いそG

ピアノマン、筋肉マン、ランニングマン、合気道マン、ビジネスマン、読書マン、作家マン。な…

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ピアノマン、筋肉マン、ランニングマン、合気道マン、ビジネスマン、読書マン、作家マン。などを目指している、ヘタレで心優しいアラフィフおやじです。

マガジン

  • 武道ガールズ

    武道大好きな女子高生達の青春小説です。連載中です。 あらすじ 花見が趣味の女子高生さくらは、部活や汗や青春とは無縁な生活を送っていた。桜満開のある日、伝説の桜の木を探していたさくらは、合気道と出会い武道の世界に魅かれていく。剣道経験者のヒナコ、合気道師範の娘サヤカの他、柔道や空手の経験者、生徒会も巻き込んで、さくらは武道同好会を結成。創立百周年の文化祭を盛り上げるべく、個性豊かなJK達の青春が走り出す。

  • 「いいからやれ!」

    ピアノマン、ランニングマン、筋肉マン、合気道マンなどになりたい50歳のサラリーマンが、自らやる気をだすために書いたエッセイです。

  • 旅は短し歩けよジジイ

    アラフィフおやじの旅のエッセイです。

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  • その他エッセイ

    その他エッセイ

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「いいからやれ!」 前書き スイッチ

スイッチ  もうすぐ50歳、中年サラリーマンのオレが、今やりたいこと、なりたいもの、欲しいもの。    ピアノを上手く弾けるようになって、都庁のピアノを弾いてみたい…

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4年前
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「武道ガールズ」 9 構え

9 構え 「日曜の朝からさくらがお出かけなんて珍しいわね」 「なんだデートか?」 「ジャージでデートはないでしょ。友だちとスポーツクラブの無料体験だって」 「なんだ…

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1年前
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「武道ガールズ」11 護身とは

11 護身とは  横一列に整列した一番端に座りながら、ヒナコとさくらの二人は笑いをこらえるのに必死だった。  整列している皆が目をつぶり黙想しているのに、さくらと…

いそG
1年前
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【読書感想】犬がいた季節 伊吹有喜 等身大の青春が、切なくて、優しくて、愛おしい。★★★★★最高傑作だ。

2021年の本屋大賞3位の作品。 audibleにて読了。 最初は小粒な作品かと思った。 「犬がいた季節」って、タイトルも地味だし。 カバー絵も素敵だけど、やはり地味だし。 …

いそG
1年前
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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 後編 二日目

(中編から続く。中編はこちら) 二日目(40,257歩) 7:00チェックアウト ①嵐山(朝8時散策スタート) ②渡月橋(橋だ) ③天龍寺(和室、庭園、雲龍図。朝の静けさが、な…

いそG
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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 中編 一日目

(前編 旅立ちの前に から続く 前編はこちら) 一日目(36,536歩) 東京駅7:33発ヒカリ→京都駅10:12着 ①伏見稲荷大社(山頂まで続く赤鳥居。ととのった) ②ランチ(…

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1年前
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「武道ガールズ」12 大山花の初恋

12 大山花の初恋  初恋は人生に一度だけだ。幸薄く、若くしてこの世を去ろうとも、100歳を越えて大往生しようとも、初恋は、人生に、ただ一度きりだ。  大山花の初恋…

いそG
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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 前編 旅立ちの前に

このエッセイは53歳の白髪のジジイが、結婚以来初の一人旅で憧れの京都に行き、一泊二日の短い旅路を、へろへろになるまで歩き抜いた旅の記録である。 旅をすると思考があ…

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「武道ガールズ」10 正面打ち一ケ条抑え

10 正面打ち一ケ条抑え 「技、はじまります。見ててください」  春名の声に、道場中央を見ると、高遠先生とジョーが対峙し、その周りをぐるっと取り囲むようにして、二…

