倉持 江弥 Koya Kuramochi

東京都府中市のスポーツ整体院ストレッチ&コンディショニングめんてなを運営しているトレー…

倉持 江弥 Koya Kuramochi

東京都府中市のスポーツ整体院ストレッチ&コンディショニングめんてなを運営しているトレーナーの倉持です。アメフトチームでのトレーナーなどもしています。バイオメカニクスをどのようにトレーニングに活かしていくか、などをテーマにしています。

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  • トレーニング

    ただただトレーニングの話し

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    ビジネスを効率的に進めていくためのヒント

  • 筋トレすきま日記

    筋トレをしているときや、歩いているときにフッと思いついたことをサラサラっとまとめています。

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    以前、プロフットボールチームと契約してハワイに住んでいた時に起きた事件簿的なまとめです。

最近の記事

思考のクセを見直すアンラーンという考え方

最近はビジネス系の書籍をあえて読まないようにしていましたが、新年となりまた新たに読み進めていこうかなと思った矢先に知り合いが紹介していた一冊です。 アンラーン 聞き慣れない言葉だったので気になりました。要は自分が持っている思考のクセやパターンを取り除いて柔軟な発想ができるように頭のスペースを広げておきましょう、という話しです。 非常に読み進めやすく、頭にも入りやすい一冊でした。特に経験を重ねていくごとに自分の思考パターンは限定的になりやすい。なんとなく伸び悩んでいるな、

    • レッドフラッグって知ってる?

      レッドフラッグ。医療の現場では、 見逃してはいけない疾患を示唆する兆候や症状 を意味しています。 なぜ、この知識を持っておかないといけないのか。 これはクライアントを守るためだけではなく、私たち自身を守るためでもあります。 人の健康のためにできることはなんでもやりたい。トレーナーやセラピストなど、身体に関わっる仕事をされている方は誰もがそういった思いでセッションに臨んでいるはずです。 ところが、良かれと思ってやったことがクライアントをケガさせてしまい後遺症に苦しんでし

      • 身体がかたいって結局どこがかたいのか?

        よく身体がかたいから怪我をしやすいとか、腰痛になるとか言いますよね。確かに身体がかたいことで起きる弊害もありますが、身体が柔らかいことで起きる弊害ももちろんあります。身体が柔らかい人の方がケガをしやすくなることだって考えられます。 逆に身体がかたいことで反発力を得やすくなるので、いいパフォーマンスを出せることが多いです。足が速い選手、ジャンプ力がある選手はだいたい身体がかたい印象があります。 さて、ここで言う身体がかたいってどこのことをさしていますか? 筋肉?関節?それと

        • 3ヶ月間のバイオメカニクス基礎講座で伝えたかったこと

          9月〜11月末まで13週間におよぶバイオメカニクスの基礎講座が無事におわりました。最終的には34名の方にご参加いただき、バイメカへの関心の高さがうかがえます。 タイトルは【Biomechanics for Real Life】。力学的な解説はもちろんのこと、立つ・座る・歩くといった日常動作から、力と動きの関係性をひもといていきました。 単純にバイオメカニクスというと学問的な部分が大きく、実生活やトレーニング指導に結びつけられないという話しを聞くことが多いです。 ◉モーメ

        思考のクセを見直すアンラーンという考え方

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        記事

          オンラインコースを作成するためのプラットフォーム

          コロナもようやく落ち着いてきて、生活環境も以前のように戻ってきた感じですね。当時はオンライン化をするべく取り組んでいた方も多かったはず。 が、やっぱりオンライン化は準備することがたくさんあるし、なかなか上手くいかないこともあるので結局オンライン化を諦めてこれまで通りの働き方になっているんじゃないでしょうか。 私自身は当時オンライン化をしたものをベースに、今もオンラインでの仕事を続けることができています。もちろんパーソナルトレーナーとして対面での仕事も行っていますが。 オ

          オンラインコースを作成するためのプラットフォーム

          バイオメカニクスを学ぶことでわかること

          バイオメカニクスというと、モーメントとかベクトルといった力学的な要素が入ってくるので拒否反応を示す方も多いように感じます。これまで10年以上バイオメカニクスの講義をしてきた中で、「物理は苦手だから」「論文とか難しくて」ということを何度も聞いてきました。 ただ、これってバイオメカニクスのほんの一部のことで、もっともっと大切な部分をおろそかにしてしまっているからなんですよね。そもそもバイオメカニクスをなんのために学ぶのか。ここが明確になっていないから、細かいところばかりに目がい

          バイオメカニクスを学ぶことでわかること

          90日のサイクルを意識すると意外とうまくいく

          日々の業務で追われる中でも、やるべきこと、やっておいた方がいいこと、そんなに急じゃないけどやれたらいいこと、など様々なタスクがあると思います。 朝起きたら今日一日どんなことを達成したいか、夜寝る前に今日はどんなことに取り組むことができたか。毎日そんなふうにして目標をクリアしながら大きな目標に臨むことができたらいいですが、正直そこまで徹底して行うというのがストレスになっていました。 もちろん目標設定や一日の行動指針などを確認しながら日々のタスクに取り組むことは大事です。大事

