけだった

わたしは今、出張美容師をして生計を立てている。と、同時にライターの仕事もぽつりぽつりとしている。

以前読んだ、充紀さんの美容師について書いた記事の言葉が素敵で、ずっと頭に残っていた。

美容業は、誰かの「特別な瞬間」に携わる職業だ。

実際に今まで美容師として、卒業、結婚、成人、プロポーズなどたくさんの「特別な瞬間」に携わってきた。

「美容師は、美容院という舞台に立つ役者だ!」

大阪で働いて

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「怖い」と思うことって、ただ「知らない」だけかもしれない

「怖い」と思うことって、ただ「知らない」だけかもしれない

フェミニストって言葉が苦手だった。フェミニストが苦手という意味ではなくて、「○○ニスト」の響きに、横文字が苦手なわたしは、ただなんとなく怖さを感じていた。

ピアニストだってアルピニストだって○○ニストだけど。ピアノ弾いて、登山して、ちっとも怖くないのに。なんでだろう……。

なんてことをフェミニストのパレードをぼーっと眺め、わたしは考えていた。



去る3月8日の国際女性デー。わたしの住む北

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おじいちゃんのジャージを着て海を渡ったら、新世界の扉が開いた

おじいちゃんのジャージを着て海を渡ったら、新世界の扉が開いた

「そんなとこ行ったら、首吊らなあかんわ」

洗い物をしながら、面倒くさそうに母は言った。わたしが、「2週間で50万円」するイギリスへの短期留学に行きたいと言ったからだ。

中学生だったわたしは、シングルマザーの母に無理を言って、英語の勉強をしたかったわけでも、それに値する将来を考えていたわけでもない。

何でもいいから、恋するディカプリオの近くに行きたかったのだ。

そもそもディカプリオがいるのは

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「怖いから、あえて居心地の悪い場所に」ハリウッドで輝く吉田理恵さんの多動力

「怖いから、あえて居心地の悪い場所に」ハリウッドで輝く吉田理恵さんの多動力

「背が低いわたしだからこそ、伝えられることがある」

そんなメッセージを掲げ、2012年に日本代表としてミスアジア世界大会に出場し、当時日本人最高となる4位を受賞した女性がいる。現在、ハリウッドで女優やモデル、ダンサーなどマルチに活動している吉田理恵さんだ。

18歳で日本を離れ、アメリカの大学を卒業。エンターテインメントの世界へ乗り込んだ。さまざまな職種でプロとして渡り歩く「マルチ・ポテンシャラ

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何かを始めるのに年齢は関係ない

何かを始めるのに年齢は関係ない

スペイン語で「Nunca es demasiado tarde.(ヌンカ エス デマシアド タルデ)」という言葉がある。

「何事も遅すぎることはない」

わたしが住むスペインでは、年齢に関係なく何歳であろうが何かしら新しいことを学び、挑戦している人が多い。

45歳でスキルアップのため大学に通い始めた知人や、ご近所の仲良しおじいさんは、70歳を過ぎてからも大学に通い哲学を学んでいた。

何かを始

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あの時ラオスでカナブンを食べていたら私の人生は変わっていたかもしれない

あの時ラオスでカナブンを食べていたら私の人生は変わっていたかもしれない

「カナブンなんて食べられない…」

昔、ラオスで揚げたカナブンを「美味しいから」とラオス人にすすめられたとき、わたしは「お腹いっぱいです」と丁寧に断った。

あのときのカナブン、どんな味だったんだろう…

ラオスで「蟲ソムリエ」として活動されている昆虫専門家へのインタビュー記事を読んで、ふとそんな思いが頭をよぎった。

記事の内容は、昆虫食のあれこれ。おすすめの昆虫だったり、昆虫食の多様性だったり

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Before/Afterを考えると文章は書きやすくなる【ライター中村洋太さんの教え】

Before/Afterを考えると文章は書きやすくなる【ライター中村洋太さんの教え】

去年の12月からライター中村洋太さんのコンサル生として、ライティングについてや、ライターとしてのマインドを学ばせていただいています。

同じコンサル生の池田あゆ里さんが、中村洋太さんから学んだことをまとめていらして。それをわたしは、舐めまわすように見ているのです。

わたしも毎回、「な~る~ほ~ど~」なアドバイスをいただきます。

そこで、過去のわたしだったら舐めまわして見たいであろう「コンサルで

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バルセロナでオンライン硬筆。田中さとみさんの「レールのない人生」

バルセロナでオンライン硬筆。田中さとみさんの「レールのない人生」

現在、バルセロナで、書道とオンライン硬筆を教えている田中さとみさん。彼女はなぜ、32歳で会社員を辞めて海外へ飛び出したのか。そしてなぜスペインに辿り着き、オンライン硬筆というユニークな事業を始めたのか。その経緯を取材した。

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こちらの記事は、「biz SPA! フレッシュ」様に寄稿いたしました。

加筆版は下記からご覧いただけます。

子どもを守れるようになりたいと、ボクシングを始めたらいいことしかなかった

子どもを守れるようになりたいと、ボクシングを始めたらいいことしかなかった

いざというとき、わたしは子どもたちを守れるのか…

Netflixで「パリ同時多発テロ事件:そのとき人々は」を見ていて、ふと思った。

「今のわたしだったら3分で力尽きる…まずい…」

運動から遠ざかってどのくらいの年月が経ったか…。

体力は地の底に沈み、階段を5段ほど駆け上がるだけでも息が切れる。筋力に関しては絶滅していた。

そんなわけで、今まで気になるけど始める勇気のなかったボクシングを始

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夕食時間が21時。なのになぜスペイン人は太らないのか?

夕食時間が21時。なのになぜスペイン人は太らないのか?

スペインの夕食時間は21時。

詳しく言えば、21時から。22時以降なんて家もある。
なんなら23時からレストランに予約入れて…という人もいる。

夜遅い時間に食べると太る

スペインに来るまでは、全世界の常識的な認識だと思っていた。

日本では、農林水産省も「夜遅い食事は肥満を招く」と言っている。

毎日21時以降に夕飯をとっているスペイン人だが。肥満だ、これは大変だ。というほど太っている人はそ

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恐怖に怯えた3日間を過ごして気づいたこと

恐怖に怯えた3日間を過ごして気づいたこと

…38度9分。

体温計に映し出された数字を見た瞬間、わたしは、ムンクの「叫び」のような姿になった。
新年2日目の夜だった。

小さい頃からよく決まりごとのように、「お正月インフルエンザ」をこじらすことがある。
あ、またインフルエンザになっちゃったか、と思いたかった。
思いたかったが、今回は状況が違う。
2021年はじまってまだ2日。

これは、どっちだ。一か八か。丁か半か。
インフルエンザか。

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2021年わたしはリアル「天使にラブソングを2」を目指す

2021年わたしはリアル「天使にラブソングを2」を目指す

私は、本来ならば今頃、アメリカはコロラド州のデンバーという街に夫と6歳・3歳の娘と共に「本場のダンキンドーナッツは最高やな~」と言っている予定だったのですが、2020年突如として世界中をパニックにさせたメキシコのビールと同じ名前のコからはじまる3文字のあのウイルスの出現で、予定としていた夫のアメリカでの仕事が全て白紙になり、私たちは今まで通り、スペインのマドリードでもバルセロナでもない日本人もアジ

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