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「武道ガールズ」 8 一歩目

8 一歩目  はじめの一歩を踏み出すのに、どうしてこんなにためらうのだろう。前に進みたいのは自分なのに、どうしてわざわざ自分で自分にブレーキをかけようとするのだ…

いそG
1年前
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「いいからやれ!」 30年ぶりのギターが超楽しい

 2020年5月、30年ぶりにギターを弾いた。 きっかけは、オレとは滅多に話さない中3の次男坊。新型コロナ自粛で学校も長いこと休みとなり、暇で暇でということもあったのだ…

いそG
3年前
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祝 酔っぱらい

 嬉しいよね。  久々にお店で飲んだよ。  焼き鳥と生ビール。  ポテトサラダ。  あとは、、、忘れた。  嬉しいよね。  超嬉しいよ。  店長、大変だったよね。 …

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4年前
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つらいとき

 つらいとき、嫌なことがあったとき。  嫌なこと、なんていうと子供みたいだけれど、理不尽なことや、納得できないこと、どうにもこうにももやもやして、落ち込んで、エ…

いそG
4年前
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働きすぎて壊れかけのオレは、本がとても好きだったことに気づくのであった

 久々に午前休をとった。  半期で有給3日以上の取得が義務づけられ、一週間後の期末締日までにあと一日休まないといけない。半休+半休で一日扱いの裏技を使い、来週あ…

いそG
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「武道ガールズ」 7 合気道 剣道 夜桜

7 合気道 剣道 夜桜  靴下では滑って転んでしまいそうなくらい、ツルツルの木の階段をヒナコは上った。  技をかけあう合気道の稽古は、なかなか面白かったけれど、見…

いそG
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中学受験で大切なこと(父親私見です)

 次男坊の中学受験から間もなく二年が経つ。  2019年12月現在、長男は県立高校の二年生、次男は中高一貫の私立男子校の中学二年生。二年前はダブル受験で家にピリピリと…

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「いいからやれ!」 前書き スイッチ

「いいからやれ!」 前書き スイッチ

スイッチ

 もうすぐ50歳、中年サラリーマンのオレが、今やりたいこと、なりたいもの、欲しいもの。
 
 ピアノを上手く弾けるようになって、都庁のピアノを弾いてみたい。 
 ランニングを習慣にして、東京マラソンを走ってみたい。
 ぶよぶよのお腹をなんとかして、腹筋の割れたカッコいいオヤジになりたい。
 書きかけの小説を最後まで書いて、本屋大賞と直木賞をとって、映画化されたい。
 合気道で黒帯になり

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「武道ガールズ」 9 構え

「武道ガールズ」 9 構え

9 構え

「日曜の朝からさくらがお出かけなんて珍しいわね」
「なんだデートか?」
「ジャージでデートはないでしょ。友だちとスポーツクラブの無料体験だって」
「なんだダイエットか?」
「無料だからっていきなり契約しちゃ駄目よ、月会費が高いんだから」
「でもまあなんだ。さくらはもっと好きなことをやっていいんだよ。いつも何かっていうと我慢してるからな」
「桜木高校に行ってくれただけで、もう十分親孝行。

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「武道ガールズ」11 護身とは

「武道ガールズ」11 護身とは

11 護身とは

 横一列に整列した一番端に座りながら、ヒナコとさくらの二人は笑いをこらえるのに必死だった。
 整列している皆が目をつぶり黙想しているのに、さくらとヒナコの興奮はとまらず、ヒソヒソ声でしゃべり続ける
「じいさん、容赦ねえ。やばっ。すげー振り回された。まじ強かった。いや、まいった。すごすぎて、笑っちゃう」
 さくらも先程から笑いをこらえきれなかった。
「投げられて、抑えつけられて、笑

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【読書感想】犬がいた季節 伊吹有喜 等身大の青春が、切なくて、優しくて、愛おしい。★★★★★最高傑作だ。

