倉持 江弥 Koya Kuramochi

東京都府中市のスポーツ整体院ストレッチ&コンディショニングめんてなを運営しているトレー…

倉持 江弥 Koya Kuramochi

東京都府中市のスポーツ整体院ストレッチ&コンディショニングめんてなを運営しているトレーナーの倉持です。アメフトチームでのトレーナーなどもしています。バイオメカニクスをどのようにトレーニングに活かしていくか、などをテーマにしています。

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記事一覧

Re-vive Trainer and Therapist Camp実行委員の裏側 vol.1 はじまり

Re-Viveの真木さんが中心となって、2021年からスタートしたTrainer and Therapist Camp。コンディショニングの中でも最も大切と考えている「動く」をテーマに、認知面への…

思考のクセを見直すアンラーンという考え方

最近はビジネス系の書籍をあえて読まないようにしていましたが、新年となりまた新たに読み進めていこうかなと思った矢先に知り合いが紹介していた一冊です。 アンラーン …

レッドフラッグって知ってる?

レッドフラッグ。医療の現場では、 見逃してはいけない疾患を示唆する兆候や症状 を意味しています。 なぜ、この知識を持っておかないといけないのか。 これはクライアン…

身体がかたいって結局どこがかたいのか?

よく身体がかたいから怪我をしやすいとか、腰痛になるとか言いますよね。確かに身体がかたいことで起きる弊害もありますが、身体が柔らかいことで起きる弊害ももちろんあり…

3ヶ月間のバイオメカニクス基礎講座で伝えたかったこと

9月〜11月末まで13週間におよぶバイオメカニクスの基礎講座が無事におわりました。最終的には34名の方にご参加いただき、バイメカへの関心の高さがうかがえます。 タイト…

オンラインコースを作成するためのプラットフォーム

コロナもようやく落ち着いてきて、生活環境も以前のように戻ってきた感じですね。当時はオンライン化をするべく取り組んでいた方も多かったはず。 が、やっぱりオンライン…

バイオメカニクスを学ぶことでわかること

バイオメカニクスというと、モーメントとかベクトルといった力学的な要素が入ってくるので拒否反応を示す方も多いように感じます。これまで10年以上バイオメカニクスの講義…

90日のサイクルを意識すると意外とうまくいく

日々の業務で追われる中でも、やるべきこと、やっておいた方がいいこと、そんなに急じゃないけどやれたらいいこと、など様々なタスクがあると思います。 朝起きたら今日一…

抄読会も一期一会

医療の世界では当たり前のように行われている文献抄読会。大学院にいた頃は毎日のように文献を読みあさり、発表をしては先生や先輩にボコボコに愛のムチをいただいてようや…

音声配信始めました

突然ですがstand.fmで音声配信を始めました。 きっかけとしては移動中の車でひさびさにstand.fmの音声配信を聴いたことでしょうか。トレーナーとしてご活躍されている弘田…

[オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイズ指導前後における筋活動と足圧の変化について(8人分の全データ公開…

3月26日から約1ヶ月半ほどかけて、個人的に実験を行いました。実験をしようと思った経緯は、妻の足の動きが気になったことへの興味からです。妻の足の状態としては、 その…

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ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

ベンチプレスの理想は、横から見たときにバーベルの真下に肘がある状態でプレスをすること。前腕は床から垂直にバーベルに向かっているポジションが力のロスなく持ち上げら…

コンディショニングって人によって捉え方が全然違う。マッサージやストレッチもコンディショニングだし、体の調整もあればトレーニングもコンディショニングの一つ。どちらかというとアメリカやヨーロッパのコンディショニングはトレーニング、日本だとマッサージやストレッチという印象。

背屈位でのタオルギャザーは外在筋に、底屈位でのタオルギャザーは内在筋に効くというのは理屈ではわかる。けど自分でやっている感じでは底屈位で行った方がアキレス腱周囲のギュッとする感じが大きい。これはまた別の問題なのか?筋電つけてみてはかってみよう。どの筋だ?

肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

テコの作用をトレーニングに応用すると、どのような変化を感じることができるか。トレーニングはまさに物理そのものなので、闇雲にやるよりも力のかかり方を考えておくと格…

OPEN LAB #1を開催するにあたっての経緯について

トレーナーとして現場に出ながらも体の中でどんな変化が出ているか、という興味が絶えず、仕事をしながら大学院に通うことにしたのが2007年。 そこから文献などを調べるク…

Re-vive Trainer and Therapist Camp実行委員の裏側 vol.1 はじまり

Re-vive Trainer and Therapist Camp実行委員の裏側 vol.1 はじまり

Re-Viveの真木さんが中心となって、2021年からスタートしたTrainer and Therapist Camp。コンディショニングの中でも最も大切と考えている「動く」をテーマに、認知面へのアプローチや神経可塑性を強化するアプローチ、身体の構造を自覚するためのflowや段階的な習得方法を学ぶことができるキャンプです。

私は2024年1月に行われた第4回に初めて参加したわけですが、とにかく楽

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思考のクセを見直すアンラーンという考え方

思考のクセを見直すアンラーンという考え方

最近はビジネス系の書籍をあえて読まないようにしていましたが、新年となりまた新たに読み進めていこうかなと思った矢先に知り合いが紹介していた一冊です。

アンラーン

聞き慣れない言葉だったので気になりました。要は自分が持っている思考のクセやパターンを取り除いて柔軟な発想ができるように頭のスペースを広げておきましょう、という話しです。

非常に読み進めやすく、頭にも入りやすい一冊でした。特に経験を重ね

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レッドフラッグって知ってる?

レッドフラッグって知ってる?

レッドフラッグ。医療の現場では、
見逃してはいけない疾患を示唆する兆候や症状
を意味しています。

なぜ、この知識を持っておかないといけないのか。

これはクライアントを守るためだけではなく、私たち自身を守るためでもあります。

人の健康のためにできることはなんでもやりたい。トレーナーやセラピストなど、身体に関わっる仕事をされている方は誰もがそういった思いでセッションに臨んでいるはずです。

とこ

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身体がかたいって結局どこがかたいのか?

身体がかたいって結局どこがかたいのか?

よく身体がかたいから怪我をしやすいとか、腰痛になるとか言いますよね。確かに身体がかたいことで起きる弊害もありますが、身体が柔らかいことで起きる弊害ももちろんあります。身体が柔らかい人の方がケガをしやすくなることだって考えられます。

逆に身体がかたいことで反発力を得やすくなるので、いいパフォーマンスを出せることが多いです。足が速い選手、ジャンプ力がある選手はだいたい身体がかたい印象があります。

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3ヶ月間のバイオメカニクス基礎講座で伝えたかったこと

3ヶ月間のバイオメカニクス基礎講座で伝えたかったこと

9月〜11月末まで13週間におよぶバイオメカニクスの基礎講座が無事におわりました。最終的には34名の方にご参加いただき、バイメカへの関心の高さがうかがえます。

タイトルは【Biomechanics for Real Life】。力学的な解説はもちろんのこと、立つ・座る・歩くといった日常動作から、力と動きの関係性をひもといていきました。

単純にバイオメカニクスというと学問的な部分が大きく、実生活

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オンラインコースを作成するためのプラットフォーム

オンラインコースを作成するためのプラットフォーム

コロナもようやく落ち着いてきて、生活環境も以前のように戻ってきた感じですね。当時はオンライン化をするべく取り組んでいた方も多かったはず。

が、やっぱりオンライン化は準備することがたくさんあるし、なかなか上手くいかないこともあるので結局オンライン化を諦めてこれまで通りの働き方になっているんじゃないでしょうか。

私自身は当時オンライン化をしたものをベースに、今もオンラインでの仕事を続けることができ

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バイオメカニクスを学ぶことでわかること

バイオメカニクスを学ぶことでわかること

バイオメカニクスというと、モーメントとかベクトルといった力学的な要素が入ってくるので拒否反応を示す方も多いように感じます。これまで10年以上バイオメカニクスの講義をしてきた中で、「物理は苦手だから」「論文とか難しくて」ということを何度も聞いてきました。

