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学びのこと

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ICT(情報通信技術)以外の授業実践や考察、学校教育の裏側、生涯学習の推進についてまとめています。
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記事一覧

消しゴムはんこで映える書写

消しゴムはんこで映える書写

こんにちは。ぐうぽんです。

一昨年、初めて書写を担当したとき、「消しゴムはんこ」の授業を依頼され正直困惑した記憶があります。

でもフタを開けるとそれほど苦労もなく、あっという間に出来上がり、作ったはんこは卒業まで使ったと聞いています。

そこで「消しゴムはんこって、中学年でも作れるのかな?」と思うようになりました。

作って、使ったら授業での試行錯誤は、過去記事を見ていただくとして、使ってみて

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手段をもっと子どもに選ばせてみては?

手段をもっと子どもに選ばせてみては?

こんにちは。ぐうぽんです。

先日、光村4年生国語「自分だけの詩集をつくろう」を実践しました。

これは、教科書の詩に隠されたテーマに気づかせ、子どもたちが「自分だけの詩集を作る」を学習課題とし、一つのテーマを決めて詩集を作る活動です。

ここで私が気になったのが「詩集」の形。

指導書を見ると、国語だからでしょうか、書くことを前提に展開が進んでいます。

でも、私はいつもこうした指示に疑問を持っ

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家庭科から広げたい「学びを生活につなげる行動」

家庭科から広げたい「学びを生活につなげる行動」

こんにちは。ぐうぽんです。
今回は長く疑問に思っている「学びを生活につなげる」ことについて書きます。

家庭科の目標「生活をよりよくする」現在の小学校家庭科学習指導要領での目標は「生活をよりよくする」です。

実習や座学を通じて、子どもたちは授業を通して様々な経験をしています。
ただ、経験したことを使って生活をよりよくできているか、と言うとそれはごくわずか。
いや、学んだことと同じことを家庭で実践

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時間講師のあるべき姿って?

時間講師のあるべき姿って?

こんにちは。ぐうぽんです。

令和5年度も残り5ヶ月ほどになりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
今年は各勤務校で大きな行事があったりハプニングもあったりと、今までにないほどの波乱な一年を過ごしています。
その大きな行事関連で、ポツリと言われた言葉から自分の立場やあり方について考えてしまいました。

行事に参加する講師は少ない私は時間講師として複数の学校に勤務し、複数の教科を指導していま

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なぜ多くの教員が現場を去りたくなるのか?

なぜ多くの教員が現場を去りたくなるのか?

こんにちは。ぐうぽんです。

教員の離職や、人材不足が多くのニュースとして伝えられています。
今年の教員採用試験の倍率は1.1倍との話もあり、ますます日本の学校教育の質が維持できなくなってくると思います。

日本式教育の限界が来ている?なぜここまで教員が現場を離れるのか、そしてなぜここまでブラック企業的な状況になってしまったのか。

そこには、世の中が多様化しているのに、学校教育は明治時代からあま

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書字が苦手な子どもにタブレットが使えないか

書字が苦手な子どもにタブレットが使えないか

こんにちは。ぐうぽんです。

何校かで勤務をしていて気になっているのが、ノートが書けない子どもの存在です。

評価の一つとしてノートチェックがありますが、こうした子どもがクラスに数名ほどいます。

書く気力が持たないのか、それとも何らかの障害があって時間までに書ききれないのかわかりませんが、ノートが正しく書けない子どもへICTがサポートにならないだろうかと思い続けています。