【読書感想】犬がいた季節 伊吹有喜 等身大の青春が、切なくて、優しくて、愛おしい。★★★★★最高傑作だ。

2021年の本屋大賞3位の作品。
audibleにて読了。

最初は小粒な作品かと思った。
「犬がいた季節」って、タイトルも地味だし。
カバー絵も素敵だけど、やはり地味だし。

でも本屋大賞3位だしなあ、と読み進めるうちに驚いた。
小粒どころではない、これは大作、最高傑作だ。

1988年〜2000年の12年間、三重県の進学校に通う高校生達の5つのストーリー。
一話ずつ独立した話しではあるが、やが

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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 後編 二日目

旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 後編 二日目

(中編から続く。中編はこちら)

二日目(40,257歩)
7:00チェックアウト
①嵐山(朝8時散策スタート)
②渡月橋(橋だ)
③天龍寺(和室、庭園、雲龍図。朝の静けさが、なんて素晴らしい)
④竹林の道(人込みが…先にここを歩けば良かったかな)
⑤金閣寺(金閣寺は金閣寺という感想)
⑥鴨川デルタ(こういうとこが好きなのです)
⑦下鴨神社(夏には古本市が開催される)
⑧百万遍交差点〜京都大学〜喫

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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 中編 一日目

旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 中編 一日目

(前編 旅立ちの前に から続く 前編はこちら)

一日目(36,536歩)

東京駅7:33発ヒカリ→京都駅10:12着
①伏見稲荷大社(山頂まで続く赤鳥居。ととのった)
②ランチ(七条駅で九条ネギうどん)
③三十三間堂(圧巻荘厳の千手観音立像)
④清水寺(人混みにゲンナリ)
⑤八坂神社(疲れてきた)
⑥祇園・四条大橋・レストラン菊水(ビール、ビール)
⑦先斗町・四条木屋町(うわー、素敵だ)
⑧錦

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「武道ガールズ」12 大山花の初恋

「武道ガールズ」12 大山花の初恋

12 大山花の初恋

 初恋は人生に一度だけだ。幸薄く、若くしてこの世を去ろうとも、100歳を越えて大往生しようとも、初恋は、人生に、ただ一度きりだ。

 大山花の初恋は小3の夏だった。そして未だに、もう高校も卒業しようというのに、その恋は終わらない。もうかれこれ十年近く、たった一人のあいつに恋をし続けている。

 福井大輔は弱っちい男の子だった。初めて道場に来た日、彼は最初から最後までほぼずっと

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旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 前編 旅立ちの前に

旅は短し歩けよジジイ 京都旅行 2023年3月 前編 旅立ちの前に

このエッセイは53歳の白髪のジジイが、結婚以来初の一人旅で憧れの京都に行き、一泊二日の短い旅路を、へろへろになるまで歩き抜いた旅の記録である。
旅をすると思考があっちこっちに飛び回る。過去や未来や夢や現実や、普段の生活ではあまり考えないことを思ったりする。
思考も旅をするのだ。
旅の魅力はそういうところにもある。
キレイな景色を眺め、美味しいものを食べるのは、もちろん旅の醍醐味。だけど、旅をしなが

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「武道ガールズ」10 正面打ち一ケ条抑え

「武道ガールズ」10 正面打ち一ケ条抑え

10 正面打ち一ケ条抑え

「技、はじまります。見ててください」
 春名の声に、道場中央を見ると、高遠先生とジョーが対峙し、その周りをぐるっと取り囲むようにして、二十人ほどが正座をして見守っていた。 
 さくらとヒナコも静かに輪に加わり正座をする。

「正面打ち一ケ条抑え、二!!」
 高遠先生が腹の底からだした迫力のある声が、道場中に響き渡る。
 強い視線が中央に集中し、空気が凛と緊張する。
 先

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「武道ガールズ」 8 一歩目

「武道ガールズ」 8 一歩目

8 一歩目

 はじめの一歩を踏み出すのに、どうしてこんなにためらうのだろう。前に進みたいのは自分なのに、どうしてわざわざ自分で自分にブレーキをかけようとするのだろう。

 春の嵐は、今が盛りの花花を無慈悲に奪い取り、泥と土に帰していった。雨は勢いをなくしながら三日続いた。細く冷たい雨は、しとしとと音を吸いながら世界を浄化し、教室の窓からは桜色が消えた。