          90日のサイクルを意識すると意外とうまくいく

          抄読会も一期一会

          医療の世界では当たり前のように行われている文献抄読会。大学院にいた頃は毎日のように文献を読みあさり、発表をしては先生や先輩にボコボコに愛のムチをいただいてようやく自分の論文を完成させた思い出が蘇る。 一人で文献を読みあさっていると、基本的には自分が関心を向けているテーマ、興味があるテーマのことを中心に調べることが多い。今ある知見をさらに深掘りしていくイメージだろうか。 そのため、手元にある文献も似たようなものになってくるし、著者やタイトルを見るだけである程度の予測がつくよ

          音声配信始めました

          突然ですがstand.fmで音声配信を始めました。 きっかけとしては移動中の車でひさびさにstand.fmの音声配信を聴いたことでしょうか。トレーナーとしてご活躍されている弘田さんの音声配信はさまざまな角度から話しを展開されるので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。 その中で感じたのは、音声だけの方が得られた情報を咀嚼して思考の整理をするのに向いているのかな、ということ。 動画を見るとなると目と耳で情報を得るためかなり集中しないと自分の中で咀嚼しきれないし、情報量と

          音声配信始めました

          [オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイズ指導前後における筋活動と足圧の変化について(8人分の全データ公開)

          3月26日から約1ヶ月半ほどかけて、個人的に実験を行いました。実験をしようと思った経緯は、妻の足の動きが気になったことへの興味からです。妻の足の状態としては、 その日も何気ない会話からそんな話しをしていましたが、たまたま表面筋電計と足圧計が手元にあったので足のデータを取らせてもらいました。歩行とつま先立ちとの関係性や長腓骨筋や長母趾屈筋との活動との関係から長腓骨筋に筋電計をつけて。 足圧計から見ていくと、右と左の荷重バランスは平均で4:6になっています。左足で蹴れないから

          有料
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          [オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイ…

          ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

          ベンチプレスの理想は、横から見たときにバーベルの真下に肘がある状態でプレスをすること。前腕は床から垂直にバーベルに向かっているポジションが力のロスなく持ち上げられます。 ところが、どう指導をしても腕が開きすぎてしまったり脇を絞りすぎてしまってバーベルと肘との位置関係があまり理想的にならないこともあります。 ●胸椎の伸展が甘くて胸が立たない ●力の入れどころがつかめていない ●上肢のアライメント異常 などが原因として挙げられますが、そうなってくるとどれだけ意識しろと言った

          ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

          コンディショニングって人によって捉え方が全然違う。マッサージやストレッチもコンディショニングだし、体の調整もあればトレーニングもコンディショニングの一つ。どちらかというとアメリカやヨーロッパのコンディショニングはトレーニング、日本だとマッサージやストレッチという印象。

          コンディショニングって人によって捉え方が全然違う。マッサージやストレッチもコンディショニングだし、体の調整もあればトレーニングもコンディショニングの一つ。どちらかというとアメリカやヨーロッパのコンディショニングはトレーニング、日本だとマッサージやストレッチという印象。

          背屈位でのタオルギャザーは外在筋に、底屈位でのタオルギャザーは内在筋に効くというのは理屈ではわかる。けど自分でやっている感じでは底屈位で行った方がアキレス腱周囲のギュッとする感じが大きい。これはまた別の問題なのか?筋電つけてみてはかってみよう。どの筋だ?

          背屈位でのタオルギャザーは外在筋に、底屈位でのタオルギャザーは内在筋に効くというのは理屈ではわかる。けど自分でやっている感じでは底屈位で行った方がアキレス腱周囲のギュッとする感じが大きい。これはまた別の問題なのか?筋電つけてみてはかってみよう。どの筋だ?

          肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

          テコの作用をトレーニングに応用すると、どのような変化を感じることができるか。トレーニングはまさに物理そのものなので、闇雲にやるよりも力のかかり方を考えておくと格段に効果が上がります。 シーソーの形をしたテコよりも、片方が壁に固定された棒をイメージした方が回転作用はわかりやすいでしょう。 今回はサイドレイズについて。 サイドレイズは三角筋の中部線維を鍛えるためのトレーニングで、肘は伸ばし切るよりも軽く曲げた方が肘にかかるストレスを減らすことができます。関節を伸ばすとロック

          肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

          OPEN LAB #1を開催するにあたっての経緯について

          トレーナーとして現場に出ながらも体の中でどんな変化が出ているか、という興味が絶えず、仕事をしながら大学院に通うことにしたのが2007年。 そこから文献などを調べるクセもついて、大学院の修士課程が修了した後も自分なりに研究っぽいことをするために筋電計や足圧計を購入しました。 仕事もだいぶ落ち着いてきたので、3月から少しずつ実験をスタート。今回のテーマは「足関節の不安定性を有する方へのエクササイズ指導前後における筋活動や足圧の変化について」。 今回、実験をしようと思った経緯

          OPEN LAB #1を開催するにあたっての経緯について

          トップアスリートの感性に触れたい時は『日本人の足を速くする』を読むといい

          世の中には続々と新刊が出てくる一方で、過去に発売された書籍から学べることもたくさんある。久々に本棚から引っ張り出してきたこの本には、為末さんの生き様が描かれているようだった。 2007年、為末さんが29歳の時に書かれた一冊。 以前からいろいろな媒体で発信をされていて、2020年からYouTubeを始められたことでその哲学がさらに広まっているように思う。 為末さんの発信に触れて一番に感じるのが、その言語化能力。姿勢とか体の使い方などはもちろんのこと、その時の感覚であったり

          トップアスリートの感性に触れたい時は『日本人の足を速くする』を読むといい