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「センス」の正体を本気で考えてみた。
「あの選手はセンスがあるから強い。」
「やっぱりセンスがある選手は違う。」
「結局のところ、センスには勝てない。」
僕はそんな言葉を何百回と聞いてきた。
でも僕は「センス」を勝てない理由にはしたくなかった。
『センスとは何なのか。』
それは僕の競技人生を通して最も重要な意味を持つ疑問になった。僕にとって、彼らと本気で戦うということは、彼らのセンスと真正面から向き合うことだった。そうして考え
しっかりと好感の持てる容器に。
「競技から引退した後、自分には何が残るか?」
ここ数年、ずっと考え続けてきた問いだ。
引退して2ヶ月。ほとんど全てのリソースを競技に注ぎ込んできた自分に何が残っただろうか。
キャリアという観点で考えてみよう。
プレス工業陸上部では、ある程度業務を任せていただきながら、競技をする環境を整えてもらっていた。(あまり好きな言葉ではないが)デュアルキャリアを歩んでいた形になる。つまり、片方のキャリ
引退レースのお知らせ
タイトルにもある通り、8/27の北海道マラソンをもって競技を引退します。
自分の中では、今年の東日本実業団駅伝でのリベンジ、冬のマラソンにチャレンジしたいと考えていましたが、望む結果とはなりませんでした。正直に言って、不完全燃焼です。
ただ一方で、僕の希望を受け入れて下さり、最後に北海道マラソンに出場することになりました。この機会を含めて、今まで大した結果が残せなかったのにも関わらず、プレス工
『熟達論』を読んで僕が考えたこと
為末大さんの新著『熟達論』を読みました。凄まじい読書体験でした。このnoteでは本書の内容を踏まえて、アスリートの端くれであり、長距離ランナーである自分が考えたことを書いていこうと思います。
本書の要約本書は、為末さんがアスリートとしての経験を通じて、”人間がどのように学んでいるか”を5つのプロセス(遊・型・観・心・空)に分けて紹介している。
遊
純粋に遊びを楽しむように、思い切り動かす、面白
ずっと敬遠していたウェイトトレーニングを7ヶ月続けてみて僕が考えたこと
僕は2021年12月にパーソナルでウェイトトレーニング(以下、WT)を始め、現在(2022年7月)まで約7ヶ月継続しています。
当時、足首の痛みや違和感がなかなか無くならず、負のスパイラルを抜け出せずにいました。そのような足の痛みを無くして、ケガを防ぐための一つの取り組みとしてWTを始めたわけです。
結論から言うと、(因果関係はさておき)足の痛みはほとんど無くなり、レースに出場できるまで回復す
2021振り返りとか、抱負とか
今回は2021年の振り返りと2022年の抱負として、一番辛かった時期の朝の風景をエッセイとして書いてみました。ちょっと際どいことを書いているので誰でも読めるようにするのはちょっとなぁと思い、初めて有料記事(100円)にしました。
ご興味ある方、応援して下さる方はご購入頂けるととても嬉しいです。
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きっと僕はスポーツから贈与を受け取ってきた
今まで僕は選手として20年以上走り続けてきた。そうして今も走り続けている。
どうしてそこまで夢中になれるのか。その理由は自分でもよく分からない。
きっとスポーツには何か不思議な力があるのだろう。それにスポーツ(陸上競技)によって、僕という人間のほとんどが形作られてきたような気がする。
では僕が「スポーツから受け取ってきたもの」とは何なのか。
今回はそれを「スポーツの2つの側面」に分けて考え
「走ることが楽しい」と言えなくなったら
「その年齢までよく競技を続けているね」
「よほど走ることが好きなんだね」
最近そんなことを言われる機会が増えた。
僕としては好き嫌いとは関係なく、(登りたいと思う)高みを目指す姿勢が昔から変わっていないだけだ。チャンスがある限り、それは変わらない気がする。
だだその一方で、いつからか走ることを「好きです」「楽しいです」とは素直に言えなくなった。
「走ることは好きか?楽しいか?」
その問い
アンドロイドは世界最速のランナーになる夢を見るか?
今回は、哲学者・歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が予言した、「アルゴリズムによって支配される近未来の世界」を参考に「究極の速さを求めるエリートランナーは一体どうなっていくのか?」を妄想してみました。
“あくまでエンターテインメントとして”、お読み頂ければ幸いです。
(*このnoteは2021年1月現在に書かれたものです。)
ハラリ氏によれば、近い将来、ITとバイオテクノロジーの進化によって
アスリートこそ、自分の強みを知れ
さて皆さま、ストレングス・ファインダーをご存知でしょうか。日本語に直訳すると、Strength(強みを) Finder(見つけるもの)。
ストレングス・ファインダーは、“自分の「強み」を理解して活かすこと”を目的として作られた、ビジネス界では有名な自己分析ツールです。現在、なんと世界で2400万人以上がストレングス・ファインダーのテストを受けられているそうです。
僕は、アスリートこそ、このスト
凡人が「天才に勝つための戦い方」を必死になって考えてみた。
『自分に能力がないなんて決めて、引っ込んでしまっては駄目だ。なければなお良い。今まで世の中で能力とか才能なんて思われていたものを超えた、決意の凄みを見せてやるというつもりでやればいいんだよ。』(岡本太郎)
僕にとっての決意とは、「センスの正体」を徹底的に考え、天才と呼ばれる人たちに真正面から勝負を挑むということだった。
そこで今回は、「センスの正体」である「身体を思い通りに動かす技術」を向上さ