 仙道さくらは、ノートの下に隠した合気道

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「いいからやれ!」 30年ぶりのギターが超楽しい

「いいからやれ!」 30年ぶりのギターが超楽しい

 2020年5月、30年ぶりにギターを弾いた。
きっかけは、オレとは滅多に話さない中3の次男坊。新型コロナ自粛で学校も長いこと休みとなり、暇で暇でということもあったのだろう。
「ギター欲しいんだよね」って、珍しく話しかけてきた。
 多分こいつは分かっている。
 自分のオヤジはあっさりギターを買ってくれるであろうことを。
 オヤジも実はギターを欲しがっていて、もしかしたら自分よりオヤジの方がギター欲

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祝 酔っぱらい

祝 酔っぱらい

 嬉しいよね。
 久々にお店で飲んだよ。
 焼き鳥と生ビール。
 ポテトサラダ。
 あとは、、、忘れた。

 嬉しいよね。

 超嬉しいよ。

 店長、大変だったよね。

 やっぱりこの店のボンジリは、最高だ。

 うまいよ、まじで!!
 涙でそうなくらい、まじで、うまいよ!!

 一人で家で飲むのではなくて、同僚とバカな話しして飲むってのが、やっぱ、いいじゃない。

 どうでもいい話しをさ。

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つらいとき

 つらいとき、嫌なことがあったとき。

 嫌なこと、なんていうと子供みたいだけれど、理不尽なことや、納得できないこと、どうにもこうにももやもやして、落ち込んで、エネルギーがなくなって。そんなときは、発散すること。一人で溜め込まないで、バカ話しにして笑ってしまうこと。発散出来る仲間が一人でもいるといいね。

 あのとき、俺は一人だったな。誰にも相談しなかった。誰かと一緒に飲みに行ってさえ、弱音ははか

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働きすぎて壊れかけのオレは、本がとても好きだったことに気づくのであった

働きすぎて壊れかけのオレは、本がとても好きだったことに気づくのであった

 久々に午前休をとった。
 半期で有給3日以上の取得が義務づけられ、一週間後の期末締日までにあと一日休まないといけない。半休+半休で一日扱いの裏技を使い、来週あと一回半休を取ればミッションクリアだ。
 休むことをミッション扱いすること自体、なんかもう壊れかけているのだけれど…
 にしても、この二ヶ月は働きすぎだった。
 先月はギリギリ残業80時間越えず、今月も前半はヤバかった。
 新型コロナの影響

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「武道ガールズ」 7 合気道 剣道 夜桜

「武道ガールズ」 7 合気道 剣道 夜桜

7 合気道 剣道 夜桜

 靴下では滑って転んでしまいそうなくらい、ツルツルの木の階段をヒナコは上った。
 技をかけあう合気道の稽古は、なかなか面白かったけれど、見てるだけではどうにも退屈してしまう。時々二階から聞こえる歓声や拍手が気になった。何より武道場の二階に興味があった。

「やっぱりピンクでしょ」
「いや、赤のほうが絶対映えるって」
 窓際では北川奏太ら生徒会の面々がしだれ桜を見ながら話し

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中学受験で大切なこと(父親私見です)

 次男坊の中学受験から間もなく二年が経つ。
 2019年12月現在、長男は県立高校の二年生、次男は中高一貫の私立男子校の中学二年生。二年前はダブル受験で家にピリピリと緊張感もあったけど、今年は受験もなく、文化祭やら修学旅行やら、まあ、楽しく学校生活を送れているようだ。

 さらっと書いたけれど、
「楽しく学校生活を送る」
 それが何より基本だと思うんだよね。
 基本の基。
 親として、基本にして、

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