中高生は板書をスマホ

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評価が苦手ではなく、所見が苦手

評価が苦手ではなく、所見が苦手

こんにちは。ぐうぽんです。

講師をしていて、一番気が重いのは評価です。

教職課程で一応テキストベースですが評価のことは学びましたが、いざ実際付けてみると、どうもモヤモヤしてしまいます。

評価自体は嫌じゃない、というか公平に付けているつもりですが、学期末になると憂鬱な気分に・・

これはなんなんだろう、と思っていましたら、先日、フォローしている方の記事タイトルが目に入り、読んでみました。

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教科横断に気づくと勉強は面白くなる

教科横断に気づくと勉強は面白くなる

こんにちは。ぐうぽんです。

先日書いた国語のアンケート記事で、子どもたちの感想から他教科へのつながりに気づいたという内容がありました。

実はその部分、私が幾度となく授業で話してきたことだったので、(おお、気づいてくれたか・・)と嬉しくなりました。

勉強する教科は、見た目上は一つ一つ独立しています。
しかし現在の学校教育ではそうした各教科を横断して指導する「教科横断」が注目されています。

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子どもたちは成長しました!

子どもたちは成長しました!

こんにちは。ぐうぽんです。

5年生と6年生への国語の授業を終えて、授業で使ったGoogleクラスルームを先日アーカイブ(子どもたちから見られないよう倉庫に入れる)作業をしました。

その時、最後のアンケートの結果を見て感じたことを書いてみようと思います。

子どもたちの感想アンケートは、毎学期最後にGoogleフォームを使って行いました。

少ない時間設定でしたが、たくさんの感想が集まりました。

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令和4年度の指導をふり返る

令和4年度の指導をふり返る

こんにちは。ぐうぽんです。

多くの学校では今日が修了式。令和4年度が終わります。
私自身既に授業終了し、一息ついているので、忘れないうちにこの令和4年度の授業指導を振り返ろうと思います。

今年度の目標今年度はなんといっても前年度にできなかったGoogleクラスルームに慣れる、日常的に活用することが第一でした。
担当学年が低学年だったり、算数だったりしたことからあまりChromebookのことが

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私が司書教諭資格を取ったワケと密かな希望

私が司書教諭資格を取ったワケと密かな希望

こんにちは。ぐうぽんです。

国語という教科の関係上、結構学校司書さんと関わる機会があります。

学校司書さんは、図書館のスペシャリストです。
授業で使いたい本の選書を依頼すると、色々準備してくださるので大変助かっています(ペコリ

私は図書館司書教諭の資格も持っています。
なぜ教員免許だけでなく図書館司書教諭も取ったのか。
理由なども兼ねて、ICTと図書の関連性と将来の希望についてお話ししよう

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令和5年度の勤務校が決まるまで

令和5年度の勤務校が決まるまで

こんにちは。ぐうぽんです。

3月は時間講師にとって1年を決める重要な月。
かくいう講師3年目の私は、まだまだ勤務校は流動的。
紆余曲折しながら決まった、そんな2週間あまりの日々をまとめます。

時間講師決定の流れ東京都の時間講師の流れは、前年秋から始まります。

まず、秋頃に勤務校宛に名簿の登録可否の用紙が届きます。
住所氏名等変更事項があれば書き、何もなければそのまま管理職の先生にお返しし、市

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指導に行き詰まったときは

指導に行き詰まったときは

こんにちは。ぐうぽんです。

1年を通して学習指導をしていると、どうしても子どもたちが言うことを聞かない、騒ぐなど授業に集中できない時期があります。
私の場合は大体慣れてきた6月ごろと2学期後半の11月以降でしょうか。
本当にその頃は自分自身の指導の甘さを責めては体に不調をきたすことが多いです。

今回は自分が毎年のように苦しむ「指導の行き詰まり」について、備忘録程度にまとめようと思います。

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論語の「学びて思わざれば」は私のことだった

論語の「学びて思わざれば」は私のことだった

こんにちは。ぐうぽんです。
2学期が終わりに差しかかり、現場は多忙を極めているところです。
そんな中、私自身の悩みを話して解決?した話から論語の本質を知った話をしたいと思います。

未だに覚えている論語先日5年生は論語と春暁を学習しました。
私自身高校時代3年間論語の授業を受けたので、この機会に「そういえば・・」と当時覚えさせられた(苦笑)論語を調べてみました。

覚えていたのは「不惑」と温故知新

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