中には半泣きになっている女子もいた。そばにいる私など目に入っていないかのように妹の手を握り、顔を近くに寄せて話しかける。 「そろそろ電車が来るぞ」 妹と共に改札口を抜けると、五十人はいただろう女子が全員、私たちの後を追ってホームに押し寄せた。駅員が驚いている。