見出し画像

なぜ無能なオッサンの給料は高いのか?その答えは資本主義の闇にあった。。。

現在日本では、
給料体系が年功序列型から
成果主義へと変化しています。
しかし外資系ではない限り、
日本企業のほとんどが年功序列型です。

「なぜ年を取るだけで給料が増えるのか?」

よく考えると、不思議です。
そこには色々な理由が考えられます。

経験を積んでいる。
仕事が出来る。
人脈が広い。
部下の教育をすることが出来る…

しかし、これらは本質ではない。

年を取ると給料が増える理由。
それは資本主義社会の闇に埋まっているのだ。

画像1

必要経費方式とは

この資本主義社会では、
労働者の給料の決め方は2種類あります。

①必要経費方式
②利益分け前方式

年功序列型の企業に多いのが、
①必要経費方式であり、
成果主義の企業に多いのが、
②利益分け前方式です。

まず利益分け前方式について紹介します。
利益分け前方式では、
自分の稼ぎの一部を給料として貰えます。


なので自分が利益を生み出すことが出来れば、
給料が上がる。
反対に少なかったら、
給料が下がります。

単純明快ですね。

次に必要経費方式。
ここでは、労働者が生活するのに必要なお金を給料として貰います。

「なにやそれ。
意味わからへんのんど!」

画像2

✔労働力の再生産

もう少し詳しく必要経費型を見ていきます。

あなたは必要経費方式企業の労働者です。
また、あなたは努力家です。
あなたは今月、
マジで仕事を頑張って先月の2倍の売り上げました。
この時あなたの給料は2倍になるでしょうか?


その答えは、ありえないです。
恐らく多少は上がるでしょう。
例えば、頑張った分の残業代、次のボーナスでの加給など。

しかし、あなたがいくら
2倍・3倍の売り上げを作れても、
それに比例して給料は上げりません。

何故なら、
労働力の再生産にかかるお金は変わらないから。

画像3

具体例:家族手当て

労働力の再生産にかかるお金
労働者が明日も明後日も明々後日も…
同じように働くためにかかる費用
(資本論より)

必要経費方式の企業では、
労働者の労働力で給料は決まりません。

つまり、あなたがいくら頑張ったところで、
給料はそこまで変わらないのです。

給料は労働者が生活するのに
かかるお金で決まります。


その一例として、家族手当があります。
家族手当とは、労働者が結婚したり、子どもが生まれると、
基本給がアップする手当です。

これ普通に考えたらおかしくないですか?
だって、労働者に新しい家族が出来たって、
その人の労働力は変わらないし。


むしろ家族が出来ると、
労働力が下がりそうに感じます。

では、なぜ家族手当がつくのか。
それは労働力の再生産にかかるお金の増加です。

家族が出来ると、食費・家賃・養育費…
と生活にかかるお金が増えます。

必要経費方式企業では、
労働者に労働力の再生産分の給料を与えます。

よって、家族手当がつくのです。

画像4

若者とオッサンの労働力の再生産

(必要経費方式企業の給料)
=(労働者が労働力の再生産にかかる費用)

以上のことを踏まえて、
若者とオッサンの給料について考えていきましょう。

オッサンは生きていくのに、莫大なお金がかかります。
住宅ローン、車のローン、保険費…

また子供がいると、よりたくさんのお金が必要です。
子どもが私立学校に行くと、授業料がかかります。
また大学生になると、もっと莫大なお金が必要です。

反対に若者はどうでしょうか?
彼らは車のローンも、住宅ローンもない。
また養うべき家族もいない。

つまり、若者の労働力の再生産にかかるお金は低いのです。

画像7

✔仕事が出来ないオッサンの給料を羨ましがるのはナンセンス

「なんでこのオッサン仕事も出来ねーくせに、
給料が高いんだよ」

これは仕方ないんです。
だって、その人の労働力によって給料は決まらないから。

給料は、労働力の再生産にかかるお金で決まります。
必要経費方式企業の企業でいくら頑張ったって、
あなたの給料はあまり変わりません。

自分より無能なオッサンを見てもイライラしないことが大切です。

「この人の労働力の再生産にかかるお金は高いんだな~」

と思うようにしましょう(笑)

画像6

年収1000万円でも生活に余裕があるわけではない

「けど、年収1000万円くらいある人は
余裕がある暮らしが出来ているんじゃないの?」

それが違うんです。
年収1000万円の人でも、
労働力の再生産にかかるお金しかもらえていないのです。

あるインターネットサイトに、
「年収1000万円だと楽な生活ができますか?」
とい質問が掲載されてました。

これに10数人が回答しており、
その多くが
「生活に困っているわけではないが、
とても余裕はない」
と答えていました。

「は、金持ちどんな金の使い方しとんや!」

年収が1000万円に満たない人は、
このように思うでしょう。

年収1000万円もあったら、
好きなものが好きなだけ買えて、
貯金も出来て…

以前、
私もそのように考えていました。
しかし、金持ちになると、
労働力の再生産にかかるお金が高くなります。

例えば、年収が高い人は、
より責任のある、
ストレスのかかる仕事をしなくてはなりません。

よって、年収が低い人に比べ、
より娯楽費をアップさせなくてはならない。

また年収の高い人は、
仕事に集中するために、
職場の近くに住むでしょう。
これによって、住宅費が上がります。

また年収が高くなると、税金も増える。
同僚の子どもが私立学校に通っていたら、
自分の子どもも私立へ…

このように金持ちになると、
必要なお金が莫大に増えるのです。
つまり、年収1000万円でも生活に余裕が無くなるのです。

画像6

必要経費方式企業のいいところ

これまで私は、
必要経費方式企業の悪い部分だけを書きました。
しかし、良い部分もあります。

それは生活が保障されている点です。

あなたがどんなに無能であっても、
雇ってもらえる限り、
労働力の再生産にかかるお金がもらえます。

つまり、労働者は雇われていくか限り、
安心して働けるのです。

まとめ

日本の多くの企業では、
労働力の再生産にかかるお金が給料として貰える。
そこであなたが有能かどうかは関係ない。

資本論の著者、カール・マルクスはこのように言いました。

労働者は搾取されている

しかし、これは当たり前です。
何故なら労働者はリスクを取っていないから。

起業家は失敗するかもというリスクを抱えながら、
試行錯誤して起業します。

そのため、彼らはそれなりの労力を払い、
リスクを取っているのです。

その反面、労働者とは、
リスクを抱えずにお金がもらえる。

それでも搾取されたくない人は、
是非、起業する・フリーランスになるなど
をお勧めします(^^)


今回の記事はここで終わります!
では、また!





この記事が参加している募集

サポートして頂けたら、 脳筋Do喜びます!!! 寄付して頂いたお金は、 すべてプロテインに使わせて頂きます💪 (記事向上のためじゃないんかーい)