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高井宏章 雑文帳

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徒然なるままに。案外、ええ事書いてます
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#コラム

「10%削り×2回」で文章は良くなる 実践編

「10%削り×2回」で文章は良くなる 実践編

先日、こんなツイートをした。

以下、主要部分を再掲する。

このあと「4000字の原稿」の書き方が続く。気になる方は元ツイートをご覧ください。
この投稿ではこの「1割カット&1割カット」を実践してみる。
人様の文章を血祭りにあげる趣味も度胸も権利もないので、自分の原稿で。

通勤電車内のスマホ一発書きなので程よく贅肉が残っているはず。
以下に全文をコピペします。現状、976文字。

一読して甘い

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ダルマとジョニ黒と少年と母

ダルマとジョニ黒と少年と母

昨夜、『夜は短し歩けよ乙女』を娘と観た。

この傑作アニメには、バーの棚にずらりとダルマが並ぶシーンがある。

ふと、
「このダルマは、たぶん、サントリーのオールドってウイスキーなんだよ。ニックネームがダルマだから」
という話をした。

娘は「ふーん」とピンとこない様子だった。

おせっかいな父は今日、スーパーで見かけたオールドを買ってきた。
今、チビチビやっている。
ほろ酔いでスイッチが入ったの

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下町動物園は、やっぱりカオス

下町動物園は、やっぱりカオス

下町がカオスな緑の楽園なのは皆さん、もうご存知の通りである。

オアシスは、動物の憩いの場でもある。
錦糸町、押上あたりを散策する下町写真集シリーズ第3弾は動物園。
第1弾の昭和な街並みはこちら。

お供はこの子です。今回はほとんど単焦点の方で撮りました。

では、ゆるりと。

タヌキのご用心皇居まで地下鉄で20分というロケーションなのに、下町にはたくさんタヌキがいる。

日本全国津々浦々にいるの

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Wikipediaの寄付圧を「タダ」でかわした小さな奇跡の連携プレー

Wikipediaの寄付圧を「タダ」でかわした小さな奇跡の連携プレー

みなさん、きょうもWikipedia、使ってますか?
私は「本業では使わないが、noteでは使いまくる」派です。
そうすると、出ますよね、最近、また、アレが。

これ。
鋼の意思で無視してスクロールダウンすると。

スクロール先に、

「スクロールせずにご覧ください。」

って、「貴様を見てるぞ」という威圧感。
もうね、21世紀の日本は自宅PCのスクロールまで筒抜けな監視社会なワケですよ。

「う

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タイムマシンで「昭和」に帰省した夏

タイムマシンで「昭和」に帰省した夏

今年は諸事情で名古屋に帰省するのはやめた。
代わりに、近所を散歩して、写真をたくさん撮った。

なぜ「代わり」かと言うと、今住んでいる町の雰囲気が名古屋の生まれ育った町に似ているのだ。
私が生まれ育った時代、昭和で時が止まったような風景があちこちに残っている、と言ったほうが正確かもしれない。

錦糸町の北寄りから、押上、業平、京島、曳舟あたりで見つけた「昭和の缶詰」を共有します。
相棒はこのnot

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知ってるつもりで知らなかった『ブルボン』の物語

知ってるつもりで知らなかった『ブルボン』の物語

先日、近所のコンビニでこんなものを発見した。

何この、昭和おじさんホイホイ。
速攻で買って帰った。

小さい頃から、けっこう大きくなるまで、『ブルボン』のお菓子はアホみたいに食べた。母ちゃんが買い置きしてくれることが多かったからだ。

「久々に食べちゃうかー」と楽しくなったついで、『ブルボン』について調べてみた。
今、朝飯かわりにアレコレ食べながら、写真撮りつつ、書いています。

まず、『ブルボ

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愚行と矜持を描き切った叙事詩 宮崎駿『風の谷のナウシカ』

愚行と矜持を描き切った叙事詩 宮崎駿『風の谷のナウシカ』

自然の前で人間の力など小さなものだ。

新型コロナウイルスに翻弄される日々は、我々にこの陳腐な言い回しを再認識させる。
一方でその小さな存在が気候変動を引き起こし、人類は自然と調和したあり方を模索しつつある。