ただ、これってバイオメカニクスのほんの一部のことで、もっともっと大切な部分をおろそかにしてしまっているからなんですよね。そもそもバイオメカニクス

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90日のサイクルを意識すると意外とうまくいく

90日のサイクルを意識すると意外とうまくいく

日々の業務で追われる中でも、やるべきこと、やっておいた方がいいこと、そんなに急じゃないけどやれたらいいこと、など様々なタスクがあると思います。

朝起きたら今日一日どんなことを達成したいか、夜寝る前に今日はどんなことに取り組むことができたか。毎日そんなふうにして目標をクリアしながら大きな目標に臨むことができたらいいですが、正直そこまで徹底して行うというのがストレスになっていました。

もちろん目標

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抄読会も一期一会

抄読会も一期一会

医療の世界では当たり前のように行われている文献抄読会。大学院にいた頃は毎日のように文献を読みあさり、発表をしては先生や先輩にボコボコに愛のムチをいただいてようやく自分の論文を完成させた思い出が蘇る。

一人で文献を読みあさっていると、基本的には自分が関心を向けているテーマ、興味があるテーマのことを中心に調べることが多い。今ある知見をさらに深掘りしていくイメージだろうか。

そのため、手元にある文献

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音声配信始めました

音声配信始めました

突然ですがstand.fmで音声配信を始めました。

きっかけとしては移動中の車でひさびさにstand.fmの音声配信を聴いたことでしょうか。トレーナーとしてご活躍されている弘田さんの音声配信はさまざまな角度から話しを展開されるので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

その中で感じたのは、音声だけの方が得られた情報を咀嚼して思考の整理をするのに向いているのかな、ということ。

動画を見るとな

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[オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイズ指導前後における筋活動と足圧の変化について(8人分の全データ公開)

[オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイズ指導前後における筋活動と足圧の変化について(8人分の全データ公開)

3月26日から約1ヶ月半ほどかけて、個人的に実験を行いました。実験をしようと思った経緯は、妻の足の動きが気になったことへの興味からです。妻の足の状態としては、

その日も何気ない会話からそんな話しをしていましたが、たまたま表面筋電計と足圧計が手元にあったので足のデータを取らせてもらいました。歩行とつま先立ちとの関係性や長腓骨筋や長母趾屈筋との活動との関係から長腓骨筋に筋電計をつけて。

足圧計から

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ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

ベンチプレスの理想は、横から見たときにバーベルの真下に肘がある状態でプレスをすること。前腕は床から垂直にバーベルに向かっているポジションが力のロスなく持ち上げられます。

ところが、どう指導をしても腕が開きすぎてしまったり脇を絞りすぎてしまってバーベルと肘との位置関係があまり理想的にならないこともあります。

●胸椎の伸展が甘くて胸が立たない
●力の入れどころがつかめていない
●上肢のアライメント

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コンディショニングって人によって捉え方が全然違う。マッサージやストレッチもコンディショニングだし、体の調整もあればトレーニングもコンディショニングの一つ。どちらかというとアメリカやヨーロッパのコンディショニングはトレーニング、日本だとマッサージやストレッチという印象。

背屈位でのタオルギャザーは外在筋に、底屈位でのタオルギャザーは内在筋に効くというのは理屈ではわかる。けど自分でやっている感じでは底屈位で行った方がアキレス腱周囲のギュッとする感じが大きい。これはまた別の問題なのか?筋電つけてみてはかってみよう。どの筋だ?

肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

テコの作用をトレーニングに応用すると、どのような変化を感じることができるか。トレーニングはまさに物理そのものなので、闇雲にやるよりも力のかかり方を考えておくと格段に効果が上がります。

シーソーの形をしたテコよりも、片方が壁に固定された棒をイメージした方が回転作用はわかりやすいでしょう。

今回はサイドレイズについて。

サイドレイズは三角筋の中部線維を鍛えるためのトレーニングで、肘は伸ばし切るよ

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OPEN LAB #1を開催するにあたっての経緯について

OPEN LAB #1を開催するにあたっての経緯について

トレーナーとして現場に出ながらも体の中でどんな変化が出ているか、という興味が絶えず、仕事をしながら大学院に通うことにしたのが2007年。

そこから文献などを調べるクセもついて、大学院の修士課程が修了した後も自分なりに研究っぽいことをするために筋電計や足圧計を購入しました。

仕事もだいぶ落ち着いてきたので、3月から少しずつ実験をスタート。今回のテーマは「足関節の不安定性を有する方へのエクササイズ

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