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#創作

小さな灯りは街の文具屋さん

小さな灯りは街の文具屋さん

 ✴︎冬ピリカグランプリに出す作品として、幼い頃の思い出を題材に書いていた。しかし、文字数が大幅にオーバー。こちらは応募作として出すのはやめて、記事として出します。

注)ピリカさんより、お知らせ。

✳️エッセイは不可。必ず小説で。
との事です!!

もしかして、私の記事を見てエッセイでも大丈夫なのかな?勘違いさせてしまったら、ごめんなさい🙏

 ショートショートって難しいね🤭
 では、スタ

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父親に恋愛した方がいいと言われたあの夏。

父親に恋愛した方がいいと言われたあの夏。

わたしはたぶんずいぶんと長い間

恋愛というものをしていない。

恋愛って正直よくわからないし。

すこしはわかるけど。

いやわからないよやっぱり。

なんでこの期に及んで恋愛の話を

書いているのか。

父親に恋愛をした方がいいと

言われたのだ。

いやいや。

もういいよって思いながらも

ふんって返事した。

それを言われたのも何年か前に

上京してきた父と会った、

ホテルのレストラン

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寝る前の2時間は、彼との時間。【短編】

寝る前の2時間は、彼との時間。【短編】

22時から24時の間。
この2時間が、私と祥太の時間だ。

私は祥太との時間を1秒も減らさないように、ご飯、お風呂を全部済ませてしまう。そしてベッドの上に座って、22時を迎える。
そして祥太との時間を2時間たっぷり過ごし、24時に「おやすみ」を言い合って眠りにつく。それが私の日課。

毎朝6時には起きなきゃいけないから少し眠いけど、祥太のためなら頑張れる。それくらい私は彼が大好き。だから全然平気だ

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【ピリカ文庫】雨【ショートショート800字】

【ピリカ文庫】雨【ショートショート800字】

雨が降るとお父さんを思い出す。

小さい頃良く晴れた朝一緒に散歩へ行ったこと。
行先は全部僕に決めさせてくれた。

あっちへいきたい、こっちへ行きたい
よく振り回した。

雨が降って散歩に行けない時は
家でいっぱい遊んでくれた。

お母さんやお姉ちゃんたちに内緒で
おやつもいっぱいもらった。

それが見つかった時お父さん
お母さんにもお姉ちゃんにも怒られてたな。

その日は雨が降っていて散歩に行け

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生きている

生きている

今泣いた烏がもう笑った

シンプルな目線がすべてを体に流しこむ

不思議そうにこっちを見る

笑顔いっぱい三日月お目々

全身で抵抗して涙がこぼれる

感情丸わかり

体験を全身で受け止めて生きているんだね

君をとおして私も一緒に体験できる

ありがとうすべてを与えてくれて

僕の顔を覗き込むたくさんの顔

みんな笑顔でこっち見ている

だから僕も微笑み返すと

もっとたくさんの笑顔が返ってくる

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