我々は危機を前に賢明な選択ができるのか。

この一大テーマを念頭に最近、宮崎駿の『風の谷のナウシカ』を精読した。

映画とはまったく別の作品マンガ版『風の谷のナウシカ』は、中断を挟みつつ、

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「スマホ無き時代」の世界一周旅行記 in 2005

この苦難の英語学習体験記で触れたように、私は2005年12月に唐突な成り行きで海外出張に行った。

以下、ちょっと上記投稿から引用。

それはこんな会話から始まった。

上司「高井、お前、海外出張、行ったことないだろ?」
高井「はい」
上司「年度末で予算が余りそうだから、ぐるっと世界一周してこいよ」
高井「はい?」
上司「英語、できるんだろ?」
高井「はい!」

入社10年ちょいで海外出張はゼロ。

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2冊の聖書と日本語の自由

2冊の聖書と日本語の自由

文筆家で詩人の真帆沁さんのnoteを愛読している。

クリスチャンとして内面を真っすぐな文章で綴られていて、同じくらいの頻度と熱意で美味しそうな食事を紹介している。

よく読まれているこの投稿のように、心が洗われて食欲がわく一粒で二度おいしい素敵なnoteだ。
「それにひきかえ自分のnoteは……ニントモかんともニンニン」と苦笑しつつ、読んで魂のプチ洗濯に活用している。

さて、私はまったく信仰心

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地上15階のチキンラン

地上15階のチキンラン

人間、50年近く生きていれば、何度か死にかけたことがあるものだ。
私が死に最接近したのは、中学1年の夏だった。
15階建ての高層ビルの屋上から落下しかけたのだ。
それも、たった100円のために。

私が育った名古屋市北西部の町には、日本初の高層アパートがあった。
「又穂団地」がそんな大層な代物とはこちらのブログを見るまで知らなかった。建ったのは1967年らしい。私が生まれる5年前だ。

15階建て

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子どものころ、父に置き去りにされたこと

子どものころ、父に置き去りにされたこと

こちらのエッセイでちょっとふれたように、私は子供のころ、よく父に置き去りにされた。

自分にとってミステリーというか、いまだに「なんでやねん」という記憶だ。PCを切り替えていて、ファイルを整理していたら「オヤジネタ」を書き溜めたメモのフォルダが見つかったので、少し推敲してシェアします。

置き去り子供のころ、よく父に置き去りにされた。

たとえばこんな具合。
小2くらいの頃のある週末、トラックで父

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人前で話すの、苦手ですか?

人前で話すの、苦手ですか?

公私ともに、人前で話す機会がわりと多い。「公」ってのは本業、「私」ってのはペンネーム・高井浩章さんです。
話すのは得意というか苦にならないたちで、だからこそ、そういうお役が回ってくるという面もある。
世間には「人前で話すのは苦手」という人もいる。
苦手な人は別に無理しなくていいような気がするが、どうしても自分がやらなきゃ、という場面だってあるでしょう。
そんな方に、私のコツというか、苦にならない理

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反面教師から学ぶ「バズるかもしれない」noteの書き方

反面教師から学ぶ「バズるかもしれない」noteの書き方

反面教師って誰かって、そりゃ私です。
「バズらなさ」には定評があります。この投稿がバズることも、絶対にない。安定感抜群。
まぁ、記念エントリーなので、サクッと書いちゃいます。

累計50万ビュー!タイトル画像のように、9日にnoteの累計ビューが50万を超えた。
おめでとう、俺。
比べるものでもなかろうが、『おカネの教室』が5万部なので、その10倍。すごいなー。
8500回も誰かが「スキ」を押して

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「おうちにいよう」は「マンガを読もう」だ! 今こそ読みたい傑作20選

「おうちにいよう」は「マンガを読もう」だ! 今こそ読みたい傑作20選

本稿は新潮社のニュースサイト「Foresight」に掲載されたコラムを再構成したものです。編集部のご厚意で転載しています。

新型コロナウイルスの影響で、学校は長期休校、大人も在宅勤務と、誰もが自宅で過ごす時間が激増しています。生活のリズムが狂い、日々のニュースを見れば気持ちも沈む。
「コロナ疲れ」は深刻です。

でも、今、我々にとって「おうちにいよう」は、文字通り、日本と世界を救うための使